応用数学ⅠB

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 応用数学ⅠB
科目番号 10012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 高遠節夫他「新確率統計」大日本図書,高遠節夫他「新確率統計問題集」大日本図書/参考図書:田代嘉宏他「確率と統計要論」森北出版
担当教員 樋口 勇夫

到達目標

(1)確率分布(離散型と連続型),特に二項分布と正規分布を理解し,計算できるようになる.
(2)母集団と標本の関係及び推定と検定の手法を理解し,計算できるようになる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
確率分布とその特性値 確率分布について理解でき,その特性値について計算できる. 確率分布について理解できる. 確率分布について理解できない.
推定と検定 推定と検定のさまざまな手法を理解し,実際に推定や検定を行うことができる. 推定や検定に用いる統計量の計算ができる. 推定や検定に用いる統計量の計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

数学及び自然科学に関する知識とそれらを応用する能力 JABEE基準1(2)(c) 説明 閉じる
自主的,継続的に学習する能力 JABEE基準1(2)(g) 説明 閉じる
数学、自然科学の力を身につける 大分高専学習教育目標(B1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実験や調査によって得たデータを整理して意味のある結論を引き出すには統計・確率の考え方が必要である.本授業において,実社会で必要となる統計・確率の理論と実践法を学習する.
授業の進め方・方法:
総合評価60点以上を合格とする.

再試験:不合格者に対して再試験を実施する.
注意点:
履修上の注意:電卓を持参すること.授業中はノートを取り,予習,復習をしておくこと.

自学上の注意:予習は,授業予定範囲の教科書を読んでおくこと.理解に必要な数学は事前によく予習しておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 連続型確率分布 連続型確率分布を理解し,計算できる.
2週 正規分布と標準正規分布 正規分布を理解し,その確率を計算できる.
3週 二項分布と正規分布の関係 二項分布を正規分布で近似する.
4週 標本の抽出と標本分布 母集団と標本の関係を理解する.
5週 正規母集団 母集団と標本の関係を理解する.
6週 カイ2乗分布,t分布,F分布 カイ2乗分布,t分布,F分布の定義を理解する.
7週 カイ2乗分布,t分布,F分布 カイ2乗分布,t分布,F分布の定義を理解する.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 後期中間試験の解答と解説
10週 点推定と区間推定 点推定法,区間推定法を理解し計算できる.
11週 母平均,母分散,母比率の推定 区間推定法により母数を推定できる.
12週 帰無仮説,対立仮説と棄却域 検定の意味と仮説を理解する.
13週 母平均,母分散の検定 母数の検定方法を理解し,計算する.
14週 母平均の差と母比率の検定 母平均の差と母比率の検定を理解し応用ができる.
15週 後期期末試験
16週 後期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。3
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。3
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力601575
専門的能力000
分野横断的能力20525