電気機器工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気機器工学Ⅱ
科目番号 10034 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 電気機器(Ⅰ),(Ⅱ) 野中作太郎
担当教員 石川 誠司

到達目標

(1) 誘導電動機における, その動作原理,構造,特性等をよく理解し,等価回路等から電圧・電流・トルク特性等が算出出来ること.(定期試験)
(2) 同期電動機における, その動作原理,構造,特性等をよく理解し,電圧・電流・トルク特性等が算出出来ること.(定期試験)
(3) 演習を通して機器の性能を円線図で表せるようになる.(演習)
(4) 第2種電気主任技術者レベルの問題解決が出来る能力を養う.(定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1誘導電動機における, その動作原理,構造,特性等をよく理解している誘導電動機における, その動作原理,構造,特性等を理解している誘導電動機における, その動作原理,構造,特性等を理解していない
評価項目2同期電動機における, その動作原理,構造,特性等をよく理解している同期電動機における, その動作原理,構造,特性等を理解している同期電動機における, その動作原理,構造,特性等をよく理解していない
評価項目3演習を通して機器の性能を円線図を理解できる円線図を理解できる演習を通して機器の性能を円線図を理解できない
評価項目4第2種電気主任技術者レベルの問題が解ける第2種電気主任技術者レベルの問題をほぼ解ける第2種電気主任技術者レベルの問題が解けない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年生次の電気機器工学Ⅰに引き続き,産業界で多く用いられている交流機器について学ぶ.この講座では同期電動機や,同期発電機といった同期機の動作原理および,工学実験にも使用する円線図の描き方を学ぶ.また,誘導電動機の動作原理を学ぶとともに,産業界での位置付け,現在の回転機の作成方法等について学ぶ.

(科目情報)
教育プログラム 第1学年 ◎科目
授業時間 46.5時間
関連科目 電気機器工学Ⅰ,パワーエレクトロニクス,制御工学Ι,発変電工学,送配電工学,高電圧工学,電気設計,システム工学,電気法規
授業の進め方・方法:
電気機器工学Ⅰを引き続き, 機器の中でも多く使用されている誘導機と同期機について学習する. この内容は工学実験Ⅲにも関連している. また教科書以外から, 磁気特性解析等の目に見えない現象がどのように起こっているのかを学習する

(再試験について)
特別な理由がない限り, 再試験は行わない.
注意点:
(履修上の注意)
本講座は同時期に行う工学実験と非常に深く関係している.そのことを踏まえて理解していってもらいたい.

(自学上の注意)
本講座では教科書以外の内容も板書するので,講義内容を書くこと

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 誘導電動機の円線図 円線図の意味が理解できる
2週 誘導電動機の原理 開発の歴史 電気機器の歴史について理解できる
3週 誘導電動機の原理 回転磁界の発生 回転磁界の発生メカニズムが理解できる
4週 誘導電動機の構造 種類 誘導電動機の種類について理解できる
5週 固定子巻線と起磁力 集中巻と分布巻 集中巻と分布巻の長所と短所を理解できる
6週 固定子巻線と起磁力 磁束密度分布 磁束線の流について理解できる
7週 多相誘導電動機の理論と等価回路 等価回路について理解できる
8週 多相誘導電動機の理論と等価回路 その2 等価回路を基に、各種値を算出できる
2ndQ
9週 前期中間テスト
10週 前期中間テスト解説 等価回路復習 等価回路を基に、各種値を算出できる
11週 多相誘導電動機の特性 速度特性 速度特性曲線について理解できる
12週 多相誘導電動機の特性 出力特性 出力特性曲線について理解できる
13週 多相誘導電動機の始動法 容量毎の始動法について理解できる
14週 章末問題演習 演習問題を解くことができる
15週 前期期末テスト
16週 前期期末テスト解説
後期
3rdQ
1週 同期電動機の原理 交流起電力の発生 交流起電力の発生について理解できる
2週 同期電動機の原理 極数と回転数と周波数 極数と回転数と周波数の関係について理解できる
3週 電機子巻線と誘導起電力 集中巻や分布巻の巻方の特徴について理解できる
4週 電機子巻線と誘導起電力 その2 短節巻や分布短節巻について理解できる
5週 高調波障害 高調波障害について理解できる
6週 同期電動機の磁気現象について 同期電動機の磁気現象について理解できる
7週 電機子反作用 電機子反作用について理解できる
8週 演習問題 同期機に関する演習問題を解くことができる
4thQ
9週 後期中間テスト
10週 後期中間テスト解説 同期電動機の特性
空間ベクトル図
遅れと進みの空間ベクトル図を理解できる
11週 同期電動機の特性 空間ベクトル図 その2 遅れと進みの空間ベクトル図を理解できる
12週 突極機の場合の空間ベクトル図 d軸とq軸について理解し、空間ベクトル図が理解できる
13週 同期電動機の入出力の流れ 同期電動機の入出力関係を理解し、損失や効率について理解できる
14週 章末演習問題 演習問題を解くことができる
15週 後期期末テスト
16週 後期期末テスト解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力2020
専門的能力8080
分野横断的能力00