通信工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 通信工学Ⅰ
科目番号 10036 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)木村磐根著,「通信工学概論」,オーム社
担当教員 木本 智幸

到達目標

(1) 変調理論の取り扱いの基本となる, 周波数スペクトルが理解できる.また,時間軸と周波数軸を交互に行き来できる.(定期試験)
(2) アナログ変調によって周波数多重ができることを理解し,説明できる.(定期試験)
(3) 各変調方式の性質の違いを理解できる.(定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1変調理論の取り扱いの基本となる, 周波数スペクトルが理解できる.また,時間軸と周波数軸を交互に行き来できる.変調理論の取り扱いの基本となる, 周波数スペクトルが理解できる.変調理論の取り扱いの基本となる, 周波数スペクトルが理解できない.
評価項目2アナログ変調によって周波数多重ができることを理解し,説明できる.アナログ変調によって周波数多重ができることを理解できる.アナログ変調によって周波数多重ができることを理解できない.
評価項目3各変調方式の性質の違いを理解でき,説明ができる.各変調方式の性質の違いを理解できる.各変調方式の性質の違いを理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
アナログ通信技術の基礎である振幅変調方式・周波数変調方式・位相変調方式について学ぶ.

(科目情報)
教育プログラム 第1学年 ◎科目
授業時間 23.25時間
関連科目 電気回路Ⅲ,電気回路Ⅴ,通信工学Ⅱ
授業の進め方・方法:
身近なラジオ,テレビ,電話などとの関連を意識して,説明を加えながら授業を進める.

(再試実施条件)
総合評価が50点以上60点未満の学生には再試験を行い,60点以上取得で合格とする.正当な理由なく定期試験を欠席した者や不正行為により不合格となった者には再試験は行わない.
注意点:
(履修上の注意)
通信工学は,これまで習ってきた基礎科目の知識に依るところが大きい.特に,三角関数・フーリエ級数展開,テーラー級数展開,トランジスタ回路についてはよく理解しておくこと.放送・電話等と授業内容をよく照らし合わせて,分からないことは質問し,積極的態度で授業に臨むこと.

(自学上の注意)
通信方法などは人が決めたことが多いため,単に暗記することが多いように思われるが,デジタル時代でも必要な基礎知識のみに授業内容を絞っているため,本質を理解することで単なる暗記科目とするのではなく,安定に記憶にとどめること.その上で,授業中に説明した回路動作や数式の展開は,その日のうちに復習し理解すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 フーリエ級数と周波数スペクトルの理解 AM放送で使用されているAM変調方式について勉強する.信号を伝送するためには周波数帯域が必要であり,変調を行うことでこの周波数帯域を任意の周波数に変換できる.これにより,信号を多重化したり,電磁波にして遠くに飛ばしやすくしたりできることを学ぶ.併せて,電子回路についても勉強する.
2週 同上 同上
3週 AM変調の数学的表現 同上
4週 同上 同上
5週 側波帯変調方式 同上
6週 変調回路と復調回路 同上
7週 スーパーヘテロダイン受信機
周波数分割多重方式
同上
8週 後期中間試験
4thQ
9週 FM変調方式とPM変調方式の数学的表現 FM変調方式とPM変調方式について勉強する.FMとPMは似た変調方式であるため,一緒にとり扱う.また,AM変調との違いについても勉強する.
10週 同上 同上
11週 FM変調波の周波数スペクトル 同上
12週 FM変調回路と復調回路 同上
13週 FM変調とAM変調のS/N比 同上
14週 同上 同上
15週 後期期末試験
16週 試験解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000