現代文

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 現代文
科目番号 30S301 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 精選現代文B(東京書籍) 学習課題ノート(同)/ 『カラーワイド新国語要覧 増補第四版』(大修館書店.前年度の継続)
担当教員 大野 順子

到達目標

(1) 現代文(評論文・随想・現代詩・短歌・俳句・川柳)に親しみ,読解や鑑賞の基礎・応用を身につける。(定期試験・テキストの各問い)
(2) 評論文や随想によく出てくる重要語句や文芸用語の意味や用法をマスターする。(定期試験)
(3) 文章の箇所や内容についての問いに対して文章にまとめる作文力や発表力を身につける。(テキストの各問い・提出課題)
(4) 常用漢字の書き取り読み取りや慣用句・四字熟語・諺の力をつける。(定期試験・「漢字・語句の小テスト」)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1現代文(評論文・随想・現代詩・短歌・俳句・川柳)に親しみ、的確に読解し、作品を鑑賞し、自分の考えを表現できる。 現代文(評論文・随想・現代詩・短歌・俳句・川柳)に親しみ、表現に即して捉え、作品を味わい、自分の感想を表現できる。 現代文(評論文・随想・現代詩・短歌・俳句・川柳)に親しんだが、表現に即した理解が不十分であり、作品の鑑賞に至らない。
評価項目2評論文や随想によく出てくる重要語句や文芸用語の意味や用法を十分に理解し、自分でも使うことができる。評論文や随想によく出てくる重要語句や文芸用語の意味や用法をある程度理解している。評論文や随想によく出てくる重要語句や文芸用語の意味や用法の理解が不十分であり、読解に支障がある。
評価項目3文章の箇所や内容についての問に対して的確に文章にまとめる作文力や発表力を身につけることができる。文章の箇所や内容についての問に対してある程度の作文力や発表力を身につけることができる。文章の箇所や内容についての問に対して、文章にまとめたり口頭で発表することができない。
評価項目4常用漢字の書き取り読み取りや慣用句・四字熟語・諺を理解し、正しく使うことができる。常用漢字の書き取り読み取りや慣用句・四字熟語・諺をある程度理解し、不十分ながら使うことができる。常用漢字の書き取り読み取りや慣用句・四字熟語・諺理解が不十分である。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・現代文(評論文・随想・現代詩・短歌・俳句・川柳)を読み、その読解・鑑賞・内容に関する文章作成や発表を行う。
・内容が関連している他の文章(古文や漢文・漢詩も含む)があれば、プリントにして一緒に読んでいく。
・作成したプリントをテスト範囲とした「漢字・語句の小テスト」を三~四週間ごとに行い、漢字・語句の力をつける。
・年二回、授業で文学作品や文章の創作を行う「創作大会」を実施する。

(科目情報)
 授業時間 46.5 時間
 関連科目 国語総合、地域日本文学、日本語表現法
授業の進め方・方法:
(再試験)
総合評価が60 点以上を合格とする。 対象者に対して再試験を行う。
注意点:
(履修上の注意)
 提出課題の提出。「漢字・語句の小テスト」を評価して、課題点(30 点満点)とします。

(自学上の注意)
 通読し、辞書を引き、課題ノートを用いて予習をする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 年間の到達目標に関する説明と、現代文を学ぶ意義について。
2週 世界をつくり替えるため(1) 評論を読み、要旨を的確に捉えることができる。
3週 世界をつくり替えるために(2) 評論を読み、要旨を的確に捉えることができる。
4週 山月記(1) 小説を読み、場面や登場人物を捉えることができる。
5週 山月記(2) 小説の虚構性を通して人間について考えることができる。
6週 山月記(3) 小説の虚構性を通して人間について考えることができる。
7週 短歌抄 短歌の表現の特色を理解することができる。それぞれの形式やリズムに注意して詩歌を読み、そこに描かれた世界を味わうことができる。
8週 創作大会(1)
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説
手紙文、敬語
正しく敬語を用いて基本的な実用文を書くことができる。
11週 科学的「発見」とは 評論を読み、書き手の意図を的確に捉えることができる。
12週 おじいさんのランプ(1) 筆者の提起している問題について理解し、社会や人間についての考えを広げることができる。
13週 おじいさんのランプ(2) 筆者の提起している問題について理解し、社会や人間についての考えを広げることができる。
14週 現代詩(1) 詩の表現の特色を理解することができる。それぞれの形式やリズムに注意して詩歌を読み、そこに描かれた世界を味わうことができる。
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説
後期
3rdQ
1週 こころ(1) 人間関係における人物の心情を的確に把握して、人の心のありよういついて考えを深める
2週 こころ(2) 人間関係における人物の心情を的確に把握して、人の心のありよういついて考えを深める
3週 こころ(3) 作品の人間関係をとおして人生への関心を深め、自己の形成に資することができる。
4週 こころ(4) 作品の人間関係をとおして人生への関心を深め、自己の形成に資することができる。
5週 平気――正岡子規(1) 個性的な内容の随想を読むことをとおして、感性や心情を豊かにすることができる。
6週 平気――正岡子規(2) 個性的な内容の随想を読むことをとおして、感性や心情を豊かにすることができる。
7週 俳句抄 俳句の表現の特色を理解することができる。それぞれの形式やリズムに注意して詩歌を読み、そこに描かれた世界を味わうことができる。
8週 創作大会(2)
4thQ
9週 後期中間試験
10週 後期中間試験の解答と解説
情報収集と発表
情報を収集して、整理しまとめて発表することができる。
11週 言語と記号 論の展開を意識して主張を理解し、言語に対する筆者の考え方と自己の考えを比較する。
12週 日本人の美意識(1) 日本と西洋の美意識の違いについて考えることができる。
13週 日本人の美意識(2) 日本と西洋の美意識の違いについて考えることができる。
14週 現代詩(2) 詩の表現の特色を理解することができる。それぞれの形式やリズムに注意して詩歌を読み、そこに描かれた世界を味わうことができる。
15週 後期期末試験
16週 後期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000