概要:
各教員から提示されたテーマを選択して,与えられた制約下で自主的かつ継続的に課題を探求し,発生した問題を解決する過程で,調査能力やデータの分析能力,論理的思考能力,デザイン能力などを修得する.研究成果のプレゼンテーションを行い論文にまとめることで,ディスカッション能力や論討論能力など総合的な学習能力を身に付ける.
(科目情報)
教育プログラム 第2学年 ◎科目
授業時間156時間
関連科目:情報工学科全科目,特別研究(専攻科),プロジェクト実験Ⅰ(専攻科)
授業の進め方・方法:
高専で修得した学習の集大成として卒業研究を実施する.情報工学科教員の研究テーマから希望する教員の研究室を選択する.なお,各教員の研究室に所属できる学生は全学生数を全教員数で割ったおおよその人数となるので,全員が希望する教員につけるとは限らない.
中間発表会および発表審査会の評点は,①研究テーマの理解②計画性③新規性④まとめる力⑤質問に答える力の5つの観点から採点し,出席した教員の評点の平均点とする.論文は,①研究の目的②背景の説明③実験方法の説明④実験結果の考察⑤図表書式など規定の順守の5つの観点から主査(卒業研究担当教員)と副査で審査,採点する.また,研究への取組状況は,研究ノートや取組態度などで卒業研究担当教員が評価する.
注意点:
(履修上の注意)
ガイダンスで研究課題の説明を受け,担当教員と相談して詳細な内容を決定する.
(自学上の注意)
研究に主体的に取り組むこと.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | 後3,後14 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | 後3,後14 |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | 後3,後14 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | 後3,後14 |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | 後14 |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | 後14 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | 後14 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | 後14 |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | 後14 |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | 後14 |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | 後14 |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | 後14 |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | 後14 |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | 後14 |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | 後14 |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 3 | 後14 |