コンピュータ基礎

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 コンピュータ基礎
科目番号 31S118 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 原 寿雄,「1回で受かる!基本情報技術者合格テキスト」,成美堂出版 K-SEC講義資料
担当教員 十時 優介

到達目標

(1) コンピュータのハードウェアの基礎について理解する.(定期試験)
(2) コンピュータのソフトウェアの基礎について理解する.(定期試験)
(3) コンピュータに用いられる演算の基礎について理解する.(定期試験)
(4) コンピュータのハードウェアの動作に必要な電気回路の基礎を理解する.(定期試験)
(5) 演習を通して理解を深めるとともに,継続的な学習ができる.(課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ITシステムに関する基礎的な仕組みを理解しているITシステムに関する基礎的な仕組みがわかり、基本的な用語の意味を理解しているITシステムに関する基礎的な仕組みがわからない
評価項目2基本情報技術者試験に合格するレベルに到達している基本情報技術者試験の範囲内の基本的な技術について理解している基本情報技術者試験の範囲内の基本的な技術について理解していない
評価項目3電気回路の基礎的な法則を用いて電気抵抗の直並列回路における各要素を導出できる電気回路の基礎的な法則を用いて電気抵抗の簡単な回路における各要素を導出できる電気回路の基礎的な法則を用いることができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータの基本原理は,情報処理技術者として必要不可欠な知識である.本講義では,動作原理から基本構成について学習を行った上で,電子計算機の動作と密接な関わりを持つ2進数・デジタル情報・論理演算の基礎についても演習を行う.

(科目情報)
授業時間 46.5時間
関連科目 コンピュータネットワーク,情報理論
授業の進め方・方法:
【評価方法】
達成目標の(1)~(5)について,定期試験と課題、及び夏期休暇期間中に課すレポートで評価する.
再試験は,原則として実施しない.
注意点:
【履修上の注意】
情報処理技術者として最低限必要な内容について,広範囲に渡って学習するので,目的意識を持って自学自習すること.わからない点は質問すること.
【自学上の注意】
受講と並行し各種情報処理技術試験を受験することを強く薦める.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション
基礎理論1

・2進数と10進数,16進数などがわかる.
・整数の表現方法,算術演算がわかる.
2週 基礎理論2 論理演算、応用数学、文字コードについて理解する
3週 基礎理論3 情報の符号化についてわかる
4週 基礎理論4 データ構造についてわかる
5週 基礎理論5 簡単なアルゴリズムについてわかる
プログラミングと基礎的なコンピュータシステムがわかる
6週 基礎理論6 プログラミングと基礎的なコンピュータシステムがわかる
7週 コンピュータシステム(ハードウェア)1 ・プロセッサの基礎的な仕組みがわかる
・メモリの基礎的な仕組みがわかる
8週 コンピュータシステム(ハードウェア)2 ・メモリの基礎的な仕組みがわかる
・ハードディスクの基礎的な仕組みがわかる
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説
11週 コンピュータシステム(ハードウェア)3 コンピュータシステム全体の基礎的な仕組みがわかる
12週 情報セキュリティ1 情報セキュリティ技術について基礎的な仕組みがわかる
13週 情報セキュリティ2 情報セキュリティ管理システムについて基礎的な仕組みがわかる
14週 情報セキュリティ3 情報セキュリティ管理システムについて基礎的な仕組みがわかる
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説
後期
3rdQ
1週 コンピュータシステム(ソフトウェア)1 オペレーティングシステムの基礎的な仕組みがわかる
2週 コンピュータシステム(ソフトウェア)2 ファイルシステムやミドルウェアについて基礎的な仕組みがわかる
3週 ヒューマンインターフェース設計とマルチメディア技術 ヒューマンインターフェースおよびマルチメディアに関する基礎的な知識がわかる
4週 データベース1 データベースに関する基礎的な仕組みがわかる
5週 データベース2 関係データベースによるデータ操作の基礎的な仕組みがわかる
6週 データベース3 分散データベースに関する基礎的な仕組みがわかる
7週 ネットワーク1 ネットワークに関する基礎的な仕組みがわかる
8週 ネットワーク2 ネットワークに関する基礎的な仕組みがわかる
4thQ
9週 後期中間試験
10週 後期中間試験の解答と解説
11週 ネットワーク3 通信プロトコルの関する基礎的な仕組みがわかる
12週 電気回路基礎1 簡単な回路に対してオームの法則が利用できる
13週 電気回路基礎2 簡単な回路に対してキルヒホッフの法則が利用できる
14週 電気回路基礎3 直流回路における分流・分圧および直並列回路における各要素の値を導出できる
15週 後期期末試験
16週 後期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4前12,後3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。4前2,前3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。4前7,前8,前11
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。2前12
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。4前12
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している4前12
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。4前12
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。2前1,前2,前3
基数が異なる数の間で相互に変換できる。2前1,前2,前3
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。2前1,前2,前3
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。2前1,前2,前3
システムプログラムコンパイラの役割と仕組みについて説明できる。2前5,前6
情報数学・情報理論コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる。2前1,前2,前3
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4前13,前14,後3,後8,後11
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4前13,前14,後3,後8,後11
基本的な暗号化技術について説明できる。4前13,前14,後7,後8,後11
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4前13,前14,後7,後8,後11
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4前13,前14,後7,後8,後11

評価割合

試験発表相互評価態度課題その他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000