システム工学

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 システム工学
科目番号 31S420 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 平山雅之他,「ソフトウェア工学」,オーム社
担当教員 西村 俊二

到達目標

・ソフトウェア産業の問題点を説明できる
・ソフトウェアの各開発工程について、目的と手法を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ソフトウェア産業の問題点ソフトウェア産業の問題点について、考えられる対策を論ずることができるソフトウェア産業の問題点を説明することができるソフトウェア産業の問題点を挙げることができない
各開発工程各開発工程について、開発対象への適性を含めて議論できる各開発工程について、その工程の必要性及び具体的な手法を説明できる開発工程の内容を知らず、説明することができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C1) 説明 閉じる
JABEE 2.1(1)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
(実践的教育科目)
この科目は企業でコンピュータ・システムの設計を担当していた教員が,その経験を活かし,ソフトウェア開発手法について講義形式で授業を行うものである.

大規模なソフトウェア・システムを効果的に開発するための技術や知識体系を学習する.ソフトウェア開発の歴史やソフトウェア産業の問題点の明確化に始まり,現在一般的なソフトウェア開発で採用されている開発工程について,それぞれの工程ごとの目的と手法を学習する.

(科目情報)
教育プログラム 第1学年 ◎科目
授業時間 46.5時間
関連科目 システムデザイン,工学実験Ⅴ,工学実験Ⅵ
授業の進め方・方法:
教科書を中心として進め,区切り毎に内容のまとめや確認問題を行う.レポート課題を多く課する.

(レポート課題について)
課せられた全レポート課題のうち60%以上を提出しないと単位を認めない.

(再試験について)
総合評価が60 点以上で単位が与えられる.60 点に満たない者に対して一度だけ再試験を実施する.
注意点:
(履修上の注意)
自分がいま実際にソフトウェア開発を行う立場にある, と想定して講義を聞くことを推奨する.

(自学上の注意)
講義資料をwebサイトで公開するので復習に活用されたい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第1章 ソフトウェアシステム ソフトウェア工学の必要性を理解する
2週 第2章 ソフトウェア開発の流れ ソフトウェア開発プロセスの概要を把握する
3週 第3章 ソフトウェアシステムの構成 一般的なシステムのアーキテクチャを理解する
4週 第4章 要求の獲得・分析と要件定義 要件定義書が作成できるようになる
5週 第5章 システム設計 システム設計工程の必要性と具体的な作業内容を理解する
6週 第6章 ソフトウェア設計 - 設計の概念 外部設計と内部設計について理解する
7週 第7章 ソフトウェア設計 - 全体構造の設計 特定のパラダイムに基づいた設計について理解する
8週 第8章 ソフトウェア設計 - 構成要素の設計 処理フローやデータ設計などの詳細設計ができるようになる
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説
11週 第9章 プログラムの設計と実装 コーディングに際して注意すべき点を理解する
12週 第10章 ソフトウェアシステムの検証と動作確認 検証手法の選択肢を理解する
13週 第11章 開発管理と開発環境 ソフトウェアの開発環境について注意すべき点を理解する
14週 ソースコードのバージョン管理 バージョン管理の必要性と実際のツールについて理解する
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミングソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。4前14
ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。4前4
コンピュータシステムシステム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。4前3,後5
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。4前4,後5
プロジェクト管理の必要性について説明できる。4前2
WBSやPERT図など、プロジェクト管理手法の少なくとも一つについて説明できる。4前2
ER図やDFD、待ち行列モデルなど、ビジネスフロー分析手法の少なくとも一つについて説明できる。4前2

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000