データベース

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 データベース
科目番号 R02S420 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 ミック,木村 明治,「おうちで学べる データベースのきほん」,翔泳社
担当教員 井上 優良

到達目標

(1) データベースの基礎知識を理解し説明できる(定期試験,課題)
(2) SQLによるデータベースの操作方法を理解し実践できる(定期試験,課題)
(3) データベースの運用方法を理解し説明することができる(定期試験,課題)
(4) データベースの設計方法を理解し説明することができる(定期試験,課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1自身の言葉で,データベースの基礎知識を説明できる与えられたキーワードから,データベースの基礎知識を説明できるデータベースの基礎知識を説明できない
評価項目2何も参照せずに,SQLによるデータベース操作ができる与えられたキーワードを使って,SQLによるデータベース操作ができるSQLによるデータベース操作ができない
評価項目3データベースの運用方法を理解し,自身の言葉で説明することができる与えられたキーワードから,データベースの運用方法を説明することができるデータベースの運用方法を説明することができない
評価項目4データベースの設計方法を理解し,自身の言葉で説明することができる与えられたキーワードから,データベースの設計方法を説明することができるデータベースの設計方法を説明することができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(e) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(g) 説明 閉じる
JABEE 2.1(1)② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
データベースは,マーケティングや知識発見に利用される統計解析やデータマイニング手法の根底を支える技術である.近年,データベースの理解と操作技能は,工学・ビジネスの様々な分野において特に重要なものとして位置付けられている.また,高度情報社会においては,膨大な情報の中から適切な情報を的確に収集する技能も要求される.特に,データベースを扱うためには,データの本質を理解する習慣が重要である.本講義では,データベースの操作,設計,運用方法についてそれぞれ学習していく.

(科目情報)
教育プログラム 第1学年 ◎科目
授業時間 23.25時間
関連科目 コンピュータ基礎,データマイニング,知識工学
授業の進め方・方法:
本講義では,多数の業務で使われているリレーショナルデータベースを対象として,“不可視”なデータを取り扱う技能を習得し,利用者の立場から情報システムを設計できる技術の習得を目標とする.SQL操作に関しては知識はもちろんのこと,実習のためのより多くの時間を提供することにより,実践力を身に付ける.SQLについては,基本情報技術者試験を越えた知識の習得を目指す.

(課題提出)
原則として各回で課題を課す.

(再試験の条件)
再試験は原則として実施しない.

(総合評価の方法)
達成目標の(1)~(4)について,定期試験と各回の課題で評価する.
課題提出60% 以上かつ総合評価60点以上を合格とする.
総合評価 = (定期試験の平均)×0.7 + (課題の平均)×0.3
注意点:
(履修上の注意)
各回で資料を配布するため,整理するためのクリアファイル(A4サイズ)を用意すること.

(自学上の注意)
課題の提出率が合格条件に含まれるため,忘れず提出すること.
各回で実施する振り返りに基づいて,理解が不十分であったところを重点的に復習すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 データベースの基礎(1) データベースの基本機能とその種類について説明できる
2週 データベースの基礎(2) リレーショナルデータベースの概念とその周辺技術について説明できる
3週 データベースの基礎(3) データベースのアーキテクチャについて説明できる
4週 SQLによるデータベース操作(1) SELECT文の基本について理解し,データを抽出できる
5週 SQLによるデータベース操作(2) SELECT文を用いて,データの並べ替えや集約ができる
6週 SQLによるデータベース操作(3) SELECT文を用いて,グループごとの集約ができる
7週 SQLによるデータベース操作(4) SQLを用いて,データの更新,挿入,削除ができる
8週 SQLによるデータベース操作(5) SQLを用いて,複数テーブルの結合ができる
2ndQ
9週 データベースの運用(1) データベースのバックアップとリカバリについて説明できる
10週 データベースの運用(2) SQLインジェクションについて説明できる
11週 データベースの設計(1) テーブル設計について説明できる
12週 データベースの設計(2) ER図を用いたデータベース設計について説明できる
13週 データベースの設計(3) データベースのトランザクションと同時実行制御について説明できる
14週 前期期末試験
15週 期期末試験の解答と解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4前1,前2,前3,前9,前10,前11,前12,前13
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4前4,前5,前6,前7,前8

評価割合

試験発表相互評価態度課題その他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力2000010030
専門的能力5000020070
分野横断的能力0000000