科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 倫理
科目番号 R03S203 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)竹内整一ほか著『倫理』東京書籍 / (教科書)東京書籍編集部編『要点マスター倫理演習ノート』東京書籍 / (参考図書)適宜レジュメなどを配布することがあるほか,講義内で紹介する.
担当教員 小関 康平

到達目標

(1) 世界のさまざまな宗教や思想について学び,多様性が尊重される社会を築くために,どうすればよいかを考える.(定期試験等)
(2) 青年期の課題,および現代に生きる私たちが抱える倫理的な諸問題について考える.(定期試験等)
(3) 生命,情報社会,環境,国際平和など倫理に関わる現代の課題について理解し,持続可能な未来を実現するための方法を探る.(定期試験等)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界の多様な宗教や思想について十分に理解している.世界の多様な宗教や思想について理解している.世界の多様な宗教や思想について十分に理解していない.
評価項目2倫理的な諸問題について十分に理解している.倫理的な諸問題について理解している.倫理的な諸問題について理解していない.
評価項目3倫理に関わる現代の課題について十分に理解している.倫理に関わる現代の課題について理解している.倫理に関わる現代の課題について十分に理解していない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (A1) 説明 閉じる
学習・教育目標 (A2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
古代から現代までの西洋及び日本を含めた東洋の宗教や思想について学び,「人間とは何か」「より良く生きるためにはどうすればよいか」について考えていく.また,日本を含む世界の民族,宗教,思想,文化の多様性を理解し,異なる社会が共存することの重要性についても考察していく.人間の尊厳,自由,自然や科学技術と人間との関わり,民主社会についても学び,現代に生きる私たちの課題にも向き合っていく.あわせて,法学・政治学上の思想史及び関連知識についても触れていく.
(科目情報)
授業時間:46.5 時間  関連科目:現代社会,日本史,世界史. 
授業の進め方・方法:
哲学・倫理学・思想史及び社会学・心理学などの知見を用いて,「倫理」に関する諸問題を取り扱う.
基本的には講述の形式によるが,学生諸君の予習復習の程度が高い場合には,適宜,ソクラテス・メソッドにより講義を進行させることがある.
【事前学習】事前提示されている教材等を丹念に読み,知らない言葉の意味を調べ,予習ノートを作成するなどして,次回の講義の展開についてある程度の検討をつけておくこと.
注意点:
授業中にノートをきちんと取り,予習と復習をしっかりすること.次回の授業で勉強する教科書の箇所を,予習として必ず読んでおくこと.

評価

【定期試験】達成目標(1)(2)(3)につき4回の試験により評価します.
【総合評価及び単位取得の条件】原則として定期試験の平均を総合評価とし,それが60点以上である場合に合格とします.ただし,例外的におよそ10%程度を限度として,平常点を考慮することにより総合評価における評点を補正する場合がありえます.なお,その際の平常点の算定根拠は,適宜実施するリアクションペーパー,小テスト,任意のリポート等であり,これらを総合考慮して算定します.また,課題等を指定した場合は,これを提出することが評価の前提条件となることがあります.
  中間試験の評点×0.5+期末試験の評点×0.5=総合評価
【再試験】実施することがありえます.詳細は開講後に適宜案内します.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期イントロダクション 本科目の学修方法について理解し,本科目の全体像を概観できる.
2週 青年期Ⅰ
青年期の特徴,位置づけ,意義,課題等について理解できる.
3週 青年期Ⅱ 青年期の特徴,位置づけ,意義,課題等について理解できる.
4週 古代ギリシャの思想Ⅰ 主としてソクラテス,プラトン,アリストテレス,ストア派,エピクロス派などの古代ギリシャ思想を理解できる.
5週 古代ギリシャの思想Ⅱ 主としてソクラテス,プラトン,アリストテレス,ストア派,エピクロス派などの古代ギリシャ思想を理解できる.
6週 古代ギリシャの思想Ⅲ/
イスラームと中国の思想
主としてソクラテス,プラトン,アリストテレス,ストア派,エピクロス派などの古代ギリシャ思想を理解できる./
イスラームの思想や,孔子,儒家,老荘の思想などについて理解できる.
7週 〈法思想・政治思想特講Ⅰ〉 法学・政治学に関する思想史及び関連知識を理解できる.
8週 中間総括と補遺 前期中間試験までの学修内容を理解できる.
2ndQ
9週 前期中間試験 前期中間試験までの学修内容を理解できる.
10週 前期中間試験の解説
キリスト教的世界観と西洋中世の思想Ⅰ
旧約聖書やイエスの教え,キリスト教の展開などについて理解できる.
11週 キリスト教的世界観と西洋中世の思想Ⅱ
旧約聖書やイエスの教え,キリスト教の展開などについて理解できる.
12週 キリスト教的世界観と西洋中世の思想Ⅲ 旧約聖書やイエスの教え,キリスト教の展開などについて理解できる.
13週 キリスト教的世界観と西洋中世の思想Ⅳ/
〈法思想・政治思想特講Ⅱ〉
旧約聖書やイエスの教え,キリスト教の展開などについて理解できる./
法学・政治学に関する思想史及び関連知識を理解できる.
14週 前期総括と補遺
前期期末試験までの学修内容を理解できる.
15週 前期期末試験 前期期末試験までの学修内容を理解できる.
16週 前期期末試験の解答と解説 前期期末試験までの学修内容を理解できる.
後期
3rdQ
1週 後期イントロダクション――前期の総括と、後期への導入
本科目の前期における学修事項を振り返り、本科目の後期における全体像を概観することができる.
2週 仏教の発生と展開Ⅰ
古代インドやブッダの教えについて理解できる.
3週 仏教の発生と展開Ⅱ/
日本人の宗教観・倫理観Ⅰ
古代インドやブッダの教えについて理解できる./
日本人の宗教観・倫理観について理解できる.
4週 日本人の宗教観・倫理観Ⅱ 日本人の宗教観・倫理観について理解できる.
5週 人間の尊厳 ベーコン,デカルト,パスカルの思想について理解できる.
6週 民主社会と自由/
社会変革の倫理
社会契約説(ホッブズ,ロック,ルソー)や,カント,ヘーゲルの思想について理解できる./
功利主義,社会主義,実証主義,プラグマティズムの思想について理解できる.
7週 〈法思想・政治思想特講Ⅲ〉 法学・政治学に関する思想史及び関連知識を理解できる.
8週 中間総括と補遺 後期中間試験までの学修内容を理解できる.
4thQ
9週 後期中間試験 後期中間試験までの学修内容を理解できる.
10週 後期中間試験の解答と解説/
新たな人間像Ⅰ
後期中間試験までの学修内容を理解できる./
キルケゴール,ニーチェ,現代の実存哲学について理解できる.
11週 新たな人間像Ⅱ
キルケゴール,ニーチェ,現代の実存哲学について理解できる.
12週 現代の課題Ⅰ(生命・情報社会・環境・国際平和) 生命科学と生命倫理,情報社会の諸問題,環境問題の深刻化,国際平和と人類の福祉について理解できる.
13週 〈法思想・政治思想特講Ⅳ〉 法学・政治学に関する思想史及び関連知識を理解できる.
14週 全体総括と補遺 後期期末試験までの学修内容を理解できる.
15週 後期期末試験 後期期末試験までの学修内容を理解できる.
16週 後期期末試験の解答と解説 後期期末試験までの学修内容を理解できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性法令やルールを遵守した行動をとれる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力100100
専門的能力00
分野横断的能力00