コンピュータネットワーク

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 コンピュータネットワーク
科目番号 R03S318 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 授業時に教員より資料を配布する (参考図書)マスタリングTCP/IP オーム社 竹下隆史,他
担当教員 劉 怡

到達目標

(1) ネットワークアーキテクチャの階層化及び各層の役割について説明できる.(定期試験)
(2) インターネットで用いられるTCP/IPを理解し,使用されるネットワーク機器について説明できる.(定期試験)
(3) IPアドレスとルーティングの役割,IPv6について説明できる.(定期試験)
(4) TCPとUDPの特徴について説明できる.(定期試験)
(5) コンピュータネットワークを活用し問題を分析し、解決するための基本的なスキルを身に付ける.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(1)ネットワークアーキテクチャの階層化及び各層の役割について説明できて、その知識を活用できる. ネットワークアーキテクチャの階層化及び各層の役割について説明できる. ネットワークアーキテクチャの階層化及び各層の役割について説明できない.
評価項目(2)インターネットで用いられるTCP/IPを理解し,使用されるネットワーク機器について説明できて、その知識を活用できるインターネットで用いられるTCP/IPを理解し,使用されるネットワーク機器について説明できるインターネットで用いられるTCP/IPを理解し,使用されるネットワーク機器について説明できない.
評価項目(3)IPアドレスとルーティングの役割,IPv6について説明できて、その知識を活用できる.IPアドレスとルーティングの役割,IPv6について説明できる.IPアドレスとルーティングの役割,IPv6について説明できない.
評価項目(4)TCPとUDPの特徴について説明できて、その知識を活用できる.TCPとUDPの特徴について説明できる.TCPとUDPの特徴について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
普段使用しているインターネットがどのような技術によって成り立っているか,コンピュータネットワークの概念について学ぶ.コンピュータネットワークの構成を理解するスキルを身に付ける.
また,可能な範囲で,参考書等を用いて最新の動向を紹介する.必要に応じて,小テストを課し,理解を確認する.
授業の進め方・方法:
インターネットの基盤を成している技術のそれぞれの要素について学ぶ.授業を基本的に講義形式で進める.
(小テストについて)
ほぼ毎週小テストを実施する.
注意点:
(履修上の注意)
授業終了後には授業の内容を復習すること.授業時間の中でその仕組みと動作の概要を理解できるように意識的に努力すること.
(自学上の注意)
授業開始前までにキーワードについて調べておくこと.

評価

 (総合評価)
総合評価 = 定期試験×0.8 + 小テストの平均×0.2
 (単位修得の条件について)
小テストの80%以上提出を単位修得の条件とする.
(再試験について)
再試験は総合評価が60点に満たない者に対して,前期末試験終了後の適切な時期に実施する.なお,全ての小テストを提出し,各評価項目について標準的な到達レベルに達したと思われる者に対して受験資格を与える.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ネットワークの基礎知識 通信プロトコルとは何か,ネットワークの階層化が必要な理由,OSI参照モデル,コネクション型とコネクションレス型,回線交換とパケット交換
2週 ネットワークの基礎知識 ネットワークの階層化が必要な理由,OSI参照モデル,コネクション型とコネクションレス型,回線交換とパケット交換
3週 ネットワークの基礎知識 ネットワークの階層化が必要な理由,OSI参照モデル,コネクション型とコネクションレス型,回線交換とパケット交換
4週 ネットワークの基礎知識 ネットワークの階層化が必要な理由,OSI参照モデル,コネクション型とコネクションレス型,回線交換とパケット交換
5週 ネットワークの基礎知識 ネットワークの階層化が必要な理由,OSI参照モデル,コネクション型とコネクションレス型,回線交換とパケット交換
6週 ネットワークの基礎知識 ネットワークの階層化が必要な理由,OSI参照モデル,コネクション型とコネクションレス型,回線交換とパケット交換
7週 ネットワークの基礎知識 ネットワークの階層化が必要な理由,OSI参照モデル,コネクション型とコネクションレス型,回線交換とパケット交換
8週 TCP/IP基礎知識 インターネットの成り立ち,TCP/IPとOSI参照モデル,階層別ネットワーク機器,IPアドレスとMACアドレス,ARP
2ndQ
9週 前期中間試験 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説
前期中間試験の解答と解説
11週 データリンク ケーブルの種類,トポロジの種(媒体共有型,媒体非共型),CSMA/CD方式とトークンパッシング方式
12週 データリンク ケーブルの種類,トポロジの種(媒体共有型,媒体非共型),CSMA/CD方式とトークンパッシング方式
13週 データリンク ケーブルの種類,トポロジの種(媒体共有型,媒体非共型),CSMA/CD方式とトークンパッシング方式
14週 IPv4プロトコル ケーブルの種類,トポロジの種(媒体共有型,媒体非共型),CSMA/CD方式とトークンパッシング方式
15週 前期期末試験 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説 前期期末試験の解答と解説
後期
3rdQ
1週 IPに関連する技術 IPパケットの分割と再構築,IPヘッダ,IPv6
2週 IPに関連する技術 IPパケットの分割と再構築,IPヘッダ,IPv6
3週 IPに関連する技術 IPパケットの分割と再構築,IPヘッダ,IPv6
4週 IPに関連する技術 IPパケットの分割と再構築,IPヘッダ,IPv6
5週 IPに関連する技術 IPパケットの分割と再構築,IPヘッダ,IPv6
6週 TCPとUDP トランスポート層の役割,ポート番号, TCP・UDPの目的と特徴,3-wayハンドシェイク,ウィンドウ制御,輻輳制御,TCP・UDPヘッダ
7週 TCPとUDP トランスポート層の役割,ポート番号, TCP・UDPの目的と特徴,3-wayハンドシェイク,ウィンドウ制御,輻輳制御,TCP・UDPヘッダ
8週 TCPとUDP トランスポート層の役割,ポート番号, TCP・UDPの目的と特徴,3-wayハンドシェイク,ウィンドウ制御,輻輳制御,TCP・UDPヘッダ
4thQ
9週 後期中間試験 後期中間試験
10週 後期中間試験の解答と解説
後期中間試験の解答と解説
11週 ルーティングプロトコル スタティックルーティング,ダイナミックルーティング(RIP,OSPF),BGP,MPLS
12週 ルーティングプロトコル スタティックルーティング,ダイナミックルーティング(RIP,OSPF),BGP,MPLS
13週 ルーティングプロトコル スタティックルーティング,ダイナミックルーティング(RIP,OSPF),BGP,MPLS
14週 アプリケーションプロトコル アプリケーションプロトコルの概要(DNS,WWW,E-Mail,FTP,TelnetとSSH)
15週 後期期末試験 後期期末試験
16週 後期期末試験の解答と解説 期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4前1,前9
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4前2,前3,前9
専門的能力分野別の専門工学情報系分野コンピュータシステムネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。4前4,前5,前9
情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4前6,前7,前9
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4前8,前9
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4後1,後2,後3,後9
インターネットの概念を説明できる。4後4,後5,後9
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4後6,後7,後8,後9
無線通信の仕組みと規格について説明できる。4前13,前14,前15,前16
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4前10,前11,前12,前15,前16
基本的なルーティング技術について説明できる。4後10,後11,後12,後15
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4後13,後14,後15

評価割合

定期試験小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000