工学実験Ⅵ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工学実験Ⅵ
科目番号 R03S427 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 なし
担当教員 嶋田 浩和,プロハースカ ズデネク,西村 俊二

到達目標

(1) グループ討議において他の人の意見を聞き,自分の意見を理解させることができる.(週報)
(2) 問題解決をチーム内で分担化し,自らの分担を見定めて行動できる.(レポート,週報,相互評価)
(3) テーマ抽出した課題を的確に述べることができる.
(4) 課題解決のためのシステムを効果的にアピールできる.(プレゼンテーション,レポート)
(5) 実現方法をデザインすることができる. (レポート)
(6) システムを期限内に作成できる.(作品)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
個人の活動グループに提案できる新たな調査や課題発見ができているグループ討議に報告できる内容を満たしている調査内容や項目が不十分である
団体の活動グループの方向づけに寄与する自分の担当を果たす自分の担当が理解できていない.または成果が不十分
グループ内の調整担当分と関連部分の担当者と調整ができる自分の担当を果たす自分の担当が理解できていない.または成果が不十分

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (D1) 説明 閉じる
学習・教育目標 (D2) 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
【実践的教育科目】
この科目は,電機メーカーにおいて企画,開発を通信方式,端末設計,HI/Fの設計の分野で担当していた教員が,その経験を生かして,ソフトウェア開発について実験形式で授業を行うものである.

本実験の目的は,工学実験Ⅴにおいて学習したシステム開発のプロセスを用いて,与えられたテーマと制約条件下でシステム開発をすることである.本実験では,クラスを別々の三つの開発テーマに分かれここに与えられたテーマを PBL(Project Based Learning)法を用いて問題解決からシステム開発までを体験する.そのためのチームを構成し協力し,システム開発を行う.
(科目情報)
教育プログラム第1学年 ◎科目
授業の進め方・方法:
そこで本実験では,クラスを別々の三つの開発テーマに分かれここに与えられたテーマを PBL(Project Based Learning)法を用いて問題解決からシステム開発までを体験する.そのためのチームを構成し協力し,システム開発を行う.
(事前学習)
グループの進捗に応じて,作業をスケジュールを鑑みて翌週必要な情報を先に調べておくこと.
注意点:
(履修上の注意)
グループ活動の一部として行った作業と自分で行った作業を明確にすること.必要な事項は随時 LMS にアップロードされるため注意して毎回確認すること.
(自学上の注意)
自宅学習の内容をよく考えて,真剣に取り組むこと.

評価

(総合評価)
総合評価=(週報の平均)×0.1+(レポート)×0.2+(プレゼンテーション)×0.2+(作品)×0.3+(相互評価)×0.1+(取り組み状況)×0.1
(単位修得の条件)
総合評価が60点以上のもので,かつ,週報をすべて提出したもの
(再試験について)
再試験は実施しない.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 科目説明,テーマ説明 工学実験Ⅴで作成した仕様に基づき,ソフトウェアの構築を行う.仕様の理解を理解する.また評価方法を理解する.
2週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ミーティング
     1.アジェンダ作成
     2.システムイメージの共有
     2.スケジュールの作成
     3.今週の作業の確認
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
3週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ブリーフィング
     1.アジェンダ作成
     2.前回から前日までの活動報告
     3.今週の目標
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
4週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ブリーフィング
     1.アジェンダ作成
     2.前回から前日までの活動報告
     3.今週の目標
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
5週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ブリーフィング
     1.アジェンダ作成
     2.前回から前日までの活動報告
     3.今週の目標
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
6週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ブリーフィング
     1.アジェンダ作成
     2.前回から前日までの活動報告
     3.今週の目標
     4.発表に向けた作業の確認
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
7週 中間発表 開発方針と進捗を中間発表する
8週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ブリーフィング
     1.アジェンダ作成
     2.前回から前日までの活動報告
     3.今週の目標
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
4thQ
9週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ブリーフィング
     1.アジェンダ作成
     2.前回から前日までの活動報告
     3.今週の目標
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
10週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ブリーフィング
     1.アジェンダ作成
     2.前回から前日までの活動報告
     3.今週の目標
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
11週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ブリーフィング
     1.アジェンダ作成
     2.前回から前日までの活動報告
     3.今週の目標
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
12週 チーム活動 ○ チーム活動.
  1.ブリーフィング
     1.アジェンダ作成
     2.前回から前日までの活動報告
     3.今週の目標
  2.制作作業
  3.ブリーフィング
     1.今週の授業時間中の進捗報告
       (活動状況,成果,反省,問題点)
     2.来週授業までの活動予定(次週最初のブリーフィングで報告する内容)
     3.全体スケジュールと今後の活動スケジュールの確認
13週 作品評価と作品のプレゼン ○結果の報告をプレゼンテーションし,レポートを提出する.
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。4後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。4後8,後13
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。4後1,後2,後3,後12,後13
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
複数の情報を整理・構造化できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3後1,後2,後7,後8,後13
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13

評価割合

週報レポートプレゼンテーション作品相互評価取り組み状況合計
総合評価割合102020301010100
基礎的能力0000000
専門的能力1020203010090
分野横断的能力000001010