到達目標
(1) コンピュータの分解および組み立てを体験することにより,コンピュータの基本構造を理解する(レポート1,実験への取組状況)
(2)CADの基礎を実技を通して学ぶことによって簡単な図面を書くことができる.(レポート2, 実験への取組状況)
(3) 工学の実用例に触れるキャリア教育を通して,実社会での技術者の仕事を理解できる.(レポート3)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標(1)の評価指標 | 実験内容を説明することができる | 実験を報告書にまとめることができる | 実験を自分で遂行できない |
到達目標(2)の評価指標 | 自分が理想とする技術者像をイメージし,そのために学ぶべきことを意識できる | 実社会での技術者の仕事内容を理解できる | 技術者の仕事内容を理解できない |
到達目標(3)の評価指標 | 実験中を進める上で発生した問題に対して,自ら積極的に解決法を見つけて実験を進めることができる | 実験中を進める上で発生した問題に対して,教員の助けを借りて解決法を見つけ,実験を進めることができる | 実験中を進める上で発生した問題に対処できず,実験を進めることができない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
情報工学科は情報技術を主とする学科であるとともに,コンピュータの利用とコンピュータを用いた「ものづくり」を重視している学科でもある.この科目では,コンピュータの分解と組み立てを行うことにより「ものづくり」の一端を学習する.また,データの整理に不可欠な関数電卓の使い方を学習し,さらに「ものづくり」の際に技術者同士の連携を図るために必要な図面を読めて,書けることを目標にCADによる製図を体験・学習する.実験スキル評価シートを用いて評価を行った結果を取組状況の評点とする.
授業の進め方・方法:
第1~2週:関数電卓の使い方, 第3~7週:コンピュータの分解と組み立て, 第8~12週:CADの基礎, 第13週:キャリア教育
(事前学習)
次回の実験内容について実験・演習マニュアルを予習しておくこと.
注意点:
(履修上の注意)
(1) 全てのテーマについて積極的に取り組むこと.
(2) レポートは期限を確実に守り,指示された要件を必ず備えること.
(自学上の注意)
次回の実験内容について実験・演習マニュアルを予習しておくこと.
評価
(総合評価)
総合評価=レポート x 0.6 + 小テスト x 0.1 + 取組状況 x 0.3
(単位修得の条件)
総合評価60点以上
(再試験について)
再試験は実施しない.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
1.関数電卓の使い方
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工学を学ぶ場合に数値計算に便利な関数電卓を使うことができる.
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2週 |
1.関数電卓の使い方(小テスト) |
工学を学ぶ場合に数値計算に便利な関数電卓を使うことができる.
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3週 |
2.安全教育,コンピュータの開梱とコンピュータ内部の観察 |
実験を安全第一で行えるようになる. コンピュータを開き,基本的な構造を理解する
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4週 |
2.コンピュータの分解 |
コンピュータを分解し,基本的な構造を理解し,工具の使い方を覚える.
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5週 |
2.各装置ごとの部品の調査 |
分解したコンピュータから部品を5大装置に分類、調査し理解する
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6週 |
2.コンピュータの組み立て |
分解したコンピュータを組み立て、動作を確認する
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7週 |
3.レポートの書き方(レポート1) |
工学実験におけるレポートの書き方を覚える.
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8週 |
4.CADの基礎 |
コンピュータを使った製図の基礎知識を獲得し,CADによる簡単な図面の書き方を覚える.
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4thQ |
9週 |
(後期中間試験) |
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10週 |
4.CADの基礎 |
コンピュータを使った製図の基礎知識を獲得し,CADによる簡単な図面の書き方を覚える.
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11週 |
4.CADの基礎 |
コンピュータを使った製図の基礎知識を獲得し,CADによる簡単な図面の書き方を覚える.
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12週 |
4.CADの基礎 |
コンピュータを使った製図の基礎知識を獲得し,CADによる簡単な図面の書き方を覚える.
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13週 |
4.CADの基礎(レポート3) |
コンピュータを使った製図の基礎知識を獲得し,CADによる簡単な図面の書き方を覚える.
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14週 |
5.キャリア教育 |
情報工学に関連する企業の業務の例を学習し、社会における情報工学の位置づけの一端を知る.
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15週 |
(後期期末試験) |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 目的に応じて適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で、安全に実験を行うことができる。 | 1 | 後3 |
実験テーマの目的を理解し、適切な手法により取得したデータから近似曲線を求めるなど、グラフや図、表を用いて分かり易く効果的に表現することができる。 | 1 | 後1,後2,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12 |
必要に応じて適切な文献や資料を収集し、実験結果について説明でき、定量的・論理的な考察を行い、報告書を作成することができる。 | 1 | 後1,後2,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12 |
個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。 | 1 | 後5 |
評価割合
| レポート | 小テスト | 取組状況 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 10 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 0 | 10 | 20 |
専門的能力 | 40 | 10 | 10 | 60 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 10 | 20 |