プログラミング演習Ⅳ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 プログラミング演習Ⅳ
科目番号 R06S320 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 松田晃一,「Pythonライブラリの使い方」,カットシステム
担当教員 原 正佳

到達目標

(1) Python言語の文法を理解し,プログラムを作成できる(定期試験・課題)
(2) オブジェクト指向の考え方を理解し,プログラムを作成できる(定期試験・課題)
(3) プログラミングに必要な技術を表現できる(取組状態)
(4) ファイルの入出力のプログラムを作成できる(定期試験・課題)
(5) 数値計算,画像処理を利用したプログラムを作成できる(定期試験・課題)
(6) Python言語のライブラリを用いてプログラムを作成できる(定期試験・課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標基本的な文法を理解し,それを利用して課題プログラムを作成できる。基本的な文法を理解しサンプルプログラムを作成・実行できる。基本的な文法を理解してプログラムを作成できない。
到達目標(2)の評価指標オブジェクト指向の考え方を把握し,課題プログラムを作成できる。オブジェクト指向の考え方を理解し,プログラムを作成できる。オブジェクト指向を理解できない。
到達目標(3)の評価指標Pythonプログラミング技術の基礎をすべて表現できるPythonプログラミング技術の基礎をほぼ表現できるPythonプログラミング技術の基礎を表現できない
到達目標(4)の評価指標ファイルの入出力の課題プログラムを作成できる。ファイルの入出力のサンプルプログラムを作成・実行できる。ファイルの入出力のプログラムを実行できない。
到達目標(5)の評価指標数値計算,画像処理を利用した課題プログラムを作成できる。数値計算,画像処理を利用したプログラムを作成できる。数値計算,画像処理を利用したプログラムを作成できない。
到達目標(6)の評価指標ライブラリを用いて課題プログラムを作成できる。ライブラリを用いてプログラムを作成できる。ライブラリを用いてプログラムを作成できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
まずPythonプログラム文法の基本から学び,昨今のプログラミングの要である「オブジェクト指向」を理解してもらう.
そして数値計算や画像処理ほかライブラリの利用により簡単なアプリケーション開発まで学習していく.
また講義に加えプログラミング課題をこなしていくことで実践能力を養成していく.

(関連科目) 
プログラミング応用Ⅱ
授業の進め方・方法:
授業は1週2コマで進めていく.
1コマ目は授業計画に沿って
・Pythonの基本的な文法を理解する.
・Pythonライブラリの学習,オブジェクト指向についての理解をする.
・ファイル処理,数値計算とサンプルプログラムを作成実行して進めていく.
2コマ目は,1コマ目で学んだ内容についてより具体的なプログラムの作成を行う.
練習課題を各自で考えながら作成するなどさらにプログラム作成に時間をとり,Pythonの理解を深めていく.

(課題提出について)
毎週課題を課す.全課題の80%以上提出を単位修得の条件とする.
注意点:
(履修上の注意)
・プログラム作成が時間内に終了しない場合には次回までに時間外で完成させること.
・課題提出の期限を必ず守ること.

(自学上の注意)
・サンプルプログラムを自分で作成実行する習慣をつけること.

評価

(総合評価)
総合評価 = 定期試験×0.7 + 課題の平均×0.3
(単位修得の条件について)
全課題の80%以上提出を単位修得の条件とする.
(再試験)
再試験は総合評価が60点に満たない者に対して,前期末試験終了後の適切な時期に実施する.なお,全ての課題を提出し,各評価項目について標準的な到達レベルに達したと思われる者に対して受験資格を与える.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Pythonプログラミングの基礎1
・数値,文字の扱い
・リスト
Pythonの基本構造について学び理解できる。
2週 Pythonプログラミングの基礎2
・データの扱い
・条件判断,繰り返し
Pythonの基本構造についてさらに学び,理解できる。
3週 オブジェクト指向①
・オブジェクト指向,関数について
・クラスについて
オブジェクト指向,関数,クラスについて理解できる。
4週 ファイルの入出力 ファイルの入出力プログラムを作成できる。
5週 数値計算 数値計算プログラムを作成できる。
6週 グラフの作成① グラフを描画することができる。
7週 データベースの取り扱い
GUIプログラム
データベース,GUIを利用したプログラムを作成できる。
8週 自然言語処理
前半まとめ
言語処理を行うプログラムを作成できる。
2ndQ
9週 中間試験 中間試験
到達目標(1)(2)(4)
10週 中間試験の解答と解説
オブジェクト指向②
中間試験の解答と解説
オブジェクト指向のさらなる理解を深めることができる。
11週 Pythonを用いた画像処理①
・画像の表示
・フィルタの利用
画像処理プログラムを作成できる。
12週 Pythonを用いた画像処理②
・物体検出
物体検出プログラムを作成できる。
13週 機械学習について初歩
機械学習の初歩を理解できる。
14週 機械学習について回帰分析
Pythonのライブラリの利用
機械学習のプログラムを作成できる。
Pythonのライブラリを用いたプログラムを作成できる。
15週 前期期末試験 前期期末試験
到達目標(5)(6)
16週 前期期末試験の解答と解説 分からなかった箇所を把握し理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力情報系分野(実験・実習能力)情報系分野(実験・実習能力)与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
専門的能力7030100