オペレーティングシステム

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 オペレーティングシステム
科目番号 R06S519 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 工学基礎シリーズ オペレーティングシステム 安倍広多 他 オーム社
担当教員 嶋田 浩和

到達目標

(1)オペレーティングシステムの役割と位置づけに関する基本的な項目について説明ができる.(定期試験、レポート)
(2)プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について基本的な項目について説明できる。(定期試験、レポート)
(3)排他制御の基本的な考え方について説明できる。(定期試験、レポート)
(4)記憶管理の基本的な考え方について説明できる。(定期試験、レポート)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標オペレーティングシステムの役割と位置づけに関する基本的な項目と関連が説明できるオペレーティングシステムの役割と位置づけに関する基本的な項目について説明ができるオペレーティングシステムの役割と位置づけに関する基本的な理解ができない
到達目標(2)の評価指標プロセスの状態とスケジューリングについて説明ができるプロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について基本的な項目について説明できる。プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について基本的な項目が理解できない。
到達目標(3)の評価指標排他制御の動作と問題点について説明できる。排他制御の基本的な考え方について説明できる。排他制御の基本的な考え方について説明できない。
到達目標(4)の評価指標記憶管理の代表的なものを用いて説明できる。記憶管理の基本的な考え方について説明できる。記憶管理の基本的な考え方について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在あらゆる工業製品にコンピュータが組み込まれている。そのコンピュータの基礎となるソフトウェアがオペレーティングシステム(Operating System; OS)である。OSは、システムの動作が円滑になるようメモリやプロセッサなどの資源(Resource)の割り当て、アプリケーションから見たハードウェアとの共通のインタフェースなどを提供する。
そのようなOSの基本的な機能であるプロセス管理、記憶管理やO Sの基本的な概念について講義を行う

(科目情報)
教育プログラム 第2学年 ◎科目
授業の進め方・方法:
毎回,授業内容に関する問題を解くので,授業を良く聞いて理解に努めること.
(参考図書)
オペレーティングシステム(第2版) (情報工学レクチャーシリーズ)  森北出版
松尾 啓志 (著)
オペレーティングシステム [コンピュータサイエンス教科書シリーズ] コロナ社
大澤 範高
注意点:
(事前学習)
教科書の該当箇所を読んでおくこと.
(履修上の注意)
課題は適宜LMSにアップされる.各自確認する事

(自学上の注意)
教科書および参考図書の必要箇所を参照して予習・復習を行うこと

評価

(総合評価)
総合評価 = 定期試験 × 0.7 + 課題 × 0.3

(再試験について)
前期末試験終了後の適切な時期に実施する.60点未満で,かつ課題をすべて提出した学生を対象とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 OSの概要
OSの必要性と構成を理解する
2週 OSの概要
(LINUX系、WINDOWS系)
実践的なOSについて、各特徴を理解する
3週 OSの概要 Preemptive、NonーPreemptiveなOSについて学ぶ
4週 OSの概要 Preemptive、NonーPreemptiveなOSについて学ぶ
5週 プロセス管理 プロセスとスレッドについて理解する
6週 プロセス管理 スケジューリングについて理解する
7週 プロセス管理 排他制御と同期について理解する
8週 プロセス管理 プロセス間通信について学ぶ
4thQ
9週 中間試験 OSの概要、プロセス管理について理解を確かめる
10週 記憶管理 メモリ管理を理解する
11週 記憶管理 ファイルシステムについて理解する
12週 記憶管理 メモリとファイルシステム関係について学ぶ。
13週 仮想化技術 仮想化技術の概要
14週 仮想化技術 最近の仮想化技術であるDockerコンテナを理解する
15週 学期末試験
16週 試験解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。4後2
プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について説明できる。4後6
排他制御の基本的な考え方について説明できる。4後7
記憶管理の基本的な考え方について説明できる。4後10

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
専門的能力7030100