卒業研究

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 卒業研究
科目番号 1448 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 8
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 8
教科書/教材 教科書:なし/参考図書:担当教員と相談しながら各自で探す
担当教員 プロハースカ ズデネク

到達目標

(1) 工学的な知識・技術を駆使し創造性を発揮して,問題解決の手段をデザインすることができる.(論文審査と発表審査)
(2) 与えられた制約の下で計画的に研究を進め,結果をまとめることができる.(論文審査と発表審査)
(3) 研究内容を論理的に説明し,結果を考察することができる.(論文審査と発表審査)
(4) コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力を身に付けることができる.(発表審査)
(5) 研究に関する知見を自ら収集し,主体的・継続的に研究に取り組むことができる.(研究への取組状況)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
(1) 工学的な知識・技術を駆使し創造性を発揮して,問題解決の手段をデザインすることが自主的にできる. 工学的な知識・技術を駆使し創造性を発揮して,問題解決の手段をデザインすることが指導を受けた上でできる.工学的な知識・技術を駆使し創造性を発揮して,問題解決の手段をデザインすることがきない.
(2)与えられた制約の下で計画的に研究を進め,結果をまとめることが自主的にできる.与えられた制約の下で計画的に研究を進め,結果をまとめることが指導指導を受けた上でできる.与えられた制約の下で計画的に研究を進め,結果をまとめることができない.
(3)研究内容を論理的に説明し,結果を考察することが自主的にできる.研究内容を論理的に説明し,結果を考察することが指導を受けた上でできる.研究内容を論理的に説明し,結果を考察することがきない.
(4)コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力を身に付けることが自主的にできる.コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力を身に付けることが指導を受けた上でできる.コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力を身に付けることができない.
(5)研究に関する知見を自ら収集し,主体的・継続的に研究に取り組むことが自主的にできる.研究に関する知見を自ら収集し,主体的・継続的に研究に取り組むことが指導を受けた上でできる.研究に関する知見を自ら収集し,主体的・継続的に研究に取り組むことがでない.

学科の到達目標項目との関係

当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力 JABEE基準1(2)(d) 説明 閉じる
論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力 JABEE基準1(2)(f) 説明 閉じる
探究心、分析力、イメージ力、デザイン能力を身につける 大分高専学習教育目標(D1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
各教員から提示されたテーマを選択して,与えられた制約下で自主的かつ継続的に課題を探求し,発生した問題を解決する過程で,調査能力やデータの分析能力,論理的思考能力,デザイン能力などを修得する.研究成果のプレゼンテーションを行い論文にまとめることで,ディスカッション能力や論討論能力など総合的な学習能力を身に付ける.

(科目情報)
教育プログラム 第2学年 ◎科目
授業時間156時間
関連科目:情報工学科全科目,特別研究(専攻科),プロジェクト実験Ⅰ(専攻科)

授業の進め方・方法:
高専で修得した学習の集大成として卒業研究を実施する.情報工学科教員の研究テーマから希望する教員の研究室を選択する.なお,各教員の研究室に所属できる学生は全学生数を全教員数で割ったおおよその人数となるので,全員が希望する教員につけるとは限らない.

中間発表会および発表審査会の評点は,①研究テーマの理解②計画性③新規性④まとめる力⑤質問に答える力の5つの観点から採点し,出席した教員の評点の平均点とする.論文は,①研究の目的②背景の説明③実験方法の説明④実験結果の考察⑤図表書式など規定の順守の5つの観点から主査(卒業研究担当教員)と副査で審査,採点する.また,研究への取組状況は,研究ノートや取組態度などで卒業研究担当教員が評価する.

注意点:
(履修上の注意)
ガイダンスで研究課題の説明を受け,担当教員と相談して詳細な内容を決定する.

(自学上の注意)
研究に主体的に取り組むこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,研究室テーマ説明 説明資料に基づき,各研究テーマの内容を説明する.クラス担任を中心に研究室配属を調整する.
2週 研究課題の決定 研究目的,基礎理論,実験手法などの概要を早めに把握する.
3週 研究(初期段階) 文献講読や輪講により基礎的知識を修得する.
4週
5週
6週
7週
8週 〔前期中間試験〕
2ndQ
9週 研究(初期段階) 文献講読や輪講により基礎的知識を修得する.
10週
11週
12週 研究(中期段階) 実験や理論解析を通して探求心,洞察力,解析力を養う.
13週
14週
15週 〔前期末試験〕
16週
後期
3rdQ
1週 研究(中期段階) 実験や理論解析を通して探求心,洞察力,解析力を養う.
2週
3週 中間発表会 中間発表会は研究内容を他者に伝える技術を身に付けること,研究の方向性や方法について他者からの助言や批判を受け,新たな課題や問題点を発見し,各自の研究の更なる発展を期するために実施される.
4週 研究(中期段階) 中間発表で受けた指摘を今後の研究に反映させる.
5週
6週 研究(後期段階) 研究のまとめ方を検討し,仕上げに入る.
7週
8週 〔後期中間試験〕
4thQ
9週 研究(後期段階) 研究のまとめ方を検討し,仕上げに入る.
10週
11週
12週 研究内容を卒業論文にまとめる.抄録も作成する.
13週 論文査読審査 発表審査会用の資料を作成し,発表の準備を行う.
14週 発表審査会
15週 〔後期末試験〕
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。3
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。3
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。3
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。3
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。3
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。3
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。3
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。3

評価割合

査読者評点副査読者評点中間報告会発表審査会取組状況合計
総合評価割合3020202010100
基礎的能力12888036
専門的能力12888036
分野横断的能力64441028