化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 化学Ⅱ
科目番号 4125 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材
担当教員 二宮 純子,大上 和敏,芝原 雅彦

到達目標

(1) 化学平衡、酸・塩基、酸化還元などの単元を理解し、関連する諸法則を適切に表現できる
(2) 無機物質と有機化合物の代表的なものについて、その性質を説明できる
(3) 実験を通して化学の原理や法則を調べ、理解することができる
(4) 化学的な見方、考え方を養うとともに、日常生活とのかかわりについて理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物質の変化(化学平衡、酸と塩基、酸化還元)を理解し、計算問題を解くことができる物質の変化(化学平衡、酸と塩基、酸化還元)について説明できる物質の変化(化学平衡、酸と塩基、酸化還元)について説明できていない
評価項目2化学実験を安全に行い、レポート作成(有効数字の扱い、考察)ができる基本的な実験操作を習得し、サポートを作成できる目的に応じて実験器具を使うことができていない
評価項目3有機化合物の特長と分類を理解し、立体構造による反応性の違いを説明できる無機物質と有機化合物の違いを理解し、その性質を説明できる無機物質と有機化合物の違いを理解し、その性質を説明できていない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1年次の化学では、ミクロとマクロの両視点から化学的に物質を眺める力を培ってきた。2年次では、物質の変化にみられる法則を明らかにし、物質について広く適用される一般性を示した後、個々の無機物質と有機化合物の代表的なものについての性質を学習し、実験的に原理や法則の探求を行わせる。
授業の進め方・方法:
授業中の演習と課題、実験に重点を置く。原則的に実験の欠席は認めないが、公欠にあたる理由の場合は再実験を実施する。
注意点:
再試験は総合評価60点未満、課題と実験レポートを全て提出した者に対して実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 化学反応と熱 温度と熱、反応熱について理解する
2週 熱化学方程式 熱化学方程式、反応熱の種類を理解する
3週 状態変化と熱化学方程式 物質の粒子の熱運動と状態変化について理解する
4週 ヘスの法則、結合エネルギー ヘスの法則を理解し、未知の反応熱を求める知識を身につける
5週 反応の速さ 反応の速さに関する事例に関心・探究心をもち反応速度式を理解する
6週 反応速度を変える条件 反応速度に及ぼす条件・影響を理解し、量的な知識を身につける
7週 反応のしくみ 活性化状態、活性化エネルギーについて理解する
8週 反応のしくみ 触媒の有無による活性化エネルギーの違いについて説明ができる
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 化学平衡 可逆反応、不可逆反応について理解する
11週 化学平衡の法則 平衡定数について理解し、実験結果から平衡定数を求めることが出来る
12週 化学平衡の移動 反応条件を変化させると、新しい平衡状態に移動することを理解する
13週 化学平衡と化学工業 触媒と化学平衡の関係について説明できる
14週 電離平衡 電離度から弱酸・弱塩基の電離平衡について説明できる
15週 溶解平衡 共通イオン効果について説明できる
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 酸と塩基 酸と塩基の定義を理解し、日常生活と関連付けて酸・塩基を捉えることができる
酸・塩基の価数による分類、電離度による分類について説明できる
2週 水素イオン濃度とpH、電離定数 酸・塩基の価数による分類、電離度による分類について説明できる
pHの定義を理解し、pHから水素イオン濃度が計算できる。
3週 中和反応と塩、緩衝作用 中和反応の化学反応式を書き、塩の分類ができる
酸・塩基について水素イオン濃度を求め、pHに変換できる
4週 実験:酸塩基の中和反応 実験の基礎を習得し、測定値の取り扱いができる
5週 酸化還元反応 酸化還元反応について説明できる。
酸化数の変化を理解し、酸化剤・還元剤のはたらきを説明できる
6週 金属の反応性、実用電池 金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明でき、電池の原理を理解する
7週 電気分解反応 電気分解の法則による、量的変化について計算ができる
8週 実験:金属イオンの分離と検出 代表的な沈殿反応、気体発生の実験ができる。
4thQ
9週 後期中間試験
10週 有機化合物の分類と分析 炭素・水素・酸素からなる有機化合物の分類と分析法を理解し、化合物の化学式を求めることが出来る
11週 飽和炭化水素・不飽和炭化水素 付加反応、置換反応について理解する
12週 酸素を含む有機化合物、アルコール類 アルコールの分類と反応性の違いについて説明できる
13週 酸素を含む有機化合物、アルデヒド、カルボン酸 アルコールの酸化反応のプロセスの違いについて説明できる
14週 芳香族化合物、フェノール類 ベンゼン環の特長を理解し、脂肪族との違いについて説明できる
15週 芳香族カルボン酸、アニリン 有機化合物の合成物が医薬品や染料などに利用されていることを理解し、合成反応の経路を説明できる
16週 学年末考査

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題+実験相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000