概要:
本実習では,20名程度からなる2つの班(A班とB班)に分け,情報処理・設計製図・構造材料実験を行い,これらの基礎を身に付け,創造力・応用力を養成することを目的として実施する.本実習の実施内容は,以下のとおりである.
情報処理:
(1) Windowsパソコンの基本的な操作方法,コンピュータの基礎,ネットワークの基礎や電子メールの基礎を学ぶ.
(2) Word, Power Point, Excel の基本的な操作方法を学ぶ.
設計製図:
(1) 土木製図の基礎を学習し,投影図・立体図形を製図することによって,その認識を深める.
構造材料実験:
(1) 単純プレートガーダー道路橋の模型を製作し、橋梁の構造を学習する.
授業の進め方・方法:
前期は情報処理と設計製図,後期は情報処理と構造材料実験を行う.それぞれ20名程度からなる2つの班(A班とB班)に分け,輪番で実習を行う.
(再試験について)
再試験は実施しない.
注意点:
(1) 実習・演習後の要点整理および復習等を怠らないこと.
[1] 情報処理では,演習後の整理整頓・清掃を必ず行うこと.
[2] 設計製図では,予習・復習を十分に行い,製図道具の管理を行うこと.
[3] 構造材料実験では,ハサミ・ピンセットを使用するので,各自準備すること.
(2) 未提出の課題がある場合は不合格となる.
(3) 達成目標について,実験実習における課題および取り組み状況を情報処理・設計製図・構造材料実験のテーマごとに次のように評価する.
[1] 各評価=0.8 × (課題) +0.2 × (取り組み状況)
[2] 総合評価=0.5 × (情報評価) + 0.25 × (製図評価) + 0.25 × (構造評価)
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
設計製図のガイダンス(3限目) 情報処理のガイダンス(4限目) |
設計製図:「図面を描く」,「図面を読む」ことの意味と重要性を理解できる.
情報処理: (1) 授業計画と評価方法を理解できる. (2) 各自のアカウントにログインできる. (3) パスワードの注意事項を理解でき,これを意識してパスワードを変更することができる.
|
2週 |
A班(設計製図):土木製図の規約
B班(情報処理):パソコンの基本操作(第1章 パーソナルコンピュータの基礎・テキストエディタを使った文字入力の演習) |
設計製図:土木製図に必要な規約の知識を理解できる.
情報処理: (1) 教科書の第1章 パーソナルコンピュータの基礎を理解でき,基本的な操作ができる. (2) テキストエディタを使って文字の入力や削除ができる.
|
3週 |
B班(設計製図):土木製図の規約
A班(情報処理):パソコンの基本操作(第1章 パーソナルコンピュータの基礎・テキストエディタを使った文字入力の演習) |
設計製図:土木製図に必要な規約の知識を理解できる.
情報処理: (1) 教科書の第1章 パーソナルコンピュータの基礎を理解でき,基本的な操作ができる. (2) テキストエディタを使って文字の入力や削除ができる.
|
4週 |
A班(設計製図):平面図形
B班(情報処理):WWWの情報検索(2.2 WWWの情報検索) |
設計製図:平面図形の表現方法を理解し,平面図形を描くことができる.
情報処理:教科書の第2章 インターネットの利用(2.2 WWWの情報検索)を理解でき,基本的な操作ができる.
|
5週 |
B班(設計製図):平面図形
A班(情報処理):WWWの情報検索(2.2 WWWの情報検索) |
設計製図:平面図形の表現方法を理解し,平面図形を描くことができる.
情報処理:教科書の第2章 インターネットの利用(2.2 WWWの情報検索)を理解でき,基本的な操作ができる.
|
6週 |
A班(設計製図):投影図Ⅰ
B班(情報処理):電子メール(2.3 電子メール) |
設計製図:投影図の描き方を理解し,投影図を描くことができる.
情報処理:教科書の第2章 インターネットの利用(2.3 電子メール)を理解でき,基本的な操作ができる.
|
7週 |
B班(設計製図):投影図Ⅰ
A班(情報処理):電子メール(2.3 電子メール) |
設計製図:投影図の描き方を理解し,投影図を描くことができる.
情報処理:教科書の第2章 インターネットの利用(2.3 電子メール)を理解でき,基本的な操作ができる.
|
8週 |
前期中間試験
|
予備日(実験実習Iでは定期試験を実施しない.)
|
2ndQ |
9週 |
A班(設計製図):投影図Ⅱ
B班(情報処理):Wordの演習I(3.1 文書作成とWord・3.2 Wordの基本操作) |
設計製図:投影図の描き方を理解し,投影図を描くことができる.
情報処理:教科書の第3章 Microsoft Wordを理解でき,基本的な操作ができる.
|
10週 |
B班(設計製図):投影図Ⅱ
A班(情報処理):Wordの演習I(3.1 文書作成とWord・3.2 Wordの基本操作) |
設計製図:投影図の描き方を理解し,投影図を描くことができる.
情報処理:教科書の第3章 Microsoft Wordを理解でき,基本的な操作ができる.
|
11週 |
A班(設計製図):立体図形の認識Ⅰ
B班(情報処理):Wordの演習II(3.3 書式設定-基礎編-・3.4 書式設定-応用編-) |
設計製図:立体図形の認識方法を理解し,立体図形を描くことができる.
情報処理:教科書の第3章 Microsoft Wordを理解でき,基本的な操作ができる.
|
12週 |
B班(設計製図):立体図形の認識Ⅰ
A班(情報処理):Wordの演習II(3.3 書式設定-基礎編-・3.4 書式設定-応用編-) |
設計製図:立体図形の認識方法を理解し,立体図形を描くことができる.
情報処理:教科書の第3章 Microsoft Wordを理解でき,基本的な操作ができる.
|
13週 |
A班(設計製図):立体図形の認識Ⅱ
B班(情報処理):Wordの演習III(3.5 表・図・写真の追加) |
設計製図:立体図形の認識方法を理解し,立体図形を描くことができる.
情報処理:教科書の第3章 Microsoft Wordを理解でき,基本的な操作ができる.
|
14週 |
B班(設計製図):立体図形の認識Ⅱ
A班(情報処理):Wordの演習III(3.5 表・図・写真の追加) |
設計製図:立体図形の認識方法を理解し,立体図形を描くことができる.
情報処理:教科書の第3章 Microsoft Wordを理解でき,基本的な操作ができる.
|
15週 |
前期末試験 |
予備日(実験実習Iでは定期試験を実施しない.)
|
16週 |
試験解説 |
予備日(実験実習Iでは試験解説を実施しない).
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
A班(構造材料実験):主桁の製作Ⅰ
B班(情報処理):Wordの演習IV(総合課題) |
構造材料実験:各自が主桁を1つ製作する.
情報処理:これまでの演習内容を活かして総合課題を解決することができる.
|
2週 |
B班(構造材料実験):主桁の製作Ⅰ
A班(情報処理):Wordの演習IV(総合課題) |
構造材料実験:各自が主桁を1つ製作する
情報処理:これまでの演習内容を活かして総合課題を解決することができる.
|
3週 |
A班(構造材料実験):主桁の製作Ⅱ
B班(情報処理):PowerPointの演習(5.1 プレゼンテーション・5.2 PowerPoint・5.3 スライド作成・5.4 スライドの組み立て) |
構造材料実験:各自が主桁を1つ製作する.
情報処理:教科書の第5章 Microsoft PowerPointを理解でき,基本的な操作ができる.
|
4週 |
B班(構造材料実験):主桁の製作Ⅱ
A班(情報処理):(5.1 プレゼンテーション・5.2 PowerPoint・5.3 スライド作成・5.4 スライドの組み立て) |
構造材料実験:各自が主桁を1つ製作する.
情報処理:教科書の第5章 Microsoft PowerPointを理解でき,基本的な操作ができる.
|
5週 |
A班(構造材料実験):端対傾構の製作
B班(情報処理):Excel演習I(4.1 Excelの基本操作) |
構造材料実験:4人で1班をつくり、主桁4つに、端対傾構を結合する.
B班:教科書の第4章 Microsoft Excelを理解でき,基本的な操作ができる.
|
6週 |
B班(構造材料実験):端対傾構の製作
A班(情報処理):Excel演習I(4.1 Excelの基本操作) |
構造材料実験:4人で1班をつくり、主桁4つに、端対傾構を結合する.
情報処理:教科書の第4章 Microsoft Excelを理解でき,基本的な操作ができる.
|
7週 |
後期中間試験 |
予備日(実験実習Iでは定期試験を実施しない.)
|
8週 |
A班(構造材料実験):横桁の製作
B班(情報処理):Excel演習II(4.2 計算と関数) |
構造材料実験:荷重分配横桁,中間対傾構を結合する.
情報処理:教科書の第4章 Microsoft Excelを理解でき,基本的な操作ができる.
|
4thQ |
9週 |
B班(構造材料実験):横桁の製作
A班(情報処理):Excel演習II(4.2 計算と関数) |
構造材料実験:荷重分配横桁,中間対傾構を結合する.
情報処理:教科書の第4章 Microsoft Excelを理解でき,基本的な操作ができる.
|
10週 |
A班(構造材料実験):横構の製作
B班(情報処理):Excel演習III(4.3 見やすい表の作成) |
構造材料実験:横構を結合し,橋を完成する.
情報処理:教科書の第4章 Microsoft Excelを理解でき,基本的な操作ができる.
|
11週 |
B班(構造材料実験):横構の製作
A班(情報処理):Excel演習III(4.3 見やすい表の作成) |
構造材料実験:横構を結合し,橋を完成する.
情報処理:教科書の第4章 Microsoft Excelを理解でき,基本的な操作ができる.
|
12週 |
A班(構造材料実験):載荷試験 B班(情報処理):Excel演習IV(4.4 グラフの利用) |
構造材料実験:載荷試験を行い,橋の強度を求める.
情報処理:教科書の第4章 Microsoft Excelを理解でき,基本的な操作ができる.
|
13週 |
B班(構造材料実験):載荷試験
A班(情報処理):Excel演習IV(4.4 グラフの利用) |
構造材料実験:載荷試験を行い,橋の強度を求める.
情報処理:教科書の第4章 Microsoft Excelを理解でき,基本的な操作ができる.
|
14週 |
予備日 |
予備日
|
15週 |
学年末試験 |
予備日(実験実習Iでは定期試験を実施しない.)
|
16週 |
試験解説 |
予備日(実験実習Iでは試験解説を実施しない).
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 前1 |
情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | 前2,前3 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 製図 | 線と文字の種類を説明できる。 | 4 | |
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。 | 4 | |
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。 | 4 | |