情報処理

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 情報処理
科目番号 31C515 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 都市・環境工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)中村隆一,「学生のための詳解C」,東京電機大学出版局 / (参考図書)栗原正仁,「わかりやすい数値計算入門」,ムイスリ出版
担当教員 前 稔文

到達目標

(1) 各種計算処理のアルゴリズムを理解できる.(定期試験)
(2) 基本となるデータから各種値を求める手法を理解できる.(定期試験)
(3) 計算機により,基本となる数値データを正確に加工し,意味のある数値を算出することができる.(課題・レポート)
(4) 継続的な学習および演習により,理解を深めることができる.(課題・レポート)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
アルゴリズム各種計算処理のアルゴリズムについて理解し,適切な表現で示すことができる.各種計算処理のアルゴリズムを理解できる.アルゴリズムを構築できない.
数値の演算手法与えられたデータから各種値を求める際に,適切な手法と計算手順を提示することができる.基本となるデータから各種値を求める手法を理解できる.基本となるデータから各種値を求めることができない.
計算機によるデータ加工と算出計算機を用いて正確な数値演算ができると共に,その数値の妥当性について考察できる.計算機により,基本となる数値データを正確に加工し,意味のある数値を算出することができる.計算機を用いた数値演算ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B2) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(g) 説明 閉じる
JABEE 2.1(1)② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では,行列の演算や統計処理をはじめとする数学等の基本的な諸問題に対して,計算機を用いた数値解析を行う手法を学ぶ.また,これらの計算処理を行なう際,どのようなアルゴリズムによって基本となる数式や数値データが加工されているかを理解し,実際にExcel(マクロを含む)やC言語を用いた演習を通して論理的思考を養うことを目的とする.また,いろいろなコンピュータの利用法について理解することも目的とする.
なお,本科目は,アグリエンジニアリング教育及び災害レジリエントマインド教育の対応科目である.(AE科目)(RM科目)
(科目情報)
教育プログラム 第2学年 ◎科目
授業時間 23.25時間
関連科目 プログラミング基礎,実験実習Ⅱ,情報技術
授業の進め方・方法:
授業は,情報演習室で行い,授業内容に沿ってコンピュータを使用した演習を行う.
(再試験について)
再試験は,総合評価が60点未満である者のうち,課題を全て提出し総合評価が40点以上の者のみを対象として行なう.
(総合評価)
総合評価は下式にて算出される.
総合評価 = (2回の定期試験の平均点)×0.8 + (課題の平均点)×0.2
注意点:
(履修上の注意)
アルゴリズムの理解は,プログラミング基礎や実験実習Ⅱ(情報処理演習)の授業内容を基礎にしている.
実際にExcelの基本操作やC言語を用いた演習も行うため,これらについては十分な復習をして授業に臨まれたい.

(自学上の注意)
授業に関連する計算について理解したうえで課題に取り組むこと.演習の授業の前には,それまでの講義内容や2年次に学習した内容を十分に復習して臨むこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンピュータの利用 コンピュータの利用について説明できる.
2週 基本統計量 計算機を用いて基本統計量を求めることができる.
3週 相関分析 複数の事柄の関連性およびデータの傾向について分析することができる.
4週 CS調査 複数の事柄の関連性およびデータについて分析し,各項目を重要度ごとに分類することができる.
5週 データ分析 複数の事柄の関連性およびデータについて,視覚化および分析することができる.
6週 最小二乗法 複数の事柄の関連性およびデータの傾向について,プログラミングにより示すことができる.
7週 非線形方程式 非線形方程式の数値解を求める手法について理解できる.
8週 数値積分 数値積分の基本的な手法について理解できる.
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説
剛性方程式とマトリクス
分からなかった箇所を理解できる.
構造力学の変位法の概要を理解できる.
11週 マトリクスの演算 マトリクスの計算機上での基本的な処理方法について理解でき,基本となる数値データから適切な数値を算出することができる.
12週 逆マトリクスの作成 マトリクスの計算機上での基本的な処理方法について理解でき,基本となる数値データから逆マトリクスを算出することができる.
13週 マクロ演習 EXCELのマクロのコードを書くことができ,セル上のデータを用いた処理ができる.
14週 EXCELのマクロのコードを書き,図形描画の処理ができる.
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説 分からなかった箇所を理解できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000