建設材料学

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建設材料学
科目番号 R03C419 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市・環境工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント
担当教員 一宮 一夫

到達目標

(1) セメント,混和材料,骨材などのコンクリートの構成材料の説明ができる.(定期試験と演習・課題)
(2) 耐久性に関する各種劣化要因を説明できる.(定期試験と演習・課題)
(3) 各種コンクリートの特徴・用途を説明できる.(定期試験と演習・課題)
(4) 非破壊検査の種類・特徴を説明できる.(定期試験と演習・課題)
(5) コンクリート構造物の維持管理の基礎・補修方法を説明できる.(定期試験と演習・課題)
(6) 演習・課題を通して理解を深めるとともに,継続的な学習ができる.(演習・課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(不可)
評価項目1セメントをほぼ完全に説明できるセメントを説明できるセメントを説明できない
評価項目2混和材料をほぼ完全に説明できる混和材料を説明できる混和材料を説明できない
評価項目3骨材をほぼ完全に説明できる骨材を説明できる骨材を説明できない
評価項目4耐久性をほぼ完全に説明できる耐久性を説明できる耐久性を説明できない
評価項目5各種コンクリートをほぼ完全に説明できる各種コンクリートを説明できる各種コンクリートを説明できない
評価項目6非破壊検査をほぼ完全に説明できる非破壊検査を説明できる非破壊検査を説明できない
評価項目7維持管理の基礎をほぼ完全に説明できる維持管理の基礎を説明できる維持管理の基礎を説明できない
評価項目8 演習・課題をすべて提出している 演習・課題を60%以上提出している. 演習・課題を60%以上提出していない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(g) 説明 閉じる
JABEE 2.1(1)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料の基本的性質,金属材料,セメント・混和材料・骨材などのコンクリートの構成材料,耐久性に関する各種劣化要因,各種コンクリートの特徴・用途,非破壊検査の種類・特徴,コンクリート構造物の維持管理の基礎・補修方法について学習する.
(科目情報)
教育プログラム第1学年 ◎科目
RM科目
授業の進め方・方法:
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として,課題ならびに演習を実施する.
社会インフラの中心となる鉄筋コンクリートに使用される材料の物性,耐久性,維持管理等について学習する.
1~4回は構成材料,5~11回は耐久性,12~14回は各種コンクリート,非破壊検査,補修・補強方法について学ぶ.
2回目以降は前回の理解度を確認するための小テストを行う.
(事前学習)
教科書の該当する箇所をよく読んでおくこと.
注意点:
(履修上の注意)
本科目は学修単位であり,2単位の修得には授業時間外の学修等とあわせて90単位時間の学修が必要な科目である.本科目では授業時間外の学修として課題を課す.
以下のHP等を利用して授業以外の知識も習得すること.
(自学上の注意)
以下の関連学協会のHPも参考にすること.
土木学会:http://www.jsce.or.jp/committee/concrete/
日本コンクリート工学会:http://www.jci-net.or.jp/
セメント協会:http://www.jcassoc.or.jp/

評価

(総合評価)
総合評価 = (2回の定期試験の平均点) ×0.8+ (課題の平均点)×0.2
(単位修得の条件について)
全課題の60%以上の提出を単位修得の条件とする.
(再試験について)
再試験は総合評価が60点に満たなかった者に対して実施する.なお,全課題の60%以上を提出し,定期試験のやり直しを十分な内容で期限内に提出し,各評価項目について標準的な到達レベルに達したと思われる者に対して受験資格を与える.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 コンクリートの概要,配合設計 コンクリートの長所,短所について説明できる。
フレッシュコンクリートに求められる性質を説明できる。
硬化コンクリートの力学的性質を説明できる。
配合設計の手順を理解し,計算できる。
2週 セメント セメントの物理的性質,化学的性質を説明できる。
各種セメントの特徴,用途を説明できる。
3週 骨材 骨材の含水状態,密度,粒度,実績率を説明できる。
骨材の種類,特徴について説明できる。
4週 混和材料 混和剤と混和材の種類,特徴について説明できる。
5週 耐久性に関する各種劣化要因(体積変化,ひび割れ) 耐久性に関する各種劣化要因(体積変化,ひび割れ)を説明できる。
6週 耐久性に関する各種劣化要因(塩害) 耐久性に関する各種劣化要因(塩害)を説明できる。
7週 耐久性に関する各種劣化要因(中性化) 耐久性に関する各種劣化要因(中性化)を説明できる。
8週 前期中間試験
4thQ
9週 前期中間試験の解答と解説
耐久性に関する各種劣化要因(アルカリシリカ反応)
わからなかった箇所を理解する.
耐久性に関する各種劣化要因(アルカリシリカ反応)を説明できる。
10週 耐久性に関する各種劣化要因(化学的侵食) 耐久性に関する各種劣化要因(化学的侵食)を理解できる。
11週 耐久性に関する各種劣化要因(凍害) 耐久性に関する各種劣化要因(凍害)を説明できる。
12週 各種コンクリート 各種コンクリートの特徴,用途について説明できる。
13週 非破壊試験 非破壊試験の基礎を説明できる。
14週 維持管理と補修・補強 コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。
コンクリート構造物の補修・補強方法の基礎を説明できる。
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説 わからなかった箇所を理解する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。4後2
各種セメントの特徴、用途を説明できる。4後2
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。4後3
骨材の種類、特徴について、説明できる。4後3
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。4後4
コンクリートの長所、短所について、説明できる。4後1
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4後12
配合設計の手順を理解し、計算できる。4後1
非破壊試験の基礎を説明できる。4後13
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。4後1
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。4後1
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。4後5,後6,後7,後8,後10,後11
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。4後14
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。4後14

評価割合

試験課題・演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力2010000030
専門的能力6010000070
分野横断的能力0000000