都市・環境工学概論

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 都市・環境工学概論
科目番号 R06C117 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 都市・環境工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)澤孝平・嵯峨晃・川合茂・角田忍・荻野弘・奥村充治・西澤辰男 共著,「環境・都市システム系 教科書シリーズ1 シビルエンジニアリングの第一歩」,コロナ社;K-SEC教材
(参考図書)太田敏一・松野泉共著,「防災リテラシー第2版」,森北出版株式会社
担当教員 東野 誠,姫野 季之

到達目標

(1) 社会基盤施設としての橋の役割を理解することができる.(定期試験)
(2) 測量の役割を理解することができる.(定期試験)
(3) 地盤分野の役割を理解することができる.(定期試験)
(4) 建設材料の役割を理解することができる.(定期試験)
(5) 河川技術の役割を理解することができる.(定期試験)
(6) 都市計画の役割を理解することができる.(定期試験)
(7) 環境問題について理解することができる.(定期試験)
(8) 情報技術の役割を理解することができる.(定期試験)
(9) 課題を通して理解を深めるとともに,継続的に自主的な学習をすることができる.(課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
到達目標(1)の評価指標社会基盤施設としての橋の役割を理解することができる.また,我が国の代表的な社会基盤施設とその特徴についても理解することができる.社会基盤施設としての橋の役割を理解することができる.社会基盤施設としての橋の役割を理解することができない.
到達目標(2)の評価指標測量の役割を理解することができる.また,測量の歴史や種類についても理解することができる. 測量の役割を理解することができる. 測量の役割を理解することができない.
到達目標(3)の評価指標地盤分野の役割を理解することができる.また,地盤調査の重要性や土の状態諸量についても理解することができる.地盤分野の役割を理解することができる.地盤分野の役割を理解することができない.
到達目標(4)の評価指標建設材料の役割を理解することができる.また,建設材料の種類や性質,用途,重要性についても理解できる.建設材料の役割を理解することができる.建設材料の役割を理解することができない.
到達目標(5)の評価指標 河川技術の役割を理解することができる.また,生活用水や洪水災害と河川との関わりについても理解することができる. 河川技術の役割を理解することができる. 河川技術の役割を理解することができない.
到達目標(6)の評価指標 都市計画の役割を理解することができる.また,土地利用計画や都市交通施設の計画についても理解することができる. 都市計画の役割を理解することができる. 都市計画の役割を理解することができない.
到達目標(7)の評価指標環境問題について理解することができる.また,その対策についても理解することができる.環境問題について理解することができる.環境問題について理解することができない.
到達目標(8)の評価指標情報技術の役割を理解することができる.また,設計から施工までにおける情報技術についても理解することができる. 情報技術の役割を理解することができる. 情報技術の役割を理解することができない.
到達目標(9)の評価指標課題を通して理解を深めるとともに,継続的に自主的な学習をすることができる.課題を通して理解を深めるとともに,継続的に学習をすることができる.課題を通して理解を深めるとともに,継続的に学習をすることができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では,土木工学とはどのような学問で,どのような仕事に就けるのかを学ぶ.また,土木工学を学ぶためには,これからどのような基礎知識が必要になるかも説明する.土木工学は,我々の生活に身近で,便利で安全,安心かつ健康で快適な国土(社会基盤)を作っていくための総合的な学問である.土木技術は,学生諸君の身の回りに当たり前のように溢れている.本科目を通じて学生諸君が社会基盤を観察し,考え,興味を持つきっかけになることを期待している.
(科目情報)
AE科目/RM科目
授業の進め方・方法:
基本的には教科書および配布資料,講義スライドを使って授業をし,基礎的な知識を修得する.また,必要に応じて授業担当教員が作成した課題を与える.
(事前学習)
教科書や事前に配布された資料について一度目を通し,自身で理解しづらい箇所について事前に把握しておくこと.
注意点:
(履修上の注意)
(1) ALH等で質問にくる際には,教科書と配布資料を必ず持参すること.
(2) 授業中に疑問に思うことや分からないことがあれば質問してよい.質問は歓迎する.また,こちらからも理解を促すような質問を心掛けるので,間違いを気にせずに自分の考えを答えること.必要に応じてクラス全員で議論し,理解を深めていくことを期待する.

(自学上の注意)
(1) 授業前に予習をし,授業後には十分な復習に努めること.
(2) 課題等を通して理解を深めること.

評価

(総合評価)
総合評価 = (4回の定期試験の平均点)×0.8 + (課題の平均点)×0.2
(単位修得の条件について)
全課題の60%以上の提出を単位修得の条件とする.
(再試験について)
再試験は総合評価が60点に満たない者に対して実施するが,全課題の提出を受験資格の条件とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
シビルエンジニアリングとその魅力について
授業計画と評価方法を理解できる.
これから学ぶ内容についてイメージを持つことができる.
2週 都市・環境工学科の教員および研究の紹介 都市環境工学科の教員の各専門分野の内容についてイメージを持つことができる.
3週 建設材料への第一歩① 土木材料の分類,用途および性質について理解することができる.
4週 建設材料への第一歩② 天然材料や人工材料について種類や性質,用途について理解することができる.
5週 河川技術への第一歩① 河川技術とはどのようなものか理解することができる.
国内外の水事情について理解することができる.
6週 河川技術への第一歩②
川と環境について理解することができる.
生活用水や洪水災害と河川との関わりについて理解することができる.
7週 都市計画への第一歩① 都市計画の役割について理解することができる.
土地利用計画を理解することができる.
8週 都市計画への第一歩②
都市環境を理解することができる.
都市交通施設の計画を理解することができる.
2ndQ
9週 前期中間試験 到達目標(4),到達目標(5),到達目標(6),到達目標(9)
10週 前期中間試験の解答と解説
環境問題への第一歩①
シビルエンジニアリングと都市環境について理解することができる.
環境問題に関する学習内容について理解することができる.
11週 環境問題への第一歩② 都市環境と人の身体について理解することができる.
環境問題の対策について理解することができる.
12週 情報技術への第一歩① シビルエンジニアリングにおける解析技術とシミュレーションについて理解することができる.
設計から施工までにおける情報技術について理解すること�%8
13週 情報技術への第一歩② リモートセンシングとGISについて理解することができる.
技術者に必要な情報リテラシーについて理解することができる.
14週 まとめ これまでの学習内容について振り返り,特に関心を持ったことについて自ら調べてまとめることができる.
15週 前期期末試験 到達目標(7),到達目標(8),到達目標(9)
16週 前期期末試験の解答と解説 わからなかった部分を把握し,理解することができる.
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
後期授業概要について理解できる.
これから学ぶ内容について自分で調べて理解することができる.
2週 グループワーク:都市・環境工学科で学ぶ専門科目について グループワークを通じて,これから学ぶ内容について自ら調べて関心を持つことができる.
各分野の中で興味・関心のあることを見つけることができる.
3週 構造・橋への第一歩 社会基盤施設としての橋とその歴史を理解できる.
橋の役割や形式と構造を理解できる.
4週 測量技術への第一歩① 測量の役割について理解できる.
測量の種類とそれぞれの目的について理解できる.
5週 測量技術への第一歩② 測量の種類とそれぞれの目的について理解できる.
6週 グループワーク:
災害と防災について
グループワークを通じて,災害の種類や防災に関する取り組みについて自ら調べて関心を持つことができる.
7週 防災への第一歩① 災害の種類や災害情報の種類についてについて関心を持つことができる.
8週 防災への第一歩② 災害の対策や復旧の方法について関心を持つことができる.
4thQ
9週 後期中間試験 到達目標(1),到達目標(2),到達目標(9)
10週 後期中間試験の解答と解説
わからなかった箇所について理解できる.
11週 地盤・土への第一歩① 土の生成と地盤調査について関心を持つことができる.
12週 地盤・土への第一歩② 構造物を支える地盤の強さや 地震による地盤の液状化などについて関心を持つことができる.
13週 地盤・土への第一歩③ 演習を通じて土の状態諸量について理解することができる..
14週 まとめ これまでの学習内容について振り返り,特に関心を持ったことについて自ら調べてまとめることができる.
15週 学年末試験
到達目標(3),到達目標(9)
16週 学年末試験の解答と解説 わからなかった部分を把握し,理解することができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力301040
専門的能力501060
分野横断的能力000