概要:
1年次の化学では,ミクロとマクロの両視点から化学的に物質を眺める力を培ってきた.2年次では,物質の変化にみられる法則を明らかにし,物質について広く適用される一般性を示した後,個々の無機物質と有機化合物の代表的なものについての性質を学習し,実験的に原理や法則の探求を行わせる.
授業の進め方・方法:
(事前学習)
シラバスを参照し,教科書の該当ページを熟読して予習を行うこと.
注意点:
(履修上の注意)
実験を欠席した場合,再実験願いを提出すること.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
酸と塩基の定義 |
酸と塩基の定義を理解し,日常生活と関連付けて酸・塩基を捉えることができる.
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2週 |
酸と塩基の分類 |
酸・塩基の価数による分類,電離度による分類について説明できる.
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3週 |
水素イオン濃度とpH |
pHの定義を理解し,pHから水素イオン濃度が計算できる.
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4週 |
pH指示薬とpH測定、水のイオン積とpH |
指示薬の変色域を理解し、適正な評価方法を説明できる.水のイオン積を用いてpHを求めることができる.
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5週 |
中和反応、塩と酸・塩基の反応 |
中和反応がどのような反応であるか説明できる.弱酸・弱塩基の遊離を説明できる.
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6週 |
中和滴定 |
中和反応の量的関係を理解する.実験の目的に応じた実験器具の扱い方を理解する.
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7週 |
滴定曲線、逆滴定 |
酸・塩基の強弱から滴定曲線の違いを説明できる.逆滴定を計算できる.
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8週 |
二段階中和 |
二段階の中和を理解し、混合物の水溶液の中和滴定を説明できる.
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
到達目標(1)
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10週 |
酸化と還元、酸素・水素・電子の授受 |
酸化還元反応について説明できる.
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11週 |
酸化と還元、酸化数 |
酸化数を理解し、酸化数の変化を用いて酸化還元反応を説明できる.
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12週 |
酸化剤と還元剤 |
代表的な酸化剤と還元剤とそのはたらきについて説明できる.
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13週 |
酸化還元反応の量的関係 |
酸化還元反応の化学反応式をつくり、酸化還元滴定の計算ができる.
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14週 |
金属の酸化還元反応 |
金蔵の種類によって酸化還元反応の起こりやすさの違いを理解し、金属の反応性を説明できる.
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15週 |
前期期末試験 |
到達目標(1)
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16週 |
前期期末試験 解説 |
わからなかった部分を把握し理解できる.
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後期 |
3rdQ |
1週 |
酸化還元反応の利用、電池 |
電池のしくみを理解し、ダニエル電池、鉛蓄電池について反応を説明できる.
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2週 |
金属の精錬 |
鉄、銅、アルミニウムの精錬を理解し、電気分解反応を説明できる.
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3週 |
電気分解の量的関係① |
ファラデーの法則による計算ができる.
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4週 |
電気分解の量的関係② |
連結した電解槽の電気分解などの応用問題の計算ができる.
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5週 |
実験:基礎化学実験① |
実験の基礎知識を学び、事故への対処の方法を理解する.
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6週 |
実験:基礎化学実験② |
実験の基礎知識を学び、事故への対処の方法を理解する.
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7週 |
実験:酸化還元滴定 |
酸化還元滴定実験の基礎知識を習得し,測定値の取り扱いができる.
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8週 |
実験:電気分解 |
ヨウ化カリウム水溶液,硫酸銅水溶液の電気分解により,気体発生,沈殿反応の確認ができる.
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4thQ |
9週 |
後期中間試験 |
到達目標(1) 到達目標(3)
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10週 |
有機化合物の分類と分析 |
炭素・水素・酸素からなる有機化合物の分類と分析法を理解し,化合物の化学式を求めることが出来る.
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11週 |
飽和炭化水素・不飽和炭化水素 |
付加反応,置換反応について理解する.
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12週 |
酸素を含む有機化合物,アルコール類,アルデヒド,カルボン酸 |
アルコールの分類と反応性の違いについて説明できる.
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13週 |
芳香族炭化水素 |
ベンゼンの性質の反応性,位置異性体について理解できる.
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14週 |
実験:分子模型 |
分子模型を用いて,化合物の立体構造を理解し,反応性の違いを説明できる.
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15週 |
学年末考査 |
到達目標(2)
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16週 |
学年末考査の解答と解説 |
わからなかった部分を把握し理解できる.
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。 | 3 | 前1,後1 |
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。 | 3 | 前2,後1 |
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。 | 3 | 前2,後2 |
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。 | 3 | 前3,前4,後2 |
中和反応がどのような反応であるか説明できる。 | 3 | 前5,後3 |
中和滴定の計算ができる。 | 3 | 前6,後3 |
酸化還元反応について説明できる。 | 3 | 前10,後5 |
イオン化傾向について説明できる。 | 3 | 前14,後6 |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | 前14,後6,後7 |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 後1,後6 |
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 後1,後6 |
一次電池の種類を説明できる。 | 3 | 後1,後6 |
二次電池の種類を説明できる。 | 3 | 後1,後6 |
電気分解反応を説明できる。 | 3 | 後2,後7,後8 |
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 | 3 | 後2,後7,後8 |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 3 | 後3,後7,後8 |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | 後5,後6,後7,後8 |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8 |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8 |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8 |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8 |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8 |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | 前6,後5,後6,後7,後8 |
試薬の調製ができる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 3 | 後6,後8 |
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。 | 3 | 後6,後8 |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後14 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後14 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後14 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後14 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後14 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後14 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後14 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後14 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後14 |