到達目標
(1)地図と地理情報について,情報収集や読み取り方,利用の仕方について理解することができる.(定期試験)
(2)自然環境や産業,言語,宗教,グローバル化等の観点から,生活や文化の多様性について理解したり表現したりすることができる.(定期試験)
(3)現代における地球規模の課題に対する論点を通して,その解決方法を判断し,論理的思考力を身につけることができる.(定期試験)
(4)防災・減災のほか持続可能な地域づくりの諸課題を把握し,その解決方法を自発的に探求することができる.(定期試験)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目(1)の評価指標 | 地図と地理情報の理解と利用方法について十分理解し,自発的に用いようとする. | 地図と地理情報の理解と利用方法について概ね理解し,利用することができる. | 地図と地理情報の理解と利用方法についての理解が十分とは言えない. |
評価項目(2)の評価指標 | 生活や文化の多様性について,あらゆる観点から十分に理解し,適切に表現できる. | 生活や文化の多様性について,いくつかの観点から概ね理解し,表現できる. | 生活や文化の多様性についての理解が十分とは言えない. |
評価項目(3)の評価指標 | 地球規模の課題の解決方法について,十分な判断力と思考力が身についている. | 地球規模の課題の解決方法について概ね判断でき,思考することができる. | 地球規模の課題の解決方法についての判断が十分とは言えず,思考力も乏しい. |
評価項目(4)の評価指標 | 持続可能な地域づくりの諸課題に対し,積極的かつ自発的に解決しようとする. | 持続可能な地域づくりの諸課題に対し,解決しようと試みる. | 持続可能な地域づくりの諸課題に対し,解決しようとする姿勢が乏しい. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
地図や地理情報に関わる基本的な表現方法を習得し,地理学的な観点に立って生活や文化の多様性について学ぶ.
中でも,各地域の産業,気候,言語や宗教を取り上げつつ比較検討する能力を養う.さらに,人口や資源・エネルギーの問題に代表される地球環境問題から,身近な地域の防災や特性に至る課題までを対象に,その過程や今後の方策を自発的に考察できる力を身につける.
以下,「授業計画」に従って進める予定である.変更が生じる場合は,事前に示すこととし,理解度を鑑みつつ臨機応変に対応することも考えられる.
授業の進め方・方法:
教科書に沿って基礎的な事項を取り上げつつ,ワークブックで演習をして習得するように進める.適宜,地理学的観点を踏まえ,生活文化や宗教,民族,多様性といった観点から思考力・表現力を培う演習を行う.これらを通してグローバルな世界の様子を把握し,地域の課題を自身の力で解決できる力を身につける.
授業では教科書,ノート,ファイル(配布物を整理するため),ワークブック,地図帳を持参すること.
※持ち物に記名をしておくこと.
授業の冒頭では前回の授業の振り返りを行うので,復習をして臨むこと.さらに,授業で取り上げた課題に対する自身の考えが適切に表現できるようにノートにコメントをまとめておくこと.
(事前学習)
前回の講義で示された予告に従い,教科書を読んだり,文献を調べておく.また,前回の復習も行ったうえで授業に臨むこと.
(事後学習)
授業で示されたキーワードや考え方を復習し,ノートにまとめる.また,学んだ範囲のワークブックを解いて自身の理解度を確認する.
注意点:
(履修上の注意)
授業は教員が作るのではなく,学生と相互に作るものである.したがって最低限のマナーを守って,有意義な時間にしたい.
※マナーとして挙げられることの例:全授業に出席すること,忘れ物をしないこと,わからないことは質問してよいこと,積極的に授業に臨むこと,学校のルールを順守すること・・・などなど.
これらを守ることは,社会人として必須の要件である.「報告・連絡・相談」を心がけて,社会に出ても困らないように今からキャリア形成を行いたい.
仮にマナーが守れない場合は指導を行ううえ,総合評価から10点減点する.クラス全員が清々しい気持ちで授業に取り組めるよう,一人ひとりが心がけてほしい.
(自学上の注意)
授業で学んだことを,その次の授業の冒頭で復習する.そのため,各自学んだことをノートに整理したり,ワークを解いたりして着実に学力を身につけられるよう心がけること.
評価
(総合評価)定期試験2回分の平均点とし,総合評価60点以上で単位を与える.
(再試験)総合評価が60点に満たない場合,再試験を行うことがある.実施方法や条件は授業中に説明する.
※一生懸命に授業や試験に取り組むと認められる者は,評価されるべきであると考える.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オリエンテーション・日本地理の復習 |
授業の説明を中心としたガイダンスを行う.その内容を十分理解して,今後の学習の展望をつかむこと. 日本の都道府県等を復習し,地図上の位置や漢字表記等の確認をする.
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2週 |
球面上の地球 |
地図や地理学の歴史に触れ,球体である地球をどのように平面に地図として表現するか理解する.時差や季節,地図用語を整理して把握する.
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3週 |
国家の領域と領土問題 |
世界の国々の位置と首都を確認する.国家の成立要件(3要素)に触れ,領土問題についても理解する.
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4週 |
国内や国家間の結びつき |
国同士の結びつきについて,歴史や国交,経済圏について理解する.さらに,海外旅行や通信・貿易についても把握する.
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5週 |
自然環境と生活文化 |
地形と気候に注目し,まずその成り立ちをつかむ.さらに,それぞれの地域での生活の方法とそこから発生した文化に触れ,日本と比較する.
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6週 |
産業の発展と生活文化 |
世界の農業・工業を中心に,産業の歴史や国際比較を通して,その成り立ちを理解する.さらに,今後の展望を予想する.
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7週 |
言語・宗教と生活文化 |
世界の多様な言語と宗教について,その特徴と分布に注目する.さらに,多文化共生の社会の実現に向けた課題を見つけ,それを解決する方法を探る.
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8週 |
前半の振り返りと発展学習(ユニバーサルデザインと観光) |
発展学習として,外国人を含むあらゆる観光客にやさしい(大分の)観光の在り方を考える. 前半の振り返りを行い,中間試験に向けて一層の理解を深める.
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4thQ |
9週 |
後期中間試験 |
第8週までの学習内容の到達目標を確認するため,上記4つの「評価項目」に基づいて実施する.
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10週 |
後期中間試験の解説 世界の生活習慣と文化への理解 |
中間試験の解説を通して,正しい理解を深める. 世界の生活習慣の違いを知り,自身ならどのように行動するか考える.
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11週 |
人口・食料問題 |
世界の人口の変化と社会・経済状況との関係を確認する.そのうえで,人口ピラミッドを参考に各課題を把握し,その解決策を探る.
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12週 |
資源・エネルギー問題 |
エネルギー資源(石油、電力、鉱物など)の歴史的推移と変化を把握し,エネルギー供給の安定性に向けた政策の在り方を提案する.
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13週 |
地球環境問題 |
地球温暖化による環境への影響とその仕組みを調べつつ,国際社会の取り組みと,今後の課題について考える.
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14週 |
後半の振り返りと発展学習(地球的課題とSDGs) |
発展学習として,SDGsと地球的課題を関連付け,17の目標達成に向けた取り組みを提案する. 後半の振り返りを行い,期末試験に向けて一層の理解を深める.
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15週 |
後期期末試験 |
第14週までの学習内容の到達目標を確認するため,上記4つの「評価項目」に基づいて実施する.
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16週 |
後期期末試験の解説とまとめ |
期末試験の解説を通して,正しい理解を深める. 地理の学習を通して,将来への展望を明らかにする.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後4,後6,後8,後12,後13,後14,後16 |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 後3,後5,後7,後8,後10,後14,後16 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 後1,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後16 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | 後1,後3,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後16 |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | 後5,後7,後10,後11,後13,後14,後16 |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | 後5,後6,後7,後8,後10,後13,後14,後16 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |