到達目標
(1) 正しい使用方法に基づく測量機器の取扱いおよび測定ができる.(レポート)
(2) 測定結果に基づく正確な測量計算ができる.(レポート)
(3) シミュレーション演習により自然科学ならびに都市・環境工学の座学の知識を深める.(レポート)
(4) アルゴリズムとフロー図について説明でき,演習を通してデータの型と構造が理解できる.(レポート)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
距離測量と角測量 | 距離測量および角測量について理解し,器具を使って決められた誤差範囲内に測量できる. | 距離測量および角測量について理解し,器具を使って測量できる. | 距離測量および角測量について理解できない. |
水準測量 | 水準測量について理解し,決められた誤差範囲内に測量できる. | 水準測量について理解し,測量できる. | 水準測量について理解できない. |
アルゴリズム | 土木工学の基本的な諸問題に関するアルゴリズムやフローチャートについて説明できる. | データ構造やアルゴリズムやフローチャートについて理解できる. | 数値計算の基礎知識について理解できていない. |
学科の到達目標項目との関係
探究心、分析力、イメージ力、デザイン能力を身につける 大分高専学習教育目標(D1)
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協力して問題を解決する力を身につける 大分高専学習教育目標(D2)
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教育方法等
概要:
(1)測量実習では,測量機器の使用方法を習得するとともに,測量学で受講した知識をもとに基礎的な測量技術を身につける.また,必要となる計算の方法について習熟する.
(2) シミュレーション演習では,自然科学ならびに都市・環境工学に関連するソフトウエアを使って座学の理解を深める.情報処理演習では,主としてC言語のプログラム作成を行う.それによってアルゴリズムとフローチャートについて理解し,基礎的なデータ処理をコンピュータ上で実行する方法を習得する.
授業時間78時間
関連科目:実験実習Ⅰ,実験実習Ⅲ,実験実習Ⅳ,都市・環境デザインⅠおよびⅡ,卒業研究ほか
授業の進め方・方法:
20名からなる2グループに分けて,測量実習とシミュレーション演習・情報処理演習を行う.
・測量実習は,外業および内業の実習を行い,各テーマについてレポートを作成する.
・シミュレーション演習は,情報演習室でのコンピュータシミュレーションを中心とした演習を行う.適宜,レポートを課す.
・情報処理演習では,フロー図をもとにソースプログラムを作成する.プログラムの内容は,プログラミング基礎の講義に並行したものとする.実行結果を教員に確認してもらい,検印が押印される.また,適宜,レポートが課される.
注意点:
測量器械・コンピュータの扱いに注意し,使用後の整理整頓を行うこと.測量実習では外業が多いので,道具や各自の持ち物の管理に細心の注意を払うこと.
測量実習では外業が多いので,道具や各自の持ち物の管理に細心の注意を払うこと.また,欠席した場合は担当教員に補習等の指示を必ず受けにくること.なお,未提出の課題・レポートがある場合は,総合評価を不合格とする.
レポートにおいては,教科書をよく読んで授業内容をしっかりと復習したうえで作成すること.特に,考察部分ではこの点に期待する.
また,欠席した場合は担当教員に補習等の指示を必ず受けにくること.
なお,未提出の課題・レポートがある場合は,総合評価を不合格とする.
レポートおよび取組み状況で評価する.全てのレポートが提出(受理)されていれば下式のように評価するが,提出(受理)されていないレポートがある場合は不合格とする.
測量実習評価=(測量レポートのみ) ※取組み状況はレポートに含まれる.
シミュレーション演習評価=(課題レポート)×0.8+(取組み状況)×0.2
情報処理演習評価=(C言語レポート)×0.8+(取組み状況)×0.2
総合評価=(2×測量実習評価+シミュレーション演習評価+情報処理演習評価)/4
総合評価が60点以上を合格とする.なお,再試験は行なわない.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
(測量実習) ガイダンスと距離測量 |
測距の方法と補正計算を理解できる.
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2週 |
セオドライトの据付と視準 |
セオドライトを正確に据付け,正確な角度測定を行うことができる.
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3週 |
単測法による測角 |
セオドライトを正確に据付け,正確な角度測定を行うことができる.
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4週 |
単測法による内角の測定 |
セオドライトを正確に据付け,正確な角度測定を行うことができる.
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5週 |
トラバース測量 |
トラバース測量の座標の概念を理解し,座標計算および誤差の補正計算が理解できる.
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6週 |
トラバース測量の座標計算 |
トラバース測量の座標の概念を理解し,座標計算および誤差の補正計算が理解できる.
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7週 |
トラバース測量の調整計算 |
トラバース測量の座標の概念を理解し,座標計算および誤差の補正計算が理解できる.
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8週 |
〔前期中間試験〕 |
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2ndQ |
9週 |
(シミュレーション/情報処理) 自然科学に関する演習/基本操作の習得
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物理学,化学,地学に関する知識を深めることができる./C言語による数値計算の基礎ができる.
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10週 |
自然科学に関する演習/入出力と演算 |
物理学,化学,地学に関する知識を深めることができる./C言語による数値計算の基礎ができる.
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11週 |
自然科学に関する演習/入出力と演算 |
物理学,化学,地学に関する知識を深めることができる./C言語による数値計算の基礎ができる.
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12週 |
自然科学に関する演習/分岐文 |
物理学,化学,地学に関する知識を深めることができる./分岐処理を行うことができる.
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13週 |
自然科学に関する演習/分岐文 |
物理学,化学,地学に関する知識を深めることができる./分岐処理を行うことができる.
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14週 |
自然科学に関する演習/反復処理 |
物理学,化学,地学に関する知識を深めることができる./反復処理を行うことができる.
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15週 |
〔前期期末試験〕 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
(測量実習) ガイダンスと平板測量(すえつけと放射法) |
平板測量の手順に習熟し作図結果の精度を計算できる.
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2週 |
平板測量(前方交会法) |
平板測量の手順に習熟し作図結果の精度を計算できる.
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3週 |
平板測量(道線法) |
平板測量の手順に習熟し作図結果の精度を計算できる.
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4週 |
平板測量(オフセット) |
細部測量の結果により建物の形状を図面上に明記できる.
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5週 |
水準測量(レベルの据付) |
水準測量における昇降式と器高式の手順を理解し,必要な調整計算が理解できる.
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6週 |
水準測量(昇降式) |
水準測量における昇降式と器高式の手順を理解し,必要な調整計算が理解できる.
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7週 |
水準測量(器高式) |
水準測量における昇降式と器高式の手順を理解し,必要な調整計算が理解できる.
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8週 |
〔後期中間試験〕 |
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4thQ |
9週 |
(シミュレーション/情報処理) 都市・環境工学に関する演習/反復処理 |
CADや画像処理技術,自然災害に関する知識を深めることができる./反復処理を行うことができる.
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10週 |
都市・環境工学に関する演習/配列処理 |
CADや画像処理技術,自然災害に関する知識を深めることができる./配列を使った処理が実行できる.
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11週 |
都市・環境工学に関する演習/配列処理 |
CADや画像処理技術,自然災害に関する知識を深めることができる./配列を使った処理が実行できる.
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12週 |
都市・環境工学に関する演習/応用処理 |
CADや画像処理技術,自然災害に関する知識を深めることができる./関数などを用いた処理ができる.
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13週 |
都市・環境工学に関する演習/応用処理 |
CADや画像処理技術,自然災害に関する知識を深めることができる./関数などを用いた処理ができる.
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14週 |
都市・環境工学に関する演習/応用処理 |
CADや画像処理技術,自然災害に関する知識を深めることができる./関数などを用いた処理ができる.
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15週 |
〔後期期末試験〕 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | 距離測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
トランシット測量や角測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
トラバース測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
水準測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
平板測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 80 | 0 | 20 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 0 | 20 |
専門的能力 | 0 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 80 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |