実験実習Ⅲ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 実験実習Ⅲ
科目番号 10039 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 都市・環境工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 (教科書)(1) 地盤工学会,「土質試験-基本と手引き-〔第二回改訂版〕」,改訂編集WG (2) 土木学会,「土木材料実験指導書」,土木学会コンクリート委員会 (3) 実験指導書(配布プリント) (4) 小林基義,「新版工業化学実習1」,実務出版 (5) 種茂豊一,「新版工業化学実習2」,実務出版/(参考図書)(1) 赤木知之ら,「土質工学」,コロナ社 (2) 土木学会,「構造実験指導書(平成12年版)」,土木学会
担当教員 佐野 博昭,一宮 一夫,工藤 宗治,横田 恭平

到達目標

(1) 土木工学・生物化学の基礎的な知識・技術を用いて実験実習を自主的かつ計画的に遂行できる.(取組み状況)
(2) 機器や計測測定装置を適切に扱うことができる.(取組み状況)
(3) 課題に対して決められた期日までに成果品(図面や報告書)を提出できる.(レポート)
(4) 実験実習操作における実務上の問題点と課題を理解し,適切に対応できる.(取組み状況)
(5) 課題に対して,自ら分担した役割を果たすとともに,問題をチームで解決することができる.(取組み状況)
(6) データを正確に解析し,工学的に考察し,適切な表現方法を用いて報告書をまとめることができる.(レポート)
(7) 与えられた制約の下で,創造性を発揮して課題を探求し,解決方法をデザインすることができる.(レポート)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実験内容,実験手順,実験器具の取扱い、危険性を理解して,安全に実験ができる.実験内容,実験手順,実験器具の取扱い、危険性を理解して,協力して実験ができる.実験内容,実験手順,実験器具の取扱い、危険性を理解できない.
評価項目2実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集し,考察が書ける.実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる.実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できない.
評価項目3CADソフトウェアが使用でき,複数の縮尺の製図を作成,管理することができる.CADソフトウェアが使用でき,製図を作成,管理することができる.CADソフトウェアが使用できない.
評価項目4一面せん断試験,一軸圧縮試験について理解し、器具を使って安全に実験できる。一面せん断試験,一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。一面せん断試験,一軸圧縮試験について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

探究心、分析力、イメージ力、デザイン能力を身につける 大分高専学習教育目標(D1) 説明 閉じる
協力して問題を解決する力を身につける 大分高専学習教育目標(D2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
クラスを2および3グループに分けて,情報処理演習CAD,土質実験,構造・材料実験,環境化学実験の4つの実験実習を行う.(1)情報処理演習CADでは演習を行う.(2)土質実験では土の物理特性,安定化などに関する実験を行う.(3) 構造・材料実験ではコンクリートや鋼材に関する各種試験を行う. (4)環境化学では,植物によって必要不可欠な成分(炭酸成分,カルシウム,鉄)などの定量分析を手分析や機器を用いて行う.

(科目情報)
授業時間 78時間
関連科目 実験実習Ⅰ,Ⅱ,Ⅳ,校外実習,都市・環境デザイン,卒業研究
授業の進め方・方法:
(1)情報処理演習CADでは演習を行う.(2)土質実験では土の物理特性,安定化などに関する実験を行う.(3) 構造・材料実験ではコンクリートや鋼材に関する各種試験を行う. (4)環境化学では,植物によって必要不可欠な成分(炭酸成分,カルシウム,鉄)などの定量分析を手分析や機器を用いて行う.

(レポート提出について)
次の評価式で総合評価が60点以上を合格とする.
達成目標の(1)~(7)について5つの実験実習におけるレポートと取組み状況で評価する.次の評価式で総合評価が60点以上を合格とし,再試験は実施しない.
総合評価=(レポートの平均)×0.8+(取組み状況の平均)×0.2

(再試験について)
再試験は実施しない.
実験機器や薬品の取り扱い,作業の安全に注意する.関連科目の予習・復習を十分に行って実験実習に臨むこと.


注意点:
(履修上の注意)
実験機器や薬品の取り扱い,作業の安全に注意する.関連科目の予習・復習を十分に行って実験実習に臨むこと.

(自学上の注意)
受講前に教科書や構造実験指導書を自宅で読み,実験の目的や手順を整理する.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 CADの概念と操作 図面・CADの理解
2週 CADの概念と操作 基本図形の描画
3週 JW_CADによる製図模写 線種・レイヤー管理
4週 JW_CADによる製図模写 図形処理
5週 JW_CADによる製図模写 図面・報告書の作成
6週 JW_CADによる製図模写 図面の印刷
7週 物理試験Ⅰ 含水比試験,密度試験
8週 物理試験Ⅱ 粒度試験
2ndQ
9週 物理試験Ⅲ 液・塑性限界試験
10週 物理試験Ⅳ 湿潤・砂置換密度試験
11週 安定化試験
締固め試験
12週 透水試験 定水位・変水位透水試験
13週 実験の総括,レポート作成 前期の実験の総括とレポート作成をする.
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 物理試験Ⅴ 砂の最小・最大密度試験
2週 強度試験 改良土供試体作製
3週 強度試験 土の一面せん断試験
4週 強度試験 改良土の一軸圧縮試験
5週 打設 練混ぜ,打設
6週 強度試験 強度試験,非破壊試験
7週 セメント,骨材 セメント,骨材試験
8週 鋼材,配合 鋼材引張,配合設計
4thQ
9週 実験器具の使い方 環境化学で基本となる手分析と機器分析の方法を学ぶ。
10週 炭酸成分の測定 環境化学で基本となる手分析と機器分析の方法を学ぶ。
11週 Ca, Mgの測定 環境化学で基本となる手分析と機器分析の方法を学ぶ。
12週 鉄イオンの分析 環境化学で基本となる手分析と機器分析の方法を学ぶ。
13週 実験の総括,レポート作成 後期の実験の総括とレポート作成をする.
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3

評価割合

レポート取組状況ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000