地域水環境工学実習

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 地域水環境工学実習
科目番号 10075 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 都市・環境工学科 対象学年 4
開設期 集中 週時間数
教科書/教材 古米弘明ほか,「水辺のすこやかさ指標“みずしるべ”」,技報堂出版
担当教員 高見 徹

到達目標

(1) いくつかの分野の実験・演習・調査などについて理解し,その実験や実践ができる.(取り組み状況)
(2) 実験・実践の結果を解析等によって考察することができる.(レポート)
(3) 状況分析の結果,問題(課題)を明確化することができる.(レポート)
(4) 工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を駆使して,情報を収集することができる.(レポート)
(5) 与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる.(レポート)
(6) 問題解決のために,最適なチームワーク力,リーダーシップ力,マネジメント力などを身につけることができる.(発表会,取り組み状況)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
いくつかの分野の実験・演習・調査などについて理解し,その実験や実践ができる.いくつかの分野の実験・演習・調査などについて理解し,その実験や実践が十分にできる.いくつかの分野の実験・演習・調査などについて理解し,その実験や実践がおおよそできる.いくつかの分野の実験・演習・調査などについて理解し,その実験や実践ができない.
実験・実践の結果を解析等によって考察することができる.実験・実践の結果を解析等によって十分に考察することができる.実験・実践の結果を解析等によっておおよそ考察することができる.実験・実践の結果を解析等によって考察することができない.
状況分析の結果,問題(課題)を明確化することができる.状況分析の結果,問題(課題)を十分に明確化することができる.状況分析の結果,問題(課題)をおおよそ明確化することができる.状況分析の結果,問題(課題)を明確化することができない.
工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を駆使して,情報を収集することができる.工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を駆使して,情報を十分に収集することができる.工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を駆使して,情報をおおよそ収集することができる.工学が関わっている数々の事象について,自らの専門知識を駆使して,情報を収集することができない.
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる.与えられた目標を達成するための解決方法を十分に考えることができる.与えられた目標を達成するための解決方法をおおよそ考えることができる.与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができない.
問題解決のために,最適なチームワーク力,リーダーシップ力,マネジメント力などを身につけることができる.問題解決のために,最適なチームワーク力,リーダーシップ力,マネジメント力などを十分に身につけることができる.問題解決のために,最適なチームワーク力,リーダーシップ力,マネジメント力などをおおよそ身につけることができる.問題解決のために,最適なチームワーク力,リーダーシップ力,マネジメント力などを身につけることができない.

学科の到達目標項目との関係

探究心、分析力、イメージ力、デザイン能力を身につける 大分高専学習教育目標(D1) 説明 閉じる
協力して問題を解決する力を身につける 大分高専学習教育目標(D2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
地域水環境の学習と地域住民との環境保全活動を通じて,創造的技術者としてのセンスを磨き,探求心,分析力,イメージ力,デザイン能力を身につけるとともに,協力して問題を解決する力を身につけることを目標とする.教育プログラム:該当なし,授業時間:22.5時間,関連科目:基礎生物化学,実験実習Ⅲ・Ⅳ,環境工学実験,環境生態学
授業の進め方・方法:
はじめに,履修者全員が水環境科学に関する基礎知識と簡易的な水環境の測定・評価方法を学び,大分市内の都市河川を対象に水環境調査を行い,その結果を取り纏める.ここで,各自が水環境調査や環境保全等に関する問題点を理解する.次に,履修者は対象河川流域の住民の環境保全活動(清掃,観察,調査等)に参加するとともに,地域住民の環境意識に関するアンケート調査を行い,その結果を取り纏める.その後,水環境・アンケート調査の結果を地域住民等に公表し,意見交換をすることで地域環境の問題を解決するための技術者の役割を考える.総合評価が60点以上を合格とする.
注意点:
授業は通常の時間割外(放課後等)に行う.補講は困難なので,欠席しないように注意する.
教科書および参考図書の利用の他,NPO法人「おおいた水フォーラム」ならびに大分県主催の各講演会,フォーラム,コンペ等への参加・聴講による自学を薦める.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 水環境工学の基礎知識① ○身近な水環境の概要,水環境の基礎工学を理解し,簡易的な水環境の測定と評価を実践できる.
2週 水環境工学の基礎知識② ○身近な水環境の概要,水環境の基礎工学を理解し,簡易的な水環境の測定と評価を実践できる.
3週 水環境調査① ○大分市内の都市河川を対象に水環境調査(簡易水質測定,総合指標調査)を行い,結果を解析することができる.
4週 水環境調査② ○大分市内の都市河川を対象に水環境調査(簡易水質測定,総合指標調査)を行い,結果を解析することができる.
5週 調査結果のまとめ① ○自らの専門知識を駆使して情報を収集し,レポートにおいて,水環境調査の問題(課題)を明確化することができる.
6週 調査結果のまとめ② ○自らの専門知識を駆使して情報を収集し,レポートにおいて,水環境調査の問題(課題)を明確化することができる.
7週 成果発表会① ○調査結果と学習成果を発表し,問題解決に必要なチーム学習をすることができる.
8週 成果発表会② ○調査結果と学習成果を発表し,問題解決に必要なチーム学習をすることができる.
2ndQ
9週 環境保全活動① ○対象河川の地域住民の環境保全活動に参加し,住民意識に対して環境意識に関するアンケート調査を実践できる.
10週 環境保全活動② ○対象河川の地域住民の環境保全活動に参加し,住民意識に対して環境意識に関するアンケート調査を実践できる.
11週 調査結果のまとめ① ○環境意識に関するアンケート調査の結果を解析・考察し,レポートにまとめることができる.
12週 調査結果のまとめ② ○環境意識に関するアンケート調査の結果を解析・考察し,レポートにまとめることができる.
13週 成果公表① ○水環境調査とアンケート調査の結果を地域住民等に公表し,意見交換を行い,課題の解決方法を考えることができる.
14週 成果公表② ○水環境調査とアンケート調査の結果を地域住民等に公表し,意見交換を行い,課題の解決方法を考えることができる.
15週 課題のまとめ・提出 ○地域水環境の保全・改善に関する課題と解決方法をレポートとしてまとめることができる.
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合030030400100
基礎的能力01001020040
専門的能力01001010030
分野横断的能力01001010030