建築学概論

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築学概論
科目番号 1470 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 都市・環境工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)なし / (参考図書)日本建築学会編,「第3版コンパクト建築設計資料集成」,丸善出版
担当教員 前 稔文

到達目標

(1) 建築の各分野における役割について理解できる.(定期試験)
(2) 住宅や商業建築などを例とし,それらの位置づけやディテールについて理解できる.(定期試験)
(3) 演習を通して理解を深めるとともに,継続的な学習ができる.(課題)
(4) 継続的なスケッチや演習により表現能力を向上することができる.(課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
建築学における体系と各分野の役割建築学の体系や各分野における役割を理解すると共に,各分野の相互的な関係について理解できる.建築学の体系について理解し,各分野における役割について理解できる.建築学の体系や各分野における役割について理解できない.
建物の用途や位置づけ建物の用途や位置づけを理解し,周辺環境や敷地条件を含めて建物の評価ができる.建物の用途や位置づけを理解できる.建物の用途や位置づけを理解できない.
建物のディテール建物のディテールを提案することができる.建物のディテールについて,建築図面から読み取ることができる.建物のディテールについて,建築図面から読み取ることができない.
表現能力の涵養建築物のかたちやディテールに至るまで,プロポーションだけでなく陰影や遠近が見られる画を表現できる.建築物のプロポーションを捉え,それを画として表現できる.建築物のプロポーションを図画で表すことができない.

学科の到達目標項目との関係

自主的,継続的に学習する能力 JABEE基準1(2)(g) 説明 閉じる
(分野別要件(工学(融合複合・新領域))基礎工学の知識・能力 JABEE基準2.1(1) 説明 閉じる
情報技術、専門工学の基礎を身につける 大分高専学習教育目標(B2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築学も土木工学と同様に,意匠・計画,構造・材料,環境・設備など多岐に細分されている.本科目では,建築学について広く学ぶことを目的としており,意匠設計や外観的な計画だけでなく構造や環境の視点からのデザインについても学ぶ.

(科目情報)
教育プログラム 第2学年 ○科目
授業時間 23.25時間
関連科目 鋼構造学,構造力学Ⅱ,コンクリート構造学Ⅰ,造形デザイン(専攻科)


授業の進め方・方法:
前半部分は講義を中心とし,後半では透視図やデッサンなどを行う.また,課題を提出することで,建築に関して理解を深め,表現能力を身につけてもらいたい.

(課題について)
課題点=0.5×スケッチ・課題の平均 + 0.5×デザイン演習課題

(再試験について)
再試験は,総合評価が60点未満である者のうち,課題を全て提出し総合評価が40点以上の者のみを対象として行なう.


注意点:
(履修上の注意)
授業項目に合わせて課題を出すが,課題以外にも授業でスケッチをすることもあるので,鉛筆を用意しておくことが望ましい.また,課題や演習は授業時間内に終わらないことも予想されることから,時間外での作業となるので提出に遅れないようにすること.

(自学上の注意)
身近にあるものについてスケール感を持ちながら,空間構成を意識しておくとよい.また,常日頃から建造物や風景,プロダクト等をデジカメやスケッチで記録しておくとよい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概説 建築学の体系について理解できる.
2週 建築の分野・分類 建築における分野の別,および建築物の分類について理解できる.
3週 意匠・設計 建築意匠・設計の基礎や,都市および建築計画の基礎について理解できる.
4週 意匠・設計 建築意匠・設計の基礎や,都市および建築計画の基礎について理解できる.
5週 都市計画・建築計画 建築の様式や技術の歴史の概要について理解できる.
6週 都市計画・建築計画 建築の様式や技術の歴史の概要について理解できる.
7週 建築史 建築の様式や技術の歴史の概要について理解できる.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 後期中間試験の解答と解説
環境・設備
分からなかった箇所を理解できる.
環境・設備の役割について理解できる.
10週 構造・材料 建築における構造・材料の役割について理解できる.
11週 構造・材料 建築における構造・材料の役割について理解できる.
12週 建築図面 建築図面および表現方法について理解できる.
13週 デザイン演習 建築図面および表現方法について理解できる.
14週 デザイン演習 建築図面および表現方法について理解できる.
15週 後期期末試験
16週 後期期末試験の解答と解説 分からなかった箇所を理解できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験スケッチ・課題デザイン演習合計
総合評価割合801010100
基礎的能力0000
専門的能力801010100
分野横断的能力0000