到達目標
(1) 培地の作成および細菌の培養ができ,指標細菌による水質の評価ができる.(レポートと取り組み状況)
(2) 大腸菌を利用した遺伝子組み換え技術について基本的な知識・方法を理解できる.(レポートと取り組み状況)
(3) DNA の抽出法について理解し,ヒトの細胞から DNA を抽出できる.(レポートと取り組み状況)
(4) PCR 法の原理について理解し,遺伝子型の型判別ができる.(レポートと取り組み状況)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| 培地の作成および細菌の培養ができ,指標細菌による水質の評価が十分にできる. | 培地の作成および細菌の培養ができ,指標細菌による水質の評価がおおよそできる. | 培地の作成および細菌の培養ができ,指標細菌による水質の評価ができない. |
| 大腸菌を利用した遺伝子組み換え技術について基本的な知識・方法を十分に理解できる. | 大腸菌を利用した遺伝子組み換え技術について基本的な知識・方法をおおよそ理解できる. | 大腸菌を利用した遺伝子組み換え技術について基本的な知識・方法を理解できない. |
| DNA の抽出法について理解し,ヒトの細胞から DNA を十分に抽出できる. | DNA の抽出法について理解し,ヒトの細胞から DNA をおおよそ抽出できる. | DNA の抽出法について理解し,ヒトの細胞から DNA を抽出できない. |
| PCR 法の原理について理解し,遺伝子型の型判別が十分にできる. | PCR 法の原理について理解し,遺伝子型の型判別がおおよそできる. | PCR 法の原理について理解し,遺伝子型の型判別ができない. |
学科の到達目標項目との関係
自主的,継続的に学習する能力 JABEE基準1(2)(g)
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与えられた制約の下で計画的に仕事を進め,まとめる能力 JABEE基準1(2)(h)
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チームで仕事をするための能力 JABEE基準1(2)(i)
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(分野別要件(工学(融合複合・新領域))基礎工学の知識・能力 JABEE基準2.1(1)
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探究心、分析力、イメージ力、デザイン能力を身につける 大分高専学習教育目標(D1)
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協力して問題を解決する力を身につける 大分高専学習教育目標(D2)
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教育方法等
概要:
教育プログラム 第 2 学年 ○科目
授業時間 39 時間
関連科目 基礎生物化学,生物化学工学,環境生命工学,実験実習Ⅲ・Ⅳ,無機物理化学実験,プロジェクト実験Ⅱ(専攻科)
授業の進め方・方法:
本実験では,生化学や生命工学の知識・技術を利用して,細菌学的な水質評価法について理解する.さらに,現在の分子生物学の発展を支える遺伝子組換え法,および Polymerase Chain Reaction(PCR)法等の原理や技術を理解することを目的とする.総合評価が 60 点以上を合格とする.再試験は実施しない.
注意点:
履修上の注意 実験器具の取り扱い,作業の安全に注意する.
自学上の注意 基礎生物化学,環境生命工学の内容を復習して受講すること.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
実験器具,機器の取り扱い方法の習得 |
○有機生化学実験を行う上で必要なピペット操作や,その他実験器具・機器類の基本的な操作方法を習得する.
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2週 |
細菌学的水質評価実験 |
○細菌学的水質評価手法を学び,実験に使用する培地を作成する.
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3週 |
細菌学的水質評価実験 |
○平板培養法に基づいた細菌計数法によって,実環境水試料を分析できる.
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4週 |
細菌学的水質評価実験 |
○実験で得られた結果と水質基準とを比較し考察できる.
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5週 |
大腸菌を利用した遺伝子組換え実験 |
○遺伝子組換え技術の概要を理解できる.
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6週 |
大腸菌を利用した遺伝子組換え実験 |
○GFP 遺伝子とβ-ガラクトシターゼ遺伝子の組換え実験を実施できる.
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7週 |
大腸菌を利用した遺伝子組換え実験 |
○得られた結果について理解し,大腸菌の生体内で生じた形質転換について説明・考察できる.
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8週 |
DNA 抽出実験 |
○DNA 抽出方法の原理について理解できる.
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4thQ |
9週 |
DNA 抽出実験 |
○ヒトの口腔内細胞からの DNA 抽出実験を実施できる.
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10週 |
PCR 法によるヒトミトコンドリア DNA の検出実験 |
○PCR 法の原理について理解できる.
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11週 |
PCR 法によるヒトミトコンドリア DNA の検出実験 |
○口腔内細胞から抽出した DNA について,PCR 法を用いてヒトミトコンドリア DNA を検出することができ,得られた結果について考察できる.
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12週 |
ALDH2 遺伝子の遺伝子型判別実験 |
○ALDH2 遺伝子について理解できる.
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13週 |
ALDH2 遺伝子の遺伝子型判別実験 |
○PCR 法による ALDH2 遺伝子の遺伝子型判別実験を実施し,得られた結果について考察できる.
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 40 | 50 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 30 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 |