有機生化学実験

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 有機生化学実験
科目番号 1472 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 都市・環境工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 参考図書 田村隆明編,「遺伝子工学実験ノート上・下」,羊土社
担当教員 高見 徹

到達目標

(1) 培地の作成および細菌の培養ができ,指標細菌による水質の評価ができる.(レポートと取り組み状況)
(2) 大腸菌を利用した遺伝子組み換え技術について基本的な知識・方法を理解できる.(レポートと取り組み状況)
(3) DNA の抽出法について理解し,ヒトの細胞から DNA を抽出できる.(レポートと取り組み状況)
(4) PCR 法の原理について理解し,遺伝子型の型判別ができる.(レポートと取り組み状況)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
培地の作成および細菌の培養ができ,指標細菌による水質の評価が十分にできる.培地の作成および細菌の培養ができ,指標細菌による水質の評価がおおよそできる.培地の作成および細菌の培養ができ,指標細菌による水質の評価ができない.
大腸菌を利用した遺伝子組み換え技術について基本的な知識・方法を十分に理解できる.大腸菌を利用した遺伝子組み換え技術について基本的な知識・方法をおおよそ理解できる.大腸菌を利用した遺伝子組み換え技術について基本的な知識・方法を理解できない.
DNA の抽出法について理解し,ヒトの細胞から DNA を十分に抽出できる.DNA の抽出法について理解し,ヒトの細胞から DNA をおおよそ抽出できる.DNA の抽出法について理解し,ヒトの細胞から DNA を抽出できない.
PCR 法の原理について理解し,遺伝子型の型判別が十分にできる.PCR 法の原理について理解し,遺伝子型の型判別がおおよそできる.PCR 法の原理について理解し,遺伝子型の型判別ができない.

学科の到達目標項目との関係

自主的,継続的に学習する能力 JABEE基準1(2)(g) 説明 閉じる
与えられた制約の下で計画的に仕事を進め,まとめる能力 JABEE基準1(2)(h) 説明 閉じる
チームで仕事をするための能力 JABEE基準1(2)(i) 説明 閉じる
(分野別要件(工学(融合複合・新領域))基礎工学の知識・能力 JABEE基準2.1(1) 説明 閉じる
探究心、分析力、イメージ力、デザイン能力を身につける 大分高専学習教育目標(D1) 説明 閉じる
協力して問題を解決する力を身につける 大分高専学習教育目標(D2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
教育プログラム 第 2 学年 ○科目
授業時間 39 時間
関連科目 基礎生物化学,生物化学工学,環境生命工学,実験実習Ⅲ・Ⅳ,無機物理化学実験,プロジェクト実験Ⅱ(専攻科)
授業の進め方・方法:
本実験では,生化学や生命工学の知識・技術を利用して,細菌学的な水質評価法について理解する.さらに,現在の分子生物学の発展を支える遺伝子組換え法,および Polymerase Chain Reaction(PCR)法等の原理や技術を理解することを目的とする.総合評価が 60 点以上を合格とする.再試験は実施しない.
注意点:
履修上の注意 実験器具の取り扱い,作業の安全に注意する.
自学上の注意 基礎生物化学,環境生命工学の内容を復習して受講すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 実験器具,機器の取り扱い方法の習得 ○有機生化学実験を行う上で必要なピペット操作や,その他実験器具・機器類の基本的な操作方法を習得する.
2週 細菌学的水質評価実験 ○細菌学的水質評価手法を学び,実験に使用する培地を作成する.
3週 細菌学的水質評価実験 ○平板培養法に基づいた細菌計数法によって,実環境水試料を分析できる.
4週 細菌学的水質評価実験 ○実験で得られた結果と水質基準とを比較し考察できる.
5週 大腸菌を利用した遺伝子組換え実験 ○遺伝子組換え技術の概要を理解できる.
6週 大腸菌を利用した遺伝子組換え実験 ○GFP 遺伝子とβ-ガラクトシターゼ遺伝子の組換え実験を実施できる.
7週 大腸菌を利用した遺伝子組換え実験 ○得られた結果について理解し,大腸菌の生体内で生じた形質転換について説明・考察できる.
8週 DNA 抽出実験 ○DNA 抽出方法の原理について理解できる.
4thQ
9週 DNA 抽出実験 ○ヒトの口腔内細胞からの DNA 抽出実験を実施できる.
10週 PCR 法によるヒトミトコンドリア DNA
の検出実験
○PCR 法の原理について理解できる.
11週 PCR 法によるヒトミトコンドリア DNA
の検出実験
○口腔内細胞から抽出した DNA について,PCR 法を用いてヒトミトコンドリア DNA を検出することができ,得られた結果について考察できる.
12週 ALDH2 遺伝子の遺伝子型判別実験 ○ALDH2 遺伝子について理解できる.
13週 ALDH2 遺伝子の遺伝子型判別実験 ○PCR 法による ALDH2 遺伝子の遺伝子型判別実験を実施し,得られた結果について考察できる.
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00020080100
基礎的能力0001004050
専門的能力0001003040
分野横断的能力000001010