法学概説

科目基礎情報

学校	大分工業高等専門学校	開講年度	2017
授業科目	法学概説
科目番号	5331	科目区分	一般 / 選択
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 2
開設学科	都市･環境工学科	対象学年	4
開設期	通年	週時間数	2
教科書/教材	伊藤正巳・加藤一郎編『現代法学入門〔第４版〕』有斐閣双書
担当教員	久保山 力也

到達目標

(1) 法的思考の特質を理解し，現代社会における法の役割・機能を理解する．（定期試験）
(2) 立憲主義の観点から，近代法の特質を理解する．（定期試験）
(3) 日本国憲法の基本原理・構造と，民法ならびに刑法の機能を理解する．（定期試験）
(4) 日常生活を法的観点から把握することができる．（定期試験）

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	法的思考の特質を理解し，現代社会における法の役割・機能を十分に理解することができる．	法的思考の特質を理解し，現代社会における法の役割・機能をある程度理解することができる．	法的思考の特質を理解し，現代社会における法の役割・機能を理解することができない．
評価項目2	立憲主義の観点から，近代法の特質を十分に理解することができる.	立憲主義の観点から，近代法の特質をある程度理解することができる.	立憲主義の観点から，近代法の特質を理解することができない.
評価項目3	日本国憲法の基本原理・構造と，民法ならびに刑法の機能を十分に理解する．	日本国憲法の基本原理・構造と，民法ならびに刑法の機能を会う程度理解することができる．	日本国憲法の基本原理・構造と，民法ならびに刑法の機能を理解することができない．

教育方法等

概要:

本講義では，社会的ルールの１つである「法ルール」への理解を深めたうえで，憲法・民法・刑法を中心に，皆さんが社会人・職業人になった際に有用な日本法の基礎的な知識を紹介します．

授業の進め方・方法:

【授業の進め方】講義式で行います．適宜「学修プリント」を配布します．
【授業内容・方法】法学に関する諸問題を扱います．
【定期試験】達成目標（1）（２）（３）（4）につき4回の試験により評価します．
【合格ライン】総合評価60点以上を合格とします．
【再試験】総合評価が60点に満たない者に対して実施します．

注意点:

特にありません．

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	法と社会生活，法と道徳	法の役割・機能を理解できる．
		2週	法と強制，法の目的，権利と義務	法学の特質と位置づけを理解できる．
		3週	具体的事件への法の適用，裁判制度	法的思考の特質を理解できる．
		4週	訴訟手続上の諸原則，強制執行	法ルールの特質を理解できる．
		5週	裁判の基準となるもの	法の内容の多様性を理解できる．
		6週	法の解釈	国家と憲法の関係を理解できる．
		7週	法の分類，国家と憲法，国民主権	立憲主義の特質を理解できる．
		8週	平和主義	9条と平和主義の意義を理解できる．
	2ndQ
		9週	前期中間試験	―
		10週	基本的人権，権力分立	日本国憲法の基本構造を理解できる．
		11週	犯罪と刑法，刑法の機能	日本の司法制度の概要を理解できる．
		12週	犯罪の成立要件	刑法の機能を理解できる．
		13週	刑事手続	犯罪の成立要件を理解できる．
		14週	裁判員裁判	刑事手続の仕組みを理解できる．
		15週	前期期末試験	―
		16週	前期期末試験の解答と解説	―
後期
	3rdQ
		1週	家族法，婚姻と離婚	家族法の仕組みを理解できる．
		2週	親子，扶養，相続	親子関係と相続制度を理解できる．
		3週	財産法，取引の主体，取引の客体	取引の仕組みを理解できる．
		4週	取引手段としての契約，不法行為	不法行為について理解できる．
		5週	市民法と社会法，労働法の理念と体系	労働法の意義を理解できる．
		6週	労働保護法	労働基準や雇用平等を理解できる．
		7週	労働団体法	労働三権について理解できる．
		8週	後期中間試験	―
	4thQ
		9週	国際法における権利義務Ⅰ	国際法の意義を理解できる．
		10週	国際法における権利義務Ⅱ	国際法における権利を理解できる．
		11週	国際法と国内法の相違，国際法の発展	国際法における義務を理解できる．
		12週	法の発展と社会の発展，歴史主義	自然法と歴史主義を理解できる．
		13週	近代法の成立と発展	近代法の仕組みを理解できる．
		14週	日本の近代法，世界法の展望	世界法の展望について理解できる．
		15週	後期期末試験	―
		16週	後期期末試験の解答と解説	―

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	100	0	0	0	0	0	100
基礎的能力	80	0	0	0	0	0	80
専門的能力	10	0	0	0	0	0	10
分野横断的能力	10	0	0	0	0	0	10