歴史学特論Ⅱ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 歴史学特論Ⅱ
科目番号 0002 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科一般科目 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 毎回レジュメや資料を提供する.
担当教員 田中 美穂

到達目標

(1) 戦争や地域紛争が起こる背景やしくみを歴史的に理解し,これらを克服する方策について考える.(定期試験)
(2) グローバル化が進む現在において,世界の国々や人々が平和共存するための課題について考える.(定期試験)
(3) 講義内容から選んだ歴史的なテーマについて考え,論述する力を身につける.(定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1戦争や紛争が起こる背景や仕組みについて理解力が高い.戦争や紛争が起こる背景や仕組みについて理解力がある.戦争や紛争が起こる背景や仕組みについて理解力がない.
評価項目2世界の国々や人々が平和共存するための課題について理解力が高い.世界の国々や人々が平和共存するための課題について理解力がある.世界の国々や人々が平和共存するための課題について理解力がない.
評価項目3歴史的なテーマについて論述力が高い.歴史的なテーマについて論述力がある.歴史的なテーマについて論述力がない.

学科の到達目標項目との関係

地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養 JABEE基準1(2)(a) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
欧米を中心に第一次世界大戦以降の現代史について講義する.20世紀後半以降に世界各地で起こった地域紛争の背景にある歴史も学んでいく.EUという強固な地域共同体連合を世界に先駆けて成立させ,戦争の克服に努めて平和共存を模索してきたヨーロッパの現代史に注目しつつ,変貌し続ける現在の,そして未来の世界について考えていく.
授業の進め方・方法:
達成目標の(1)~(3)について,期末試験の点数によって評価する.60点以上が合格.60点未満の者には再試験を行うことがある.この場合の実施方法,条件などは授業において明示する.
注意点:
講義中に話す内容について,各自でしっかりノートまとめをすること.世界史の現代史を復習し,新聞やニュースで時事問題に触れること.参考文献については,毎回授業で紹介する.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 第一次世界大戦 史上初の世界大戦と社会主義国家ソ連の誕生について理解できる.
2週 第二次世界大戦(1) ヨーロッパ戦線,ナチスとヒトラー,ホロコーストについて理解できる.
3週 第二次世界大戦(2) アジア・太平洋戦線,原爆投下をめぐる議論について理解できる.
4週 パレスチナ問題 ユダヤ人の歴史と現在のパレスチナ情勢について理解できる.
5週 東西ドイツの統一 ドイツの歴史,東西統一によって生じた問題について理解できる.
6週 ロシアと周辺諸国 ロシアとチェチェンの歴史,チェチェン紛争とウクライナ危機について理解できる.
7週 アフリカでの紛争 アフリカの歴史,ルワンダなどで起こった紛争について理解できる.
8週 現代世界の諸問題(1)  2回にわたって時事問題について取り上げる.例)軍事大国アメリカ,マイノリティー差別など.
4thQ
9週 現代世界の諸問題(2) 2回にわたって時事問題について取り上げる.例)軍事大国アメリカ,マイノリティー差別など.
10週 ユーゴスラヴィアの解体 バルカン半島の歴史,旧ユーゴ内戦について理解できる.
11週 9・11事件とイラク戦争 イラクの歴史,アメリカ同時多発テロ事件とイラク戦争について理解できる.
12週 アフガニスタンでの戦争 アフガニスタンの歴史,この地域で続く戦争について理解できる.
13週 EUの歩みと問題 EUの歴史,意義,機構,経済危機,分裂の危機(Brexit)などについて理解できる.
14週 さまざまな国際機関の活動 世界の国々や人々が平和共存するための課題や取り組みについて理解できる.
15週 後期期末試験
16週 後期期末試験 試験の見直しと確認ができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000