哲学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 哲学特論Ⅰ
科目番号 30AG2001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科一般科目 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 堀栄造著,『フッサールの脱現実化的現実化』,晃洋書房,2006年.
担当教員 堀 栄造

到達目標

(1)学問的方法論は,学問にとって生命線ともいうべきものである.フッサールの現象学の学問的方法論の形成を学ぶことによって,学問にとっての方法論の意義や重要性を理解する.
(2)哲学的文章を通して西洋的思考および西洋的文化に接し,地球的視点から多面的に物事を考える力を身に付ける.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1学問的方法論の意義を十分に理解できる.学問的方法論の意義をある程度理解できる.学問的方法論の意義を理解できない.
評価項目2多面的に物事を十分に考えることができる.多面的に物事をある程度考えることができる.多面的に物事を考えることができない.
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(a) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代哲学の主潮流の一つを成すドイツの哲学者エドムント・フッサールの創始した現象学の学問的方法論である現象学的還元が,どのように着想され,どのような構造をもち,どのような意義をもつのかを学ぶ.授業全般を通じて,学問にとっての方法論の重要性を理解させるとともに,哲学的思考力の養成に努める.
授業の進め方・方法:
フッサールの現象学的還元という哲学的方法の形成過程の展開,つまり,心理学主義的立場,反心理学主義的心理学,反心理学主義的イデア学,現象学的イデア学,還元思想の萌芽の生成,実在的次元からの脱却の萌芽,現象学的反省の可能性,空想における反省,現象学的還元の着想,現象学的統覚,現象学的エポケーの着想,反省領域全体の非顕在化,等について学習する.
注意点:
ノートをしっかり取り,十分に復習すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 心理学主義的立場 心理学主義的立場について理解できる.
2週 反心理学主義的心理学 反心理学主義的心理学について理解できる.
3週 反心理学主義的イデア学 反心理学主義的イデア学について理解できる.
4週 現象学的イデア学 現象学的イデア学について理解できる.
5週 還元思想の萌芽の生成 還元思想の萌芽の生成について理解できる.
6週 実在的次元からの脱却の萌芽 実在的次元からの脱却の萌芽について理解できる.
7週 現象学的反省の可能性 現象学的反省の可能性について理解できる.
8週 空想における反省 空想における反省について理解できる.
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説
現象学的還元の着想
現象学的還元の着想について理解できる.
11週 現象学的統覚 現象学的統覚について理解できる.
12週 現象学的エポケーの着想 現象学的エポケーの着想について理解できる.
13週 反省領域全体の非顕在化 反省領域全体の非顕在化について理解できる.
14週 志向的構成と存在的現象 志向的構成と存在的現象について理解できる.
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000