到達目標
(1)フッサールの現象学は先験的(超越論的)意識の次元による経験的世界および理念的世界の基礎づけであるということを考察することによって,科学の学問論的位置づけや学問論的意義を 理解する.
(2)哲学的文章を通して西洋的思考および西洋的文化に接し,地球的視点から多面的に物事を考える力を身に付ける.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 科学の学問論的位置づけを十分に理解できる. | 科学の学問論的位置づけをある程度理解できる. | 科学の学問論的位置づけを理解できない. |
評価項目2 | 西洋的思考を十分に理解できる. | 西洋的思考をある程度理解できる. | 西洋的思考を理解できない. |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養 JABEE基準1(2)(a)
説明
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教育方法等
概要:
現代哲学の主潮流の一つを成すドイツの哲学者エドムント・フッサールの創始した現象学は,意識による世界の志向的構成を研究する認識論であるとともに,また,意識が構成した世界を土台として学問が構築されるさまを研究する学問論でもある.したがって,フッサールの現象学に学びながら,科学の学問論的位置づけや学問論的意義を考察する.授業全般を通じて,科学の学問論的位置づけや学問論的意義を理解させるとともに,哲学的思考力を養成することに努める.
授業の進め方・方法:
「立体的超越論化」としての超越論的還元,超越論的還元の遂行と再生的変様,1910/11年時点の超越論的還元における真の現実,超越論的現象学的エポケー,思惟的変様と中立性変様,『イデーンⅠ』における真の現実,等々について学習し,また,フッサールの最晩年の集大成の書である『ヨーロッパの諸学の危機と超越論的現象学』を講読する.
注意点:
ノートをしっかり取り,十分に復習すること.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
「立体的超越論化」としての超越論的還元 |
「平面的純粋内在化」と「立体的超越論化」について理解できる.
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2週 |
超越論的還元の遂行と再生的変様 |
超越論的還元の遂行と再生的変様について理解できる.
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3週 |
1910/11年時点の超越論的還元における真の現実 |
1910/11年時点の超越論的還元の真の現実について理解できる.
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4週 |
超越論的現象学的エポケー |
超越論的現象学的エポケーについて理解できる.
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5週 |
思惟的変様と中立性変様 |
思惟的変様と中立性変様について理解できる.
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6週 |
『イデーンⅠ』における真の現実 |
『イデーンⅠ』における真の現実について理解できる.
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7週 |
同上 |
同上
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
後期中間試験の解答と解説 『ヨーロッパの諸学の危機と超越論的現象学』の講読 |
『ヨーロッパの諸学の危機と超越論的現象学』について理解できる.
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10週 |
同上 |
同上
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11週 |
同上 |
同上
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12週 |
同上 |
同上
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13週 |
同上 |
同上
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14週 |
同上 |
同上
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15週 |
後期期末試験 |
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16週 |
後期期末試験の解答と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |