知的財産論

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 知的財産論
科目番号 31AC2005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科共通専門科目 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「これからの知財入門~変革の時代の普遍的知識~」(ISBN 978-4-8222-3642-7)、日経BP社、1500円(税別)
担当教員 未 定

到達目標

(1)知的財産権の法体系上の位置づけ,その意味を理解できる.(定期試験)
(2)特許制度の概要を知り,明細書等の作成が模擬的にできる.(定期試験)
(3)実用新制度・商標制度・意匠制度の概要を知る.(定期試験)
(4)その他の関連法,不正競争防止法,著作権法の概要を知る.(定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1知的財産権の法体系上の位置づけ,その意味を十分に理解できる知的財産権の法体系上の位置づけ,その意味を理解できる知的財産権の法体系上の位置づけ,その意味を理解できない
評価項目2特許制度の概要を十分に知り,明細書等の作成ができる特許制度の概要を知り,明細書等の作成が模擬的にできる特許制度の概要を知ること,明細書等の作成ができない
評価項目3実用新制度・商標制度・意匠制度の概要を知り,十分に理解できる実用新制度・商標制度・意匠制度の概要を知り,理解できる実用新制度・商標制度・意匠制度の概要を理解できない
評価項目4その他の関連法,不正競争防止法,著作権法の概要を知り,十分に理解できるその他の関連法,不正競争防止法,著作権法の概要を知り,理解できるその他の関連法,不正競争防止法,著作権法の概要を理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (E2) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【実践的教育科目】
この科目は,弁理士事務所にて知的財産に係る業務を担当している教員が,その経験を活かし,産業財産法等について講義形式で授業を行うものです.
グローバライズされた現在の日本では,企業において技術開発に従事する者に限らず,何らかの社会活動を行う人々にとって,知的財産についての知識は必須となっています.特に専攻科性にとっては,産業財産権法と呼ばれる4法(特許法,実用新案法,意匠法,商標法)について,これらを自在に駆使できる能力が必要とされています.また,これに加えて著作権,不正競争防止法など,実際の企業活動の実務において必須となる法律知識を取得する必要があります.そこで,産業財産権法,その他の関連法について,現在の企業活動において必要とされる知識を学びます.さらに,研究開発に従事する者が要求される実践的能力の会得を目的とし,単なる教科書的知識ではなく,より実践的な知識,スキルの修得を目指します.
授業の進め方・方法:
教科書に基づいて行うが,適宜,配布資料を準備する.
講義時間中の確認ワーク、事後学習としての宿題レポートを提出する。確認ワークと宿題レポートは教科書に綴じこまれているので、コピーでの提出は不可とする。
注意点:
新聞などで知財に関する記事をチェックし,関心を持つこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 知的財産権とは 知的財産制度の概要について理解し、知的財産と知的財産権の違いを説明できる
2週 知的財産権法の全体像 知的財産に関する各法と、保護対象について理解し説明できる。
3週 著作権法に定められている権利(著作物性および依拠性) 著作権制度の概要と著作物の定義、著作物性の判断について理解する。
4週 教育、研究者倫理と著作権 教育現場における著作権の例外規定、研究者倫理と著作権の関係を理解する。
5週 事業活動と特許 過去の具体事例をみながら、事業活動における特許権の役割を理解する。
6週 特許制度(1) 特許制度の目的、意義を理解するとともに、知財創造観点での課題の解決方法を考える。
7週 特許制度(2) 特許権を取得するための手続、要件を理解する
8週 発明とは何か グループディスカッションにより発明の捉え方を理解する。
4thQ
9週 知的財産情報検索概論 特許情報の役割と公報の種類について理解し、事業活動においてどのように特許情報を活用しているかを理解する。
10週 知的財産情報検索実習 J-Platpatの使い方を学び、特許情報検索の手法を理解する。
11週 意匠制度 意匠デザイン保護の事例をもとに、意匠制度の概要を理解する。
12週 総合的な観点からのデザイン保護 意匠権以外のほかの知財権を含めた総合的な観点からのデザイン保護について理解する。
13週 商標制度 商標制度の目的、意義を理解し、商標の種類、機能を理解する。
14週 商標を利用したブランディング 商標を用いたブランディング戦略について、事例を参考にして理解する。
15週 まとめ これまでの講義での疑問点などについて解説をし、知的財産について概要を整理して理解する。
16週 最終試験 マークシートと一部記述式による試験を実施する(持ち込み不可)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000050100
基礎的能力0000000
専門的能力50000050100
分野横断的能力0000000