技術者倫理

科目基礎情報

学校	大分工業高等専門学校	開講年度	令和04年度 (2022年度)
授業科目	技術者倫理
科目番号	R04AC2001	科目区分	専門 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	専攻科共通専門科目	対象学年	専2
開設期	後期	週時間数	2
教科書/教材	（教科書）北原義典「はじめての技術者倫理 未来を担う技術者・研究者のために」講談社
担当教員	野田 佳邦

到達目標

（１）科学技術と人間社会との関わりについて理解を深める。（定期試験により評価）
（２）科学者としての社会に対するモラルを身につける。（定期試験により評価）
（３）技術者としての社会に対する責任を自覚する。（定期試験により評価）
（４）あるべき技術者像を身につける。（定期試験により評価）

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
目的・到達目標(1)の評価指標	科学技術と人間社会との関わりについて理解を深めて他者に説明できる。	科学技術と人間社会との関わりについて理解を深める。	科学技術と人間社会との関わりについて理解ができない。
目的・到達目標(2)の評価指標	技術者としての社会に対するモラ ルを身につけて他者に説明できる 。	技術者としての社会に対するモラルを身につける。	技術としての社会に対するモラルを身につけていない。
目的・到達目標(3)の評価指標	技術者としての社会に対する責任 を自覚して他者に説明できる。	技術者としての社会に対する責任を自覚する。	技術者としての社会に対する責任を自覚していない。
目的・到達目標(4)の評価指標	あるべき技術者像を身につけて、他者に説明できる。	あるべき技術者像を身につける。	あるべき技術者像を身につけていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (A2) （技術者としての倫理を身につける）

JABEE 1.2(b) （技術が社会や自然に及ぼす影響や効果，及び技術者の社会に対する貢献と責任に関する理解）

教育方法等

概要:

【実践的教育科目】
この科目は、特許庁におけるIT関連の特許審査実務経験および弁理士資格を有する教員が、知的財産行政等の経験を織り交ぜて、講義形式で行うものである。近年、科学技術者の倫理性が問われる事例が多々見受けられる。本講義では、こうした技術と倫理に関わるさまざまな問題について、教科書を通し、また事例を考慮して、技術者としてのあり方を学習する。

授業の進め方・方法:

（事前学習）
新聞などで技術者倫理に関する記事をチェックし、関心を持つこと。

注意点:

評価

達成目標の(1)～(4)について定期試験で評価する。
総合評価が60点以上を合格とする。
（再試験）　総合成績が60点未満の学生に対し実施し，評価する

授業の属性・履修上の区分

遠隔授業対応

実務経験のある教員による授業

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	技術者倫理とは	技術者倫理の概要について理解する。
		2週	研究倫理、説明責任	研究倫理と説明責任について理解する。
		3週	知的財産（特許、意匠、商標、営業秘密等）	知的財産の中でも特許、意匠、商標、営業秘密等について、それぞれの制度の役割について理解する。
		4週	知的財産（著作権）	知的財産の中でも著作権について、制度の概要を理解する。
		5週	内部告発、製造物責任、ヒューマンエラー	内部告発、製造物責任、ヒューマンエラーについて理解する。
		6週	化学、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーと倫理	化学、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーといった分野の倫理について理解する。
		7週	情報倫理（情報化社会におけるルール）	情報化社会特有の法律など、ルールについて理解する。
		8週	情報倫理（グループディスカッション１）	情報化社会における仮想事例を用いたグループディスカッションを通じて、情報倫理に対する理解を深める。
	4thQ
		9週	中間試験
		10週	情報倫理（情報化社会におけるビジネス）	ITを活用したビジネスについて知り、情報保護の重要性を理解する。
		11週	情報倫理（グループディスカッション２）	情報化社会における仮想事例を用いたグループディスカッションを通じて、情報倫理に対する理解を深める。
		12週	情報新技術と倫理	人工知能、ビッグデータ等の最新技術と倫理について理解する。
		13週	環境保全、多様性社会、持続可能性	環境保全、多様性社会、持続可能性について理解する。
		14週	技術史	技術史について理解する。
		15週	期末試験
		16週	期末試験の解答と解説	分からなかった部分を把握し理解する。

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	100	0	0	0	0	0	100
基礎的能力	0	0	0	0	0	0	0
専門的能力	100	0	0	0	0	0	100
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0