知的財産論

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 知的財産論
科目番号 R04AC2005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科共通専門科目 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)「産業財産権標準テキスト 総合編 第5版」発明推進協会/(教科書)野田佳邦「はじめての知的財産調査~創作したら調査しよう~」三恵社
担当教員 野田 佳邦

到達目標

(1)知的財産権の法体系上の位置づけ,その意味を理解できる。(定期試験)
(2)特許・実用新案・意匠・商標制度の概要を理解できる。(定期試験)
(3)知的財産情報の検索について理解できる。(定期試験)
(4)著作権制度、不正競争防止法、その他の関連法の概要を理解できる。(定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
目的・到達目標(1)の評価指標知的財産権の法体系上の位置づけ,その意味を十分に理解できる知的財産権の法体系上の位置づけ,その意味を理解できる知的財産権の法体系上の位置づけ,その意味を理解できない
目的・到達目標(2)の評価指標特許・実用新案・意匠・商標制度の概要を十分に知り,明細書等の作成ができる特許・実用新案・意匠・商標制度の概要を知り,明細書等の作成が模擬的にできる特許・実用新案・意匠・商標制度の概要を知ること,明細書等の作成ができない
目的・到達目標(3)の評価指標知的財産情報を検索する意味・手法について知り,十分に理解できる知的財産情報を検索する意味・手法について知り,理解できる知的財産情報を検索する意味・手法を理解できない
目的・到達目標(4)の評価指標著作権制度、不正競争防止法、その他の関連法の概要を知り,十分に理解できる著作権制度、不正競争防止法、その他の関連法の概要を知り,理解できる著作権制度、不正競争防止法、その他の関連法の概要を理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (E2) 説明 閉じる
JABEE 1.2(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1.2(e) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【実践的教育科目】
この科目は、特許庁におけるIT関連の特許審査実務経験および弁理士資格を有する教員が、その経験を活かし、知的財産制度について講義形式で授業を行うものです。
グローバライズされた現在の日本では、企業において技術開発に従事する者に限らず、何らかの社会活動を行う人々にとって、知的財産についての知識は必須となっています。特に専攻科性にとっては、産業財産権法と呼ばれる4法(特許法,実用新案法,意匠法,商標法)について、これらを自在に駆使できる能力が必要とされています。また、情報化社会の発展により、著作権、不正競争防止法など、実際の企業活動の実務において必要となる法律知識の重要性もますます高まっています。そこで、知的財産関連法について、現在の企業活動において必要とされる知識を学びます。さらに、研究開発に従事する者が要求される実践的能力の会得を目的とし、単なる教科書的知識ではなく、より実践的な知識、スキルの修得を目指します.
授業の進め方・方法:
教科書に基づいて行うが、適宜、配布資料を準備する。
(事前学習)
知的財産に関するニュースをチェックし、自分なりの考えを持つこと。
注意点:
(履修上の注意)
自分なりの考えを持って授業に臨むこと.
(自学上の注意)
新聞などで知的財産に関する記事をチェックし、関心を持つこと.

評価

(総合評価)総合評価=(中間試験÷2)+(期末試験÷2)
(単位修得の条件)総合評価60点以上を合格とする。
達成目標の(1)~(4)について定期試験で評価する。
総合評価が60点以上を合格とする。
(再試験) 総合成績が60点未満の学生に対し実施し,評価する

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 知的財産権とは 知的財産制度の概要について理解し、知的財産と知的財産権の違いを説明できる。
2週 特許・実用新案制度 特許・実用新案制度の目的、意義、概要を理解する。
3週 意匠制度・デザインの保護 意匠デザイン保護の事例をもとに、意匠制度の概要を理解する。
4週 商標制度・ブランドの保護 商標制度の目的、意義を理解し、商標の種類、機能を理解する。
5週 知財情報の検索 J-PlatPatの使い方を学び、知財情報検索の手法を理解する。
6週 知財情報の検索 J-PlatPatの使い方を学び、知財情報検索の手法を理解する。
7週 不正競争防止法 不正競争防止法の目的、意義、概要を理解する。
8週 その他の権利やルール 秘密保持契約、肖像権、パブリシティ権、プライバシー権などを理解する。
4thQ
9週 中間試験
10週 著作権(1) 著作権制度の目的、意義、全体像を理解する。著作物性について判断ができる。
11週 著作権(2) 著作者および著作者人格権について理解する。
12週 著作権(3) 財産権としての著作権について理解する。
13週 著作権(4) 著作権の保護期間、著作権の制限について理解する。
14週 著作権(5) 著作権の制限、著作隣接権について理解する。
15週 期末試験
16週 期末試験の解答と解説 分からなかった部分を把握し理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000