社会技術概論

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 社会技術概論
科目番号 R06AC1001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科共通専門科目 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は用いず,毎回レジュメを配布する.参考書は適宜,授業にて案内する.
担当教員 内田 龍之介

到達目標

(1)公共政策学に関する基礎的な理論や実際について理解する.
(2)社会学に関する基礎的な理論や実際について理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標公共政策学に関する基礎的な理論や実際について理解力が高い.公共政策学に関する基礎的な理論や実際について理解力がある.公共政策学に関する基礎的な理論や実際について理解力がない.
到達目標(2)の評価指標社会学に関する基礎的な理論や実際について理解力が高い.社会学に関する基礎的な理論や実際について理解力がある.社会学に関する基礎的な理論や実際について理解力がない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (A2) 説明 閉じる
学習・教育目標 (E2) 説明 閉じる
JABEE 1.2(b) 説明 閉じる
JABEE 1.2(d)(1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義は社会科学の立場から技術と産業を思考することを目的とする.受講生は技術を研究し,新たに生み出すことに注力しているだろうが,ときに社会との関連までには考えが及ばないことがあるかもしれない.技術や産業は,単に技術者が先導してきただけでなく,政治や行政,経済界による政策によっても振興され,実際に地域において展開されてきた.本講義では,公共政策学や社会学(農村社会学・都市社会学)の知見を援用する.すなわち,どのように戦後日本の産業政策が形成され,地域社会を変容させてきたのか,という問いを念頭に置いて,社会と技術の関連性を理解していくのである.そうした理解を得ることによって,改めて今後必要となる技術について整理できるだろう.なお,本講義では小レポートとグループワークを課す.社会科学のレポートの書き方は講義にて案内するように,表現力の向上も図りたい.
授業の進め方・方法:
(授業の進め方)
基本的には講義形式で進めることとし,担当者より解説用のレジュメや資料を配布するほか,映像資料の閲覧も行うことがある.
レポート課題(小レポート問題)を一度課す.また,アクティブラーニング課題(グループワークと報告)を一度課す.これらの課題に関するテーマや調査方法,執筆や報告の仕方については授業内で案内する.

(事前学習)
新聞,テレビ,インターネットを用いて日々のニュースに接しておくと,授業に関連する事柄が頻出するので事前および事後の学習に役立つ.
注意点:
(履修上の注意)
授業中にメモを取り,予習と復習を行うこと.

(自学上の注意)
不明な点があれば積極的に質問し,解消に努めること.

評価

(総合評価)
総合評価=期末試験の得点×0.8+小レポート課題の評価点×0.1+アクティブラーニング課題の評価点×0.1とし,60点以上である場合に合格とする.
(再試験について)
総合評価が60点未満の場合に実施する.ただし,レポート課題とアクティブラーニング課題の両方を提出している受講生のみを対象とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 本講義の進め方や学修方法について理解できる.
2週 政策過程論の基礎① 政策過程の概念について理解できる.
3週 政策過程論の基礎② 政策決定について理解できる.
4週 政策過程論の基礎③ 政策の評価と終了について理解できる.
5週 戦後日本の産業政策① 国土政策について理解できる.
6週 戦後日本の産業政策② 工業地帯の形成について理解できる.
7週 戦後日本の産業政策③ 日本列島改造論と課題について理解できる.
8週 戦後日本の都市と農村① 都市の形成について理解できる.
4thQ
9週 戦後日本の都市と農村② 都市における現状と課題について理解できる.
10週 戦後日本の都市と農村③ 農村の現状と課題について理解できる.
11週 戦後日本の都市と農村④ 農村の維持や活性化について理解できる.
12週 グループワーク① 到達目標(1)(2)
13週 グループワーク② 到達目標(1)(2)
14週 グループ報告会 到達目標(1)(2)
15週 後期試験 到達目標(1)(2)
16週 後期試験の解答と解説 解答・解説から,自己の課題を把握する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000