プロジェクト演習

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 プロジェクト演習
科目番号 6616 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 専攻科共通専門科目 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)大野 晋「日本語練習帳」岩波書店,木下 是雄 「理科系の作文技術」 中央公論新社,ディベート用プリントテキスト.(参考図書)松本茂「頭を鍛えるディベート入門」講談社
担当教員 高橋 徹,一宮 一夫

到達目標

(1) 縮約練習を通し, 日本語による文章構成法を習得する.(小テスト,定期試験)
(2) 漢字・送り仮名など,日本語の基本について再確認する.(小テスト)
(3) 文章のパラグラフ化を理解し,論文を論理的に構成できる.(定期試験)
(4) 事実と自らの考え,他者の考えと自らの考えとを区別できる.(ディベート,定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
縮約練習を通し, 日本語による文章構成法を習得する.文章構成法に熟達している.文章構成ができる文章構成がうまくできない.
漢字・送り仮名など,日本語の基本について再確認する.日本語の漢字・送り仮名を十分運用できる.日本語の漢字・送り仮名基本的な運用ができる.日本語の漢字・送り仮名がうまく使えない.
文章のパラグラフ化を理解し,論文を論理的に構成できる.文章をパラグラフ化でき,論理的に作文できる.文章のパラグラフ化の基本を理解している.文章をうまくパラグラフ化できない.
事実と自らの考え,他者の考えと自らの考えとを区別できる.自らの表現やディスカッション・プレゼンテーションにおいて,事実と自らの考え,他者の考えと自らの考えとを区別できる.事実と自らの考え,他者の考えと自らの考えとを区別すべきことを理解している.事実と自らの考え,他者の考えと自らの考えとを区別できない.

学科の到達目標項目との関係

地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養 JABEE基準1(2)(a) 説明 閉じる
論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力 JABEE基準1(2)(f) 説明 閉じる
自ら考える力を身につける 大分高専 学習教育目標(A1) 説明 閉じる
表現する力、ディスカッションする力を身につける 大分高専 学習教育目標(C1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
特別研究の遂行には,論文作成能力,プレゼンテーション能力,ディスカッション能力などが必須である.この教科では縮約練習などにより,論文作成の際に役立つ論理的な思考法や文章構成法を習得する.更に,ディベート方式の授業により,自らの力で考え,表現できる能力を養成する.
(教育プログラム 第4学年 ◎○科目)
(前期1コマ,授業時間23.25時間)
大分高専目標(A1) (C1),JABEE目標(a)(f)
(関連科目)法学概説,経済学概説,哲学概説,歴史学概説,日本語表現法、地域日本文学,卒業研究,特別研究Ⅰ,Ⅱ(専攻科)
授業の進め方・方法:
毎回演習を行う.前半は,縮約練習.次に理科系の作文技術についての講義と演習.最後に,ディベート演習を行い,その試験を授業の中でおこなう.
(総合評価方法)授業中の小テスト・縮約練習結果・取り組み状況(約70%)と 定期試験(約30%)により総合評価する.
(再試験)再試験は特別の事情がある場合にのみ行う.
注意点:
縮約練習をする上で必要な国語辞典などを用意すること.
教科書の対応箇所を読んでおくこと.日常において理系の作文を行う際には,パラグラフを意識して作文する習慣をつける. 文章を読む場合には,事実か意見かを意識しながら読む.縮約の課題は時間を切って行うこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 [日本語表現]
「日本語練習帳」の解説, 縮約練習の説明
教科書「日本語練習帳」の内容を理解する. 特に, 文章の構成力を身につける上で役立つ「縮約」の練習法について学ぶ.
2週 縮約練習, 解説 新聞の社説など, 与えられた文章について縮約を行う.縮約した文章は教員によって評価される. 毎回,100点満点中
80点以上を取ることが望ましい.
3週 縮約練習, 解説 2~7回まで授業の最初に漢字などの小テストを行う.
4週 縮約練習, 解説
5週 縮約練習, 解説
6週 縮約練習, 解説
7週 「理科系の作文技術」の解説
パラグラフ化の練習
教科書「理科系の作文技術」の内容に触れる.特に,文章のパラグラフ化について学習する
8週 小テスト 縮約, 漢字書き取りなどについて小テストを行う.
2ndQ
9週 [ディベート]
解説,グループ分け,
資料収集,論点整理,作戦会議.
(賛成・反対の決定はディベート直前に行うのでどちらの側でもディベートできるように準備する.)
与えられた複数のテーマについてディベートを行う.
学生は2~3名ずつの班に分かれ,それぞれのテーマについて2つの班が賛成派・反対派の立場となりディベートを行う.ディベートの判定は,教員およびディベートに参加していない班の学生によって行われる.
10週 [ディベート]
解説,グループ分け,
資料収集,論点整理,作戦会議.
(賛成・反対の決定はディベート直前に行うのでどちらの側でもディベートできるように準備する.)
7,9,10回は,縮約練習を課題とする.
11週 ディベート
12週 ディベート
13週 ディベート
14週 ディベート
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テスト・縮約練習結果・取り組み状況相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合30700000100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力30700000100