つながり工学

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 つながり工学
科目番号 R05AMC202 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科機械・環境システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 (教科書)なし
(参考図書)K-SEC ⾼学年分野別教材,プリント配布
担当教員 清武 博文,靏 浩二

到達目標

(1) 技術が,ものやシステムの複雑なつながりによって成り立っていることを理解する(定期試験)
(2) 自らの専門以外の一つ以上の分野について基礎的な知識を獲得する.(定期試験)
(3) 情報化社会における,情報セキュリティ技術の重要性を説明できる.(定期試験)
(4) 暗号やネットワークセキュリティ技術と不正アクセスに対する対処法を説明できる.(定期試験)
(5) 電圧・電流・抵抗の関係について理解できる.(定期試験)
(6) 電力と熱エネルギーについて理解できる.(定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標技術が,ものやシステムの複雑なつながりによって成り立っていることを深く理解する技術が,ものやシステムの複雑なつながりによって成り立っていることを理解する技術が,ものやシステムの複雑なつながりによって成り立っていることを理解できていない
到達目標(2)の評価指標自らの専門以外の一つ以上の分野について知識を獲得する自らの専門以外の一つ以上の分野について基礎的な知識を獲得する自らの専門以外の一つ以上の分野について基礎的な知識がないる
到達目標(3)の評価指標情報化社会における,情報セキュリティ技術の重要性を詳しく説明できる情報化社会における,情報セキュリティ技術の重要性を説明できる情報化社会における,情報セキュリティ技術の重要性を説明できない
到達目標(4)の評価指標暗号やネットワークセキュリティ技術と不正アクセスに対する対処法を詳しく説明できる暗号やネットワークセキュリティ技術と不正アクセスに対する対処法を説明できる暗号やネットワークセキュリティ技術と不正アクセスに対する対処法を説明できない
到達目標(5)の評価指標電圧・電流・抵抗の関係や電力と熱エネルギーについて応用的な計算問題を解ける電圧・電流・抵抗の関係や電力と熱エネルギーについて基礎的な計算問題を解ける電圧・電流・抵抗の関係や電力と熱エネルギーについて基礎的な計算問題を解けない
到達目標(6)の評価指標家庭用電気機器のメカニズムや電力の発生・輸送についての応用問題を解ける家庭用電気機器のメカニズムや電力の発生・輸送についての基礎問題を解ける家庭用電気機器のメカニズムや電力の発生・輸送についての基礎問題を解けない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (A1) 説明 閉じる
学習・教育目標 (C1) 説明 閉じる
学習・教育目標 (E2) 説明 閉じる
JABEE 1.2(a) 説明 閉じる
JABEE 1.2(f) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学の相互関連性を理解し,技術が,ものやシステムの複雑なつながりによって成り立っていることを理解するためには,自分の専門以外の一つ以上の分野についても基礎的な知識を持っていることが有用である.そこで,本つながり工学では,機械環境システム工学専攻および電気電子情報工学専攻の学生が,互いに他の専攻の専門分野の基礎知識を獲得することを目指している.このための題材として,工学を農学に応用する場合を想定した話題も用いながら,工学技術を総合的に俯瞰できるようになるための基礎力を培う.
(科目情報)
教育プログラム 第4学年 ◎科目
授業の進め方・方法:
専門分野として学んで来た内容とは大きく異なり,戸惑いもあるかと思うが,同じ工学の内容である.前半は情報工学系を,後半は電気電子工学系の講義を行う.
2名の教員で担当するので,学校行事によらず前半7週,中間試験1週,後半6週,学年末試験1週となる.
(事前学習)
授業の前に,前回の授業範囲の復習を行っておく.また,今回の授業範囲をインターネットなどで事前に調べて,予習をしておく.
注意点:
(履修上の注意)
専門分野として学んで来た内容とは大きく異なり,戸惑いもあるかと思うが,同じ工学の内容である.前半は情報工学系を,後半は電気電子工学系の講義を行う.
(自学上の注意)
授業で学んだことをきっかけに各自の専門分野と他の工学分野との関わりについて調べ,理解を深める.

評価

(総合評価)
総合評価 = (中間試験)×0.5 +(期末試験)× 0.5
(単位修得の条件について)
総合評価60点以上を単位修得の条件とする.
(再試験について)
原則として再試験は実施しない.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 情報セキュリティ技術
セキュリティへの脅威,対策
セキュリティへの脅威にたいする対策について学ぶ
2週 共通鍵暗号
ブロック暗号の構造
共通鍵暗号の仕組みについて学ぶ
3週 公開鍵暗号
公開鍵暗号の原理,実現方法
公開鍵暗号の原理,実現方法について学ぶ
4週 ディジタル署名とハッシュ関数
ディジタル署名の概要
ディジタル署名について仕組みを学ぶ
5週 公開鍵暗号認証基盤(PKI)
現代社会を支えるPKI
公開鍵暗号認証基盤(PKI)について学ぶ
6週 情報セキュリティ演習(1) 不正アクセスとネットワークセキュリティについて学ぶ
7週 情報セキュリティ演習(2) 情報セキュリティ技術についての知識を得て、実社会で応用できる知識を学ぶ
8週 後期中間試験 目的・到達目標(1),(2),(3),(4)
4thQ
9週 後期中間試験の解答と解説
電気回路の要素
分からなかった部分を把握し理解できる.
電気回路を構成する要素や電流の正体を理解し,Q=Itを使った計算ができる.
10週 電圧・電流と電圧の測定 起電力について理解し,電位差の計算ができる電流と電圧の測定について理解し,計算問題を解ける.
11週 抵抗の接続
分圧・分流の法則を使った計算問題を解ける.
12週 電池の接続 電池の接続について理解し,問題を解ける.
13週 電力と熱エネルギー 電気エネルギーと電力・電力量・放電容量について学び,計算問題を解ける.
14週 交流回路の基本 交流回路について理解し,計算問題を解ける.
15週 期期末試験 目的・到達目標(5),(6)
16週 後期期末試験の解答と解説 分からなかった部分を把握し理解できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力5050
専門的能力5050
分野横断的能力00