水環境工学

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 水環境工学
科目番号 R06AMC106 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科機械・環境システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 (教科書)有田正光編著:水圏の環境,東京電機大学出版会
(参考図書)合田 健:水質工学基礎編,丸善,岩井重久編:水質データの統計的解析,森北出版
担当教員 東野 誠

到達目標

(1) 私たちの身近な問題である水環境問題を理解できる.(定期試験)
(2) 授業項目に関連した水域での水質問題,すなわち,水質汚濁・富栄養化について理解できる.(定期試験)
(3) 授業項目に関連した概念がなぜ生まれたのか,また,これらが発達してきた経緯が理解できる.(定期試験)
(4) 課題演習を通して理解を深めるとともに,自主的,継続的な学習ができる.(課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標私たちの身近な問題である水環境問題を理解できるとともに,更に高度な内容へと発展できる.私たちの身近な問題である水環境問題を理解できる.私たちの身近な問題である水環境問題を理解できない.
到達目標(2)の評価指標授業項目に関連した水域での水質問題,すなわち,水質汚濁・富栄養化について理解できるとともに更に深く考察できる.授業項目に関連した水域での水質問題,すなわち,水質汚濁・富栄養化について理解できる.授業項目に関連した水域での水質問題,すなわち,水質汚濁・富栄養化について理解できない.
到達目標(3)の評価指標授業項目に関連した概念がなぜ生まれたのか,また,これらが発達してきた経緯が理解できる.授業項目に関連した概念がなぜ生まれたのか理解できる.授業項目に関連した概念がなぜ生まれたのか理解できない.
到達目標(4)の評価指標課題演習を通して理解を深めるとともに,自主的,継続的な学習が十分にできている.課題演習を通して理解を深めるとともに,自主的,継続的な学習ができている.演習問題を通して理解を深めること,および,自主的,継続的な学習ができていない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (E1) 説明 閉じる
JABEE 1.2(a) 説明 閉じる
JABEE 1.2(d)(2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
私たちの身の回りにある水環境問題(河川,湖沼・貯水池等の水質汚濁,富栄養化)を理解するために必要な環境工学(水質,水理等)に関する基礎的な学理を講述する.また,具体的な問題を取り上げ,現在実施されている水域の水質改善,水質管理の方策について述べる.
(科目情報)
教育プログラム第3学年 〇科目
授業の進め方・方法:
河川,湖沼・貯水池等の水質汚濁,富栄養化等の水環境問題について,これらを理解し,環境保全・環境改善のための方策を策定,履行するために必要な学芸を講述する.これらを演習やディスカッションを通して理解するとともに,継続的な学習ができる力を養う.
(事前学習)
事前に教科書を熟読し,内容を把握しておくこと.
注意点:
(履修上の注意)
講義の途中でもわからなくなったらすぐに質問してもよいことにする.
(自学上の注意)
教科書を事前にその日の授業に該当する箇所を中心に熟読するとともに,不明な箇所および難解な箇所については授業中に質問できるよう準備しておくこと.

評価

(総合評価)
総合評価=(定期試験の得点)✕0.8+(課題点)✕0.2
(再試験について)
再試験は総合評価が60点に満たない者に対して実施するが、課題の提出を受験資格の条件とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 水域での水質汚濁,富栄養化 水域での水質汚濁,富栄養化を理解し,水環境問題について議論できる.
2週 水環境問題の歴史的背景 水域での水質汚濁,富栄養化を理解し,水環境問題について議論できる.
3週 水質指標 水質指標を理解できる.
4週 水環境に関与する諸過程(水,窒素,炭素の循環) 水環境に関与する諸過程(水,窒素,炭素の循環)を理解できる.
5週 水中での酸素の収支と生態系 水中での酸素収支に関して理論的に考察ができる.
6週 化学・生物過程の定量的取り扱い 化学・生物過程の定量的取り扱いが理解できる.
7週 化学・生物過程の温度依存性 化学・生物過程の温度依存性を理解し,説明できる.
8週 物質移動過程のモデル化 物質移動過程のモデル化について理解できる.
4thQ
9週 空気中から水中へのガスの溶解 空気中から水中へのガスの溶解について理解し,説明できる.
10週 Streeter-Phelpsの式 水中での酸素収支に関して理論的に考察ができる.
11週 潮汐流,密度流,吹送流 潮汐流,密度流,吹送流について理解し,説明できる.
12週 沿岸域の水環境j問題 沿岸域での富栄養化による赤潮の発生や水域底部の貧酸素化について理解できる.
13週 地球規模での水環境問題 外洋の水質環境やエルニーニョ現象について理解できる.
14週 水環境のアセスメントと修復 環境保全や失われた環境の修復に関する取り組みについて理解し,説明できる.
15週 後期期末試験 目的・到達目標(1),(2),(3)
16週 後期期末試験の解答と解説 分らなかった部分を把握し理解できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力4010000050
専門的能力4010000050
分野横断的能力0000000