環境地盤工学

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 環境地盤工学
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科機械・環境システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 特に指定しない
担当教員 工藤 宗治

到達目標

(1) 土の物理・化学的な性状を理解し,これらの性状を基にして環境地盤工学の問題が説明できる.(定期試験)
(2) 土の固化に関する基礎的なメカニズムが説明できる.(定期試験)
(3) 地盤環境に関する諸問題に対して具体的な解決方法を提案できる.(定期試験)
(4) 九州の地盤に関する問題を環境地盤工学の観点から説明できる.(定期試験)
(5) 九州で発生する災害を環境地盤工学の観点から説明できる.(定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地球環境問題等の社会問題について,地盤環境工学の考え方,手法を用いて解説できる.土の物理・化学的な性状を理解し,環境問題,災害問題について説明できる.(土の物理・化学的な性状を理解できない.
評価項目2各種土質について適切な固化方法を提案できる.土の固化に関してメカニズムを説明できる.土の固化に関する基礎的なメカニズムが説明できない.
評価項目3地盤環境に関する諸問題について、具体的な解決方法を提案できる.地盤環境に関する諸問題について、解決方法を提案できる.地盤環境に関する諸問題について、解決方法を提案できない.
評価項目4日本における地盤に関する問題を,環境地盤工学の観点から説明できる.九州の地盤に関する問題を環境地盤工学の観点から説明できる.九州の地盤に関する問題を環境地盤工学の観点から説明できない.
評価項目5日本各地で発生する災害を環境地盤工学の観点から説明できる.九州で発生する災害を環境地盤工学の観点から説明できる.九州で発生する災害を環境地盤工学の観点から説明できない.

学科の到達目標項目との関係

当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力 JABEE基準1(2)(d) 説明 閉じる
専門工学の知識を獲得する 大分高専 学習教育目標(E1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
地盤と環境に係わる諸問題を相互に捉えた環境地盤工学の基礎として,まず,土の各種性状を物理・化学的な観点より理解できるようにする.次に,主として九州における事例をふまえて地盤の安定処理,地すべりやがけ崩れなどの土砂災害について概説する.又,近年発生した九州地方における災害(地盤災害)について概説し,気象も含めた地盤に関する環境問題・災害問題の理解を深める.
授業の進め方・方法:
講義資料としてプリントを配付するので,整理してファイリングしておくとよい.受講しながら大事な点を書き込んだりするのに使用する
注意点:
土質力学,地盤工学の基礎について事前に学習しておくこと.
また新聞・ニュース等で環境問題,災害問題には特に関心を持っておくこと.講義ではそういった事例を随時紹介しながら進めていく.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 環境地盤工学とは 地盤環境工学の役割や必要性を理解できる.
2週 環境地盤工学の視点からの土(1) 土の各種性状を物理・化学的な観点より説明できる.
3週 環境地盤工学の視点からの土(2) 土の各種性状を物理・化学的な観点より説明できる.
4週 土の固化・地盤安定処理(1) 土の固化に関するメカニズムを説明できる.
5週 土の固化・地盤安定処理(2) 土の固化に関するメカニズムを説明できる.
6週 土の固化・地盤安定処理(3) 土の固化に関するメカニズムを説明できる.
7週 土の浄化処理 土の浄化処理の流れを説明できる
8週 地盤の環境災害(1) 土砂災害を土の力学的および物理・化学的な観点より説明できる.
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説地盤の環境災害(2) わからなかった箇所を理解する.
土砂災害を土の力学的および物理・化学的な観点より説明できる.
11週 地盤の環境災害(3) 土砂災害を土の力学的および物理・化学的な観点より説明できる.
12週 九州・大分における地盤環境問題(1) 九州における地盤環境に関する問題を説明できる.
13週 九州・大分における地盤環境問題(2) 大分県における地盤環境に関する問題を説明できる.
14週 平成24年7月九州北部豪雨災害と地盤環境の関係 近年の九州の気象災害と地盤環境との関係を説明できる.
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説 わからなかった箇所を理解する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力200000020
専門的能力700000070
分野横断的能力100000010