概要:
1、国語に関する多くのジャンルの文章を読解し、日本語表現に関する全般的な基礎知識を習得する。
2、自己や集団の考えをまとめ論理的に記述・発表したり、言語によって感情を適確に表現したりするための基本的能力を養う。
3、日本文化の特質を知るために、国際的視野のもとに日本文化を相対化できるよう試みる。
授業の進め方・方法:
1、講義の際は板書をするので、きちんとノートにとり、復習に役立てること。
2、授業内容に関連した課題作文や口頭発表の機会を設けるので、積極的に取り組むこと。
3、国語辞典、国語便覧を頻繁に活用する。持参して授業に臨むこと。
注意点:
1、授業を双方向の活力あるものにするため、特に現代文は事前に一読しておくこと。 2、記述・表現能力の向上のために、課題作文等の構想や、表現のシミュレーションのための時間を設けること。
3、毎週行なう漢字テスト等により日頃から語彙力の養成に努めるとともに、授業で出た話題のうち興味・関心のある項目については、関連する情報に必ずあたるよう心がけること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業計画の説明 評論を読解して要旨をつかむ・「他者」の存在を意識する |
授業計画・達成目標・成績評価方法等の説明 「水の東西」講読、語彙・漢字のチェック、ポイントの確認(1)
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2週 |
評論を読解して要旨をつかむ・「他者」 の存在を意識する |
同(2)
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3週 |
評論を読解して要旨をつかむ・「他者」 の存在を意識する |
同(3)
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4週 |
評論を読解して要旨をつかむ・「他者」 の存在を意識する |
同(4) 文章の要約方法の理解、要約の実践
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5週 |
評論を読解して要旨をつかむ・「他者」の存在を意識する 日本古典を再考し日本文化・自身の生活を見つめ直す |
日本と外国について比較・討議、論述 「徒然草」第137段講読、ポイントの確認 (1)
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6週 |
日本古典を再考し日本文化・自身の生活 を見つめ直す |
同(2)
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7週 |
日本古典を再考し日本文化・自身の生活 を見つめ直す |
同(3)
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8週 |
日本古典を再考し日本文化・自身の生活 を見つめ直す |
兼好の発想について他の段も含めて考察・コメント、試験内容の確認
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験
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10週 |
試験答案の返却及び解説 文学作品を通して人間・社会を見つめ直 す |
試験問題の解説及びポートフォーリオの記入 「清兵衛と瓢簞」 語彙・漢字のチェック、ポイント確認(1)
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11週 |
文学作品を通して人間・社会を見つめ直 す |
同(2)
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12週 |
文学作品を通して人間・社会を見つめ直 す |
同(3) 登場人物の現代的意義について考察討議・論述(1)
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13週 |
文学作品を通して人間・社会を見つめ直す 文学作品を通して日本と世界に目を向け、言語による感性・思想の言語表現に関心を持つ |
同(2) 興味のある作家・言葉についてコメント(文献・インターネット等も利用して)
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14週 |
中国古典の叡智を現代に活かす(1) |
漢文の基本・中国思想の概略、故事成語と現代生活との関わりをコメント 「推敲」「漁夫の利」講読、ポイント確認(1)
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15週 |
中国古典の叡智を現代に活かす(1) |
「推敲」「漁夫の利」講読、ポイント確認 (2) 試験内容の確認
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16週 |
前期末試験答案の返却及び解説
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試験問題の解説及びポートフォーリオの記入
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後期 |
3rdQ |
1週 |
文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する |
「創造力のゆくえ」 語彙・漢字のチェック、ポイント確認(1)
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2週 |
文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する |
同(2)
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3週 |
文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する |
同(3)
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4週 |
文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する |
本文および関連分野の専門用語・類義語・対義語に親しむ(1)
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5週 |
文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する |
同(2)
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6週 |
文化・社会に関する専門用語、思考に有効な類義語・対義 語について、基本的なものに習熟する |
専門用語・類義語・対義語に関して論述
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7週 |
中国古典の叡智を現代に活かす(2) |
漢文の基本・中国思想の概観、故事成語と現代生活との関わりをコメント
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8週 |
中国古典の叡智を現代に活かす(2) 対偶表現に学び、発想の新たな視点を得 る |
『論語』・唐詩より講読、対偶表現により自らの格言を考えてコメント 試験内容の確認
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4thQ |
9週 |
後期中間試験 |
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10週 |
試験答案の返却及び解説 「レトリック」という視点から共同体・集団について考察する |
試験問題の解説及びポートフォーリオの記入 「コインは円形か」 語彙・漢字のチェック、ポイント確認 (1)
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11週 |
「レトリック」という視点から共同体・ 集団について考察する |
同(2)
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12週 |
「レトリック」という視点から共同体・ 集団について考察する |
同(3) 本文の論旨をふまえ、自分の属する集団・興味のある集団について論述(1)
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13週 |
「レトリック」という視点から共同体・集団について考察する 和歌・俳句の歴史を通して日本人の発想・言語表現の変遷を知り、その将来を展望する |
同(2) 古典の和歌・俳文、近代の短歌・俳句の講読、表現の比較(1)
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14週 |
和歌・俳句の歴史を通して日本人の発想・言語表現の変遷を知り、その将来を展望する |
同(2) 短歌・俳句(川柳)を作り相互批評、自他の発想や表現の異同・他者の着眼点の面白さについてコメント(1)
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15週 |
和歌・俳句の歴史を通して日本人の発想・言語表現の変遷を知り、その将来を展望する |
同(2) 試験内容の確認
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16週 |
試験答案の返却及び解説
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試験問題の解説及びポートフォーリオの記入
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 1 | 前1,前2,前3,前4,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11 |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 1 | 前2,前3,前4,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11 |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 1 | 前10,前11,前12,前13 |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 1 | 前1,前2,前3,前4,前5,前10,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12 |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 1 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6 |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 1 | 前14,前15,後7,後8 |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 1 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12 |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 1 | 前13 |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 1 | 前13 |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 1 | 前5,後12,後13 |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 1 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,後12,後13,後14,後15 |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 1 | 前5,前8,後12,後13,後14,後15 |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 1 | 後12,後13 |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 1 | 後14,後15 |