概要:
人間の尊重と科学的な探究の精神に基づいて,広い視野に立って,現代の社会と人間についての理解を深めさせ,倫理、政治・経済の基本的な問題について主体的に考え、公正に判断するとともに自ら人間としての在り方生き方について考える力の基礎を養い,良識ある公民として必要な能力と態度を育てる。
授業の進め方・方法:
教科書に沿って基本事項の解説を行う。授業中にはアクティブラーニングを多用した授業を行う。自己学習として、逆転学習を行うことから毎回ノートを提出すること。また、レポートの形でアクティブラーニングの成果を課す。4回の定期テストのほか、社会科学における論述力を高める指導を行う。これらの作業が常時行われるので、積極的に授業内で発言をすること。
注意点:
1 教科書・資料集の指定された箇所を読んでおくこと。
2 ノートの指定箇所の穴埋めを必ず行うこと。宿題として出された論文を必ず書き終えること。
3 新聞・テレビなどの政治経済のニュースをよく聞き、理解出来るようにつとめること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
第1章 公共的な空間をつくる私たち Ⅰ 公共的な空間と人間とのかかわり |
社会に参画する自立した主体とは,孤立して生きるのではなく,地域社会などのさまざまな集団の一員として生きることを学ぶ。
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2週 |
Ⅱ 社会に参画する自立した主体として |
他者との協働により当事者として国家・社会などの公共的な空間を作る存在であることを学ぶ。
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3週 |
第2章 公共的な空間における人間としてのあり方生き方 Ⅰ 人間としてのあり方生き方についての探求 |
古今東西の先人の取り組み,知恵などを踏まえ,社会に参画する際の選択・判断するための手掛かりとなる概念や理論を理解する。
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4週 |
Ⅱ 選択・判断の手がかりとなる倫理的価値 |
倫理的価値の判断において,行為の結果である個人や社会全体の幸福を重視する考え方を理解する。
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5週 |
第3章 公共的な空間における基本的原理 Ⅰ 自立した主体となることに向けて(1) |
古今東西の先人の取り組み,知恵などを踏まえ,公共的な空間における民主政治の基本的原理等を理解する。
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6週 |
第3章 公共的な空間における基本的原理 Ⅰ 自立した主体となることに向けて(2) |
古今東西の先人の取り組み,知恵などを踏まえ,公共的な空間における法の支配等を理解する。
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7週 |
Ⅱ よりよい公共的な空間づくりをめざして
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公共的な空間における基本的原理について,思考実験など概念的な枠組みを用いて考察する。
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8週 |
前期中間試験 |
前期中間試験の実施・ポートフォリオの記入/問題解説を行う。
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2ndQ |
9週 |
第2編 自立した主体としてよりよい社会の形成に参画する私たち 第1章 法的な主体となる私たち |
憲法の下,適正な手続きに則り,法や規範に基づいて各人の意見や利害を公平・公正に調整する制度を理解する。
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10週 |
主題1 法や規範の意義と役割 |
法やルールを定める時には,どのようなことに配慮する必要があるかを理解する。
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11週 |
主題2 契約と消費者の権利・責任
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契約が対等な当事者間の合意といえるための条件を理解する。
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12週 |
主題3 司法参加の意義 |
個人や社会の紛争を法に基づいて公正に解決するために必要なしくみと,国民が果たすべき責任を理解する
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13週 |
第2章 政治的な主体となる私たち |
民主政治を推進するために,私たちが果たすべき責任を理解する。
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14週 |
主題4 政治参加と公正な世論の形成 1選挙の意義と課題/2政治参加と世論形成 |
よりよい社会は,憲法の下,個人が議論に参加し,意見や利害の対立状況を調整して合意形成する必要性を理解する。
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15週 |
3国会と立法/4内閣と行政の民主化/5地方自治と住民の福祉 |
民主政治を推進するために,私たちが果たすべき責任を理解する。
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16週 |
前期末試験 |
前期末試験の実施・ポートフォリオの記入/問題解説を行う。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
主題5 国際社会と国家主権 |
主権国家が並び立つ国際社会は,どのように成り立っているのかを理解する。
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2週 |
主題6 日本の安全保障と防衛 |
日本国憲法の平和主義の下,私たちが果たすべき責任を理解する。
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3週 |
主題7 国際社会の変化と日本の役割 |
国際社会を実現するために必要な日本の役割を理解する。
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4週 |
第3章 経済的な主体となる私たち 主題8 雇用と労働問題 |
公正かつ自由な経済活動をおこなうことを通して資源の効率的な配分が図られ、活発な経済活動と個人の尊重が必要であることについて理解する。
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5週 |
主題9 社会の変化と職業観 1技術革新の進展と産業構造の変化 2企業の活動 |
グローバル化・情報化・少子高齢化が進む現代社会において,将来の働き方をどう考えていけばよいか理解する。
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6週 |
3農林水産業の現状とこれから |
農林水産業の現状と今後について,さまざまな情報を基に考察,構想し理解する。
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7週 |
主題10 市場経済の機能と限界 1市場経済と経済運営 2市場経済のしくみ |
公正で自由な経済活動を通して,市場が効率的な資源配分を実現できるしくみを市場の動きをベースに理解する。
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8週 |
後期中間試験 |
後期中間試験の実施・ポートフォリオの記入/問題解説を行う。
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4thQ |
9週 |
3経済発展と環境保全 4経済成長と国民福祉 |
公正で自由な経済活動を通して,市場が効率的な資源配分を実現できるしくみを国家財政をベースに理解する。
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10週 |
主題11 金融のはたらき
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経済において,金融市場はどのような役割を果たしているのかを理解する。
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11週 |
主題12 財政の役割と社会保障 1政府の経済的役割と租税の意義 |
少子高齢化が進む中で,財政や社会保障を持続可能なものにするために,政府はどのような役割を果たしていくべきなのかを理解する。
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12週 |
2社会保障と国民福祉 |
少子高齢化が進む中で,財政や社会保障を持続可能なものにするために,国民福祉の意義について理解する。
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13週 |
主題13 経済のグローバル化 1国際分業と国際貿易体制 2国際収支と為替相場 |
経済がグローバル化する中で,貧困や格差などの問題を乗りこえ,すべての人が幸福に暮らすために,国際社会や私たちがどうあるべきか考える。
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14週 |
3経済のグローバル化と日本 4地域的経済統合の動き 5国際社会における貧困や格差 |
経済がグローバル化する中で,貧困や格差などの問題を乗りこえ,すべての人が幸福に暮らすために,日本社会や私たちがどうあるべきか考える。
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15週 |
6地球環境問題 7資源・エネルギー問題 8国際社会のこれから |
地球環境問題が国際的な問題になっていることや,その解決に向けての取り組みを考察する。
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16週 |
学年末試験 (17週目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入) |
試験の実施・試験問題の解説及びポートフォリオの記入
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 1 | |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 1 | |
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 1 | |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 1 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 1 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 1 | |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 2 | |
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 2 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 2 | |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 1 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 2 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 2 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 1 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 1 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 1 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 2 | |
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。 | 3 | |
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。 | 3 | |
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。 | 3 | |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 3 | |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 2 | |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 1 | |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 2 | |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 2 | |
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。 | 2 | |
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 2 | |
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。 | 2 | |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 2 | |
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 2 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 2 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 2 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 2 | |