科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 国語
科目番号 0017 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『論語』はプリント配布。夏目漱石『行人』(新潮文庫)
担当教員 望月 高明

到達目標

1)訓点の指示に従って、『論語』の原文を読むことができる。                2)孔子及び朱子の言説を通して、儒家思想を理解し、更には中国思想・文化の特徴を理解することができる。       3)言葉に対して鋭敏な感覚をもち、日本語の表現に対する基礎知識・技術を習得し、自分の考えを論理的に正確に表現することができる。                                4)作品の主題を適格に把握し、登場人物の心理を読み取り、鑑賞することができる。










ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1原文を返り点の指示に従って書き下し文に直し、また、正確に日本語訳することができる。 ある程度は原文を返り点の指示に従って書き下し文に直し、日本語訳することができる。 一部は原文を返り点の指示に従って書き下し文に直し、また、日本語訳することができる。
評価項目2孔子や朱子の言説を通して、儒教思想の思惟方法を理解し、更には中国思想・文化について関心を広げることができる。 ある程度は孔子や朱子の言説を通して、儒教思想の思惟方法を理解し、更には中国思想・文化について関心を広げることができる。 一部は孔子や朱子の言説を通して、儒教思想の思惟方法を理解し、更には中国思想・文化について関心を広げることができる。
評価項目3文学的文章を的確に理解し、筆者の考え方を読み取り、自分の考えを正確に表現することができる。 ある程度は文学的文章を理解し、筆者の考え方を読み取り、自分の考えを表現することができる。 一部は文学的文章を理解し、筆者の考え方を読み取り、自分の考えを表現することができる。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
前期は儒家の開祖孔子の言行録『論語』の講義、後期は夏目漱石の『行人』を購読する。このように、古典の購読を通して、われわれが人間であることの根源的な意味について考える。
授業の進め方・方法:
講義は1年を通じて古典を扱うので、決して理解は容易ではない。そのため、学業に対する情熱を必要とする。

講義は1年を通じて古典を扱うので、決して理解は容易ではない。そのため、学業に対する情熱を必要とする





注意点:
1) 『論語』は訓点の指示に従って事前に読んでくること。
2) 『行人』は事前に一度通読しておくこと。
3) 国語辞典を常に持参して授業に臨むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 古典を読むことの意義 渡邊二郎氏の「登攀すべき高き峰々」を読んで、古典の定義及び古典を読むことの意義について学ぶ。
2週 宋人の『論語の』の読み方―ニ程の場合― 原文を介して、程氏兄弟が『論語』をいかなる性格の書として理解しているかを読み取る。
3週 宋人の『論語の』の読み方―ニ程の場合― 同上
4週 ・「志士仁人」章~「子貢問為」章
訓点の指示に従って『論語』の原文を正確に読み、併せて日本語に翻訳できる力を養う。
5週 ・「顔淵問為」章
同上
6週 ・「人無遠慮」章~「臧文仲其」章
同上
7週 ・「躬自厚而」章~「群居終日」章
同上
8週 ・「君子義以」章~「君子求諸」章
同上
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 試験問題の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォーリオの記入
11週 ・「吾嘗終日」章~「君子謀道」章 孔子や朱子の言説を介して、儒家思想の本質を理解する力を養い、中国の文化に関心を広げる。
12週 ・「知及之仁」章 同上
13週 ・「民之於仁」章~「事君敬其」章 
同上
14週 ・「有教無類」章~「師冕見及」章 
同上
15週 ・「陽貨欲見」章




同上
16週 試験答案の返却及び解説 試験答案の解説及びポートフォーリオの記入
後期
3rdQ
1週 夏目漱石を読むことの意義 教授者の「読書する力」を読んで、前期に『論語』、後期に夏目漱石の作品を読むことの意義について考える。
2週 『行人』 友達 一  

夏目漱石の作品の文体に慣れるとともに、難しい言葉は辞書を丹念にひいてその意味正確に理解する。
3週 『行人』 友達 二~三
同上
4週 『行人』 友達 四~五
同上
5週 『行人』 友達 六~七
教授者がその都度提示する問題について、適格に答えられるようによく考え、表現できる力を養う。
6週 『行人』 友達 八~九

同上
7週 『行人』 友達 十~十一

同上
8週 『行人』 友達 十二~十三
同上
4thQ
9週 後期中間試験
10週 試験答案の返却及び解説
試験問題の解説及びポ-トフォーリオの記入
11週 『行人』 友達 十四~十五
本文をに読んで作者の意図を正確に読み取り、それを正確に文章に表現できる力を養う。
12週 『行人』 友達 十六~十七
同上
13週 『行人』 友達 十八~十九
同上
14週 ・『行人』 友達 二十~二十一
同上
15週 『行人』 友達 二十二~二十三
同上
16週 試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォーリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000000
知識の基本的な理解300000000
思考・推論・創造への適応能力300000000
人間力200000000
総合的な学習経験と創造的思考力200000000