総合社会Ⅲ

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 総合社会Ⅲ
科目番号 0034 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 間宮陽介他著 『政治・経済』 東京書籍
担当教員 田村 理恵

到達目標

1) 基本的な政治・経済用語を理解し、使用できるようになる。
2) 現代の政治についての知識を持ち、判断力を養う。
3) 現代の経済のしくみについての知識を持ち、判断力を養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1政治と経済は相互に関係しており、その用語も不可分であることが分かっており、その相互の関係を理解している。グローバル化している現代においては経済も国内の対応だけでは問題を解決できず、企業においても国際的な視点が欠かせないことを理解している。基本的な政治及び経済の用語が分かる。
評価項目2近年では様々な問題が一国では解決することが難しく、国際政治が重要になっていること、それにともなう国際協調の重要性を理解している。日本の現在の民主政治を作った経緯を理解し、他国の政治の仕組みが分かっている。基本的な現代政治のしくみが分かる。
評価項目3グローバル化している現代においては経済も国内の対応だけでは問題を解決できず、企業においても国際的な視点が欠かせないことを理解している。現在日本が抱えている経済の問題点が分かる。基本的な経済システムが分かる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標・サブ目標との対応 3-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 広い視野に立って民主主義の本質に関する理解を深め、現代の政治、経済、国際関係について客観的に理解する。さらに、それらにそれらに関する課題について主体的に考察することによって、公正な判断力を養い良識ある市民として必要な能力と態度を育てる。
授業の進め方・方法:
基本的に講義方式で行う。
注意点:
1) 自分でノートをしっかり取ること。
2) 提出期限は守ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明 授業の目標を理解する。
2週 民主政治の成立 民主政治の本質を理解し、自分たちの生活との関わりを確認する。
3週 人権保障と法の支配 基本的人権が確立するまでの歴史と法の支配の考え方を理解する。
4週 現代の民主主義 民主主義の歴史と民主主義での意思決定を理解する。
5週 世界のおもな政治体制 他国の政治体制を理解する。
6週 日本国憲法の基本原理 日本国憲法の成立過程を理解し、憲法の持つ意味を考察する。
7週 基本的人権の保障 基本的人権の分類について理解する。
8週 前期中間試験 これまでの理解を確認する。
2ndQ
9週 前期中間試験の解答
平和主義(1)
平和主義の基本的な考え方と実際の運用を考察する。
10週 平和主義(2) 平和主義の基本的な考え方と実際の運用を考察する。
11週 戦後政治と政党 日本の戦後政治の歴史を理解する。
12週 選挙と政治意識 選挙制度を理解し、政治へ参加する意識を高める。
13週 世論と政治参加 世論の形成に果たすメディアの役割を理解し、判断力を高める。
14週 国際関係と国際法 国際社会の形成とルールの下を理解する。
15週 国際社会の組織化と変容 国際連合など国際機関の役割を理解する。
16週 前期末試験と解答 これまでの理解で不十分だった箇所を確認する。
後期
3rdQ
1週 資本主義体制の成立と発展 資本主義と社会主義をその成立過程から理解する。
2週 経済主体と経済の循環 経済の私たちの生活への関係を理解する。
3週 生産のしくみと企業 現代社会で企業が果たす役割を考える。
4週 市場経済の機能と限界 現代社会の根幹である市場経済のしくみを理解する。
5週 国民所得と経済成長 経済の指標を理解する。
6週 金融のしくみと機能 基本的な金融のしくみを理解する。
7週 財政のしくみと機能 財政のしくみを理解し、現在の日本の財政を考える。
8週 後期中間試験
これまでの理解を確認する。
4thQ
9週 後期中間試験の解答
公害と環境保全
公害への理解を深める。
10週 消費者問題
消費者意識を高める。
11週 雇用と労働問題 労働者としての権利を理解し、今後社会人となった時に役立てる。
12週 社会保障と福祉 日本の社会保障制度とその課題を理解する。
13週 貿易と国際収支 国際貿易と国際収支および為替のしくみを理解する。
14週 経済対立と国際協調 国際的な経済摩擦の解消のためのしくみを理解する。
15週 グローバル化する世界経済 グローバル化の中での国際的な問題と日本が果たすべき役割を理解する。
16週 学年末試験と解答 これまでの理解で不十分だった箇所を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。1後9
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。1後9
公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。2前2,後9
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。1前3
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。1前7
民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11
資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。3前5,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後10
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。3前11,後7,後11,後12,後16
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。3前7,後1,後9
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。3後9
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。3前14,前15,後13,後14
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。3前15,後14,後15
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。3前15
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。3前12,前13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合9000505100
基礎的能力550050565
専門的能力350000035
分野横断的能力0000000