国語

科目基礎情報

学校	都城工業高等専門学校	開講年度	2019
授業科目	国語
科目番号	0035	科目区分	一般 / 必修
授業形態	講義	単位の種別と単位数	履修単位: 2
開設学科	機械工学科	対象学年	3
開設期	通年	週時間数	2
教科書/教材	『精選　現代文B』（教育出版）978-4-316-20350-8、『新編古典B改訂版』（大修館書店）978-4-469-62338-3
担当教員	関 幹雄

到達目標

１、論理的文章の読解を通して、筆者の主張や要旨を的確に把握し、自分なりの考え・問題意識を持つ。また、論理的表現能力を養う。
２、文学的作品の読解を通して、心情を情景に即して味わい、自身の鑑賞力と感情表現を豊かにする。
３、古典に親しむことを通して、国際的視野から日本文化を理解するための教養を養う。
４、常用漢字や慣用句などの意味を理解し正確に使用する基礎的な語彙力を形成する。"

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	論理の展開・心情や情況の描写を十分に理解し、要旨を把握して、それに対する自分の意見を持つことができる。	読解に必要な知識・語彙力を備え、文意を理解することができる。	読解に必要な知識・語彙力をある程度備え、文意を少しは把握することができる。
評価項目2	課題に応じた論理的記述ができ、それをもとに自他のコミュニケーションに積極的に取り組むことができる。	論理的記述のための能力を備え、コミュニケーションを試みることができる。	論理的記述のための能力をある程度備え、コミュニケーションの必要性を理解している。
評価項目3	世界の中の日本文化について自分なりに考えまとめることができる。あわせて、古典に学ぶための基本事項を理解している。	古典に学ぶための基本事項を理解し、古典に親しむ素地を作ることができる。	古典に学ぶための基本事項を少しは理解し、古典に親しむ努力をすることができる。

教育方法等

概要:

現代文については、筆者の考え方や描写を正確に読解する力を高める。古典については、伝統的な言語文化に対する関心を持ち、国際的視野から日本文化についての自分なりの考えを深める。作品の読解を通して自己の問題意識を持つ発想力を高め、それに対して主体的に思考する力を豊かにする。　基礎的な語彙力を身に付け、自身の考えを適切に伝える表現力を養う。　
"

授業の進め方・方法:

１、新しい単元に入る際には、あらかじめ通読し、不明な語彙を辞書等で調べる習慣をつけること。
２、毎週実施する漢字テストに向けてしっかりと学習し、語彙力の養成に努めること。
３、授業以外にも、書籍や新聞、テレビ、ラジオ等から情報収集を積極的に行い、表現力・教養を高める工夫をすること。"

注意点:

１、授業中の発表・作文に主体的に取り組み、思考力・表現力を豊かにする工夫をすること。
２、国語辞典、国語便覧を積極的に活用する。必ず持参すること。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３、興味・関心のある話題については、関連する情報を収集するよう心がけること。"

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	授業計画の説明 論説：「ことばの学習が科学的思考の基礎となる」	授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明 評論を読み、構成や展開を把握する
		2週	論説：「ことばの学習が科学的思考の基礎となる」	評論の読解を通して、言語習得と科学的思考との関係について認識を深める（１）
		3週	論説：「ことばの学習が科学的思考の基礎となる」 小説：「美神」	同（２）。 小説を読み、表現に即して登場人物を捉える（１）
		4週	小説：「美神」	同（２）
		5週	小説：「美神」	主題についての考察を通して、人間・社会を見つめ直す（１）
		6週	小説：「美神」	同（２）。ステップアップ「作品から作品を知る」
		7週	古文：「俳諧への招待」「去来抄」［行く春を］、「漁父の利」	俳句に込められた心情を読み取り、その世界を味わう（１）
		8週	古文：「俳諧への招待」 試験内容の確認	同（２） 前期中間試験についての確認
	2ndQ
		9週	前期中間試験
		10週	試験答案の返却及び解説 評論：「「である」ことと「する」こと」	試験問題の解説及びポートフォリオの記入 評論の構成を読み取り、論理的思考力・表現力を養う（１）
		11週	評論：「「である」ことと「する」こと」	同（２）
		12週	評論：「「である」ことと「する」こと」	同（３）
		13週	評論：「「である」ことと「する」こと」	同（４）
		14週	評論：「「である」ことと「する」こと」 漢文：〈諸子百家への招待〉「君子、食無求飽」、「質勝文則野」、「子路問君子」	近代の社会構造・思考論理を学んだ上で、現代社会の問題点を自分なりに考え表現する漢文訓読の基礎事項を確認するとともに、日本の異文化理解・現代の人間のあり方を見つめ直す（１）
		15週	漢文：〈諸子百家への招待〉　試験内容の確認	同（２） 前期末試験についての確認
		16週	前期末試験答案の返却及び解説	試験問題の解説及びポートフォリオの記入
後期
	3rdQ
		1週	随想：「後生の桜」	随想の特徴を理解し、登場人物の感情を読み取る
		2週	随想：「後生の桜」	主題を読み取り、人間と環境についての考察を深める
		3週	論説：「戦いの本質とは何か」	評論の構成を読み取り、論理的思考力・表現力を養う（１）
		4週	論説：「戦いの本質とは何か」	同（２）
		5週	論説：「戦いの本質とは何か」	同（３）
		6週	論説：「戦いの本質とは何か」	現代社会の課題に対する理解を深め、人間・集団について考える
		7週	漢文：〈諸子百家への招待〉「不忍人之心」、「人之性悪」	漢文の基礎的な読解力を充実させる
		8週	漢文：〈諸子百家への招待〉　試験内容の確認	中国思想の概略を理解し、自分の生き方を見つめ直す 後期中間試験についての確認
	4thQ
		9週	後期中間試験
		10週	試験答案の返却及び解説 表現：「相互に評価して小論文の構成を考えよう」（１）	試験問題の解説及びポートフォリオの記入 小論文作成の基礎的事項を理解し、課題を見つける発想力・正確に伝えるための構成力を養う（１）
		11週	表現：「相互に評価して小論文の構成を考えよう」	同（２）
		12週	表現：「相互に評価して小論文の構成を考えよう」 実用文について	相互評価を通して、コミュニケーション力と客観的に評価する力とを向上させる 実用的な文章の書き方を理解し作成してみる（１）
		13週	実用文について	同（２）
		14週	評論：「〈私〉はどこへ行く？」	評論文の論理・主張を正確に把握し、現代社会の課題を分析する力を養う
		15週	評論：「〈私〉はどこへ行く？」 試験内容の確認	科学技術と人間知との関係について理解を深め、自分の意見を表現する 学年末試験についての確認
		16週	学年末試験答案の返却及び解説	試験問題の解説及びポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
基礎的能力	人文・社会科学	国語	国語	論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。	3	前1,前2,前3,前10,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後14,後15
				論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。	3	前1,前2,前3,前10,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後14,後15
				文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。	3	前3,前4,前5,前6,前7,前8,後1,後2,後15
				常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。	3	前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後10,後11,後12,後13,後14,後15
				類義語・対義語を思考や表現に活用できる。	3	前1,前2,前3,前4,前5,前6,前10,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13,後14,後15
				社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。	3	前7,前8,前14,前15,後7,後8
				専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。	3	前1,前2,前3,前4,前5,前6,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後14,後15
				実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。	3	後12,後13
				報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。	3	前10,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後14,後15
				収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。	3	前10,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後14,後15
				報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。	3	前10,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後14,後15
				作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。	3	前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後14,後15
				課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。	3	前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後14,後15
				相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。	3	前10,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後10,後11,後14,後15
				新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。	3	前10,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後8,後10,後11,後14,後15

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	85	0	0	0	0	15	100
基礎的能力	40	0	0	0	0	10	50
専門的能力	35	0	0	0	0	5	40
分野横断的能力	10	0	0	0	0	0	10