科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 国語
科目番号 0036 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『精選現代文B 改訂版』(三省堂)ISBN:978-4-385-72736-3 、『新編古典B』(東京書籍)ISBN:978-4-487-16509-4、『新版四訂 新訂総合国語便覧』(第一学習社)ISBN:978-4-8040-3301-3 、『常用漢字の標準学習 改訂版』(東京書籍)ISBN:978-4-487-36122-9
担当教員 関 幹雄

到達目標

1、論理的文章の読解を通して、筆者の主張や要旨を的確に把握し、自分なりの考え・問題意識を持つ。また、論理的表現能力を養う。
2、文学的作品の読解を通して、心情を情景に即して味わい、自身の鑑賞力と感情表現を豊かにする。
3、古典に親しむことを通して、国際的視野から日本文化を理解するための教養を養う。
4、常用漢字や慣用句などの意味を理解し正確に使用する基礎的な語彙力を形成する。




ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理の展開・心情や情況の描写を十分に理解し、要旨を把握して、それに対する自分の意見を持つことができる。 読解に必要な知識・語彙力を備え、文意を理解することができる。読解に必要な知識・語彙力をある程度備え、文意を少しは把握することができる。
評価項目2課題に応じた論理的記述ができ、それをもとに自他のコミュニケーションに積極的に取り組むことができる。 論理的記述のための能力を備え、コミュニケーションを試みることができる。論理的記述のための能力をある程度備え、コミュニケーションの必要性を理解している。
評価項目3世界の中の日本文化について自分なりに考えまとめることができる。あわせて、古典に学ぶための基本事項を理解している。古典に学ぶための基本事項を理解し、古典に親しむ素地を作ることができる。古典に学ぶための基本事項を少しは理解し、古典に親しむ努力をすることができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代文については、筆者の考え方や描写を正確に読解する力を高める。古典については、伝統的な言語文化に対する関心を持ち、国際的視野から日本文化についての自分なりの考えを深める。作品の読解を通して自己の問題意識を持つ発想力を高め、それに対して主体的に思考する力を豊かにする。基礎的な語彙力を身に付け、自身の考えを適切に伝える表現力を養う。
授業の進め方・方法:
1、新しい単元に入る際には、あらかじめ通読し、不明な語彙を辞書等で調べる習慣をつけること。
2、毎週実施する漢字テストに向けてしっかりと学習し、語彙力の養成に努めること。
3、授業以外にも、書籍や新聞、テレビ、ラジオ等から情報収集を積極的に行い、表現力・教養を高める工夫をすること。
注意点:
1、授業中の発表・作文に主体的に取り組み、思考力・表現力を豊かにする工夫をすること。
2、国語辞典、国語便覧を積極的に活用する。必ず持参すること。
3、興味・関心のある話題については、関連する情報を収集するよう心がけること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明
評論「スポーツとナショナリズム」
授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明
現代評論を読むための主要なテーマを確認する。
2週 論説「スポーツとナショナリズム」 文章中に用いられている漢字・語句の意味を確認し、自分の文章に活かす。
3週 論説「スポーツとナショナリズム」
評論の構成を把握し、自分の言葉で説明する。
4週 論説「スポーツとナショナリズム」 評論の内容に対する自分の意見を文章で表現する。
5週 小説「鞄」 文章中に用いられている漢字・語句の意味を確認し、自分の文章に活かす。
6週 小説「鞄」 文章中に用いられている様々な比喩表現を確認する。
7週 小説「鞄」 小説に描かれた人物や視点に対する自分の意見を文章で表現する。
8週 評論「「である」ことと「する」こと」
試験内容の確認
現代評論を読むための主要なテーマを確認する。
前期中間試験についての確認
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 試験答案の返却及び解説
評論「「である」ことと「する」こと」
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
文章中に用いられている漢字・語句の意味を確認し、自分の文章に活かす。
11週 評論「「である」ことと「する」こと」 評論の構成を把握し、自分の言葉で説明する。
12週 評論「「である」ことと「する」こと」 評論の内容に対する自分の意見を文章で表現する。
13週 古典「塞翁馬」 古典理解のための基礎的な知識を確認する。
14週 古典「塞翁馬」
表現「表現の学習」(国語便覧より)(1)
古典に描かれたものの見方を理解し、自分の意見を文章で表現する。
主張が効果的に伝わる文章作成法について検討する。(1)
15週 表現「表現の学習」(国語便覧より)(2)
試験内容の確認
主張が効果的に伝わる文章作成法について検討する。(2)
前期末試験についての確認
16週 前期末試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入
後期
3rdQ
1週 評論「わかりやすいはわかりにくい?」 現代評論を読むための主要なテーマを確認する。
2週 評論「わかりやすいはわかりにくい?」 文章中に用いられている漢字・語句の意味を確認し、自分の文章に活かす。
3週 評論「わかりやすいはわかりにくい?」 評論の構成を把握し、自分の言葉で説明する。
4週 評論「わかりやすいはわかりにくい?」 評論の内容に対する自分の意見を文章で表現する。
5週 古典「大鏡」 古典理解のための基礎的な知識を確認する。
6週 古典「大鏡」
古典に描かれたものの見方を理解し、自分の意見を文章で表現する。
7週 詩歌「木に花咲き―短歌十五首」
試験内容の確認
伝統的な言語文化への興味・関心を広く持ち、その特徴を説明する。
後期中間試験についての確認
8週 後期中間試験

4thQ
9週 試験答案の返却及び解説
詩歌「木に花咲き―短歌十五首」
作品を作成し、相互評価を行う。
10週
評論「忘れられる権利」
試験問題の解説及びポートフォリオの記入
現代評論を読むための主要なテーマを確認する。
11週 評論「忘れられる権利」 文章中に用いられている漢字・語句の意味を確認し、自分の文章に活かす。
評論の構成を把握し、自分の言葉で説明する。
12週 評論「忘れられる権利」
古典「人之性悪」
評論の内容に対する自分の意見を文章で表現する。
古典理解のための基礎的な知識を確認する
13週 古典「人之性悪」 古典に描かれたものの見方を理解し、自分の意見を文章で表現する。
14週 表現「表現の学習」(国語便覧より)(3) 実用的な文章を、相手や目的に応じて作成する。(1)
15週 表現「表現の学習」(国語便覧より)(4)
試験内容の確認
実用的な文章を、相手や目的に応じて作成する。(2)
学年末試験についての確認
16週 学年末試験答案の返却及び解説 試験問題の解説及びポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1,前2,前3,前4,前8,前10,前11,前12,後1,後2,後3,後4,後10,後11,後12
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前8,前10,前11,前12,後1,後2,後3,後4,後10,後11,後12
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前5,前6,前7,後7,後8
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,後1,後2,後3,後4,後10,後11,後12,後14,後15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,後1,後2,後3,後4,後10,後11,後12
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後10,後11,後12,後13,後14,後15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後15
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前14,前15,後14,後15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前14,前15,後14,後15
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前14,前15,後14,後15
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前14,前15,後14,後15
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前14,前15,後14,後15
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前14,前15,後14,後15
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前14,前15,後14,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前3,前4,前7,前11,前12,前13,前14,前15,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験小テスト発表相互評価態度ポートフォリオレポートその他合計
総合評価割合75100000510100
基礎的能力401000000050
専門的能力35000000035
分野横断的能力00000051015