材料力学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 材料力学
科目番号 0043 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 竹園茂男 著 「基礎 材料力学」(朝倉書店)
担当教員 高橋 明宏

到達目標

1)基礎的な引張・圧縮,せん断について工学的な応力とひずみについて計算でき、それらを説明できること。
2)真直はりの支持反力、せん断力と曲げモーメントの分布について計算でき、それらを理解できること。
3)はりの断面係数、断面二次モーメント、曲げ応力について計算でき、それらを理解できること。
4)はりのたわみ角と弾性たわみについて積分法を用いた計算ができ、それらを理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)
評価到達目標項目1引張・圧縮,せん断について工学的な応力とひずみに関する応用問題を解くことができ、それらを理解できる。引張・圧縮,せん断について工学的な応力とひずみについて基本的な計算ができ、それらを説明できる。引張・圧縮,せん断について工学的な応力とひずみについて一部を説明できる。フックの法則を理解できる。
評価到達目標項目2真直はりの支持反力、せん断力と曲げモーメントの分布に関する応用問題を解くことができ、それらを理解できる。真直はりの支持反力、せん断力と曲げモーメントの分布について基本的な計算ができ、それらを理解できる。真直はりの支持反力、せん断力と曲げモーメントの分布について、一部を説明できる。曲げモーメントについて理解できる。
評価到達目標項目3はりの断面係数、断面二次モーメント、曲げ応力に関する応用問題を解くことができ、それらを理解できる。はりの断面係数、断面二次モーメント、曲げ応力について基本的な計算ができ、それらを理解できる。はりの断面係数、断面二次モーメント、曲げ応力について一部を説明できる。曲げに関する基本単位を理解できる。
評価到達目標項目4はりのたわみ角と弾性たわみについて、積分法を用いた応用問題を解くことができ、それらを理解できる。はりのたわみ角と弾性たわみについて、積分法を用いた基本的な計算ができ、それらを理解できる。はりのたわみ角と弾性たわみについて、積分法を用いた基本的事項を一部説明できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械工学における材料力学の基本概念、位置づけを理解し、4・5年生で履修する材料力学または機械設計法・創造設計などに必要とされる基本的事項について学ぶ。
授業の進め方・方法:
2年次までの関数解析(三角関数、指数関数など)および基礎的な微分積分学の事項について基礎演習問題を自力で解き、自己学習しておくこと。
注意点:
この科目は本科指定科目Bである。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明、(1)材料力学概説 材料力学を学ぶ意義を理解し、且つ授業で用いる単位系、接頭語、ギリシア文字等が理解でき、説明できる。
2週 (1)材料力学概説 材料力学を学ぶ意義を理解し、且つ授業で用いる単位系、接頭語、ギリシア文字等が理解でき、説明できる。
3週 (2)応力、ひずみ 応力とひずみの概念を理解し、演習問題を計算できる。
4週 (2)応力、ひずみ 応力とひずみの概念を理解し、演習問題を計算できる。
5週 (3)フックの法則、応力-ひずみ線図 フックの法則と応力ひずみ線図を理解し、演習問題を計算できる。
6週 (3)フックの法則、応力-ひずみ線図 フックの法則と応力ひずみ線図を理解し、演習問題を計算できる。
7週 (4)許容応力と安全率 許容応力と安全率を理解し、演習問題を計算できる。
8週 (4)許容応力と安全率 許容応力と安全率を理解し、演習問題を計算できる。
2ndQ
9週 前期中間試験、試験問題の解説及びポートフォリオの記入
10週 (1)棒の引張と圧縮,一様強さの棒 漸変棒や自重を考慮した応力変形に関する演習問題を計算できる。
11週 (2)熱応力,不静定問題 熱応力や不静定に関する概念を理解し、演習問題を計算できる。
12週 (3)斜面上の応力 主応力と主せん断応力の概念を理解し、共役のせん断応力の演習問題を計算できる。
13週 (4)はりの種類と支持反力 はりの概念を理解し、支持反力に関する演習問題を計算できる。
14週 (5)はりに生じるせん断力と曲げモーメント はりに生じるせん断力と曲げモーメントについて、自由力体系図を用いて演習問題を計算できる。
15週 (5)はりに生じるせん断力と曲げモーメント はりに生じるせん断力と曲げモーメントについて、自由力体系図を用いて演習問題を計算できる。
16週 前期末試験、試験問題の解説及びポートフォリオの記入
後期
3rdQ
1週 (1)はりの曲げ応力,曲げ応力分布 はりの曲げ応力と曲げ応力分布に関する演習問題を計算できる。
2週 (1)はりの曲げ応力,曲げ応力分布 はりの曲げ応力と曲げ応力分布に関する演習問題を計算できる。
3週 (2)断面係数 はり断面の重心や、はりの断面係数に関する演習問題を計算できる。
4週 (2)断面係数 はり断面の重心や、はりの断面係数に関する演習問題を計算できる。
5週 (3)断面モーメント はりの断面二次モーメントに関する演習問題を計算できる。
6週 (3)断面モーメント はりの断面二次モーメントに関する演習問題を計算できる。
7週 (4)はりに生じるせん断応力とその分布 はりに生じるせん断応力とその分布に関する演習問題を計算できる。
8週 後期中間試験、試験問題の解説及びポートフォリオの記入
4thQ
9週 (1)曲げによるたわみ 曲げのたわみの基礎式を理解し、演習問題を計算できる。
10週 (1)曲げによるたわみ 曲げのたわみの基礎式を理解し、演習問題を計算できる。
11週 (2)各種はりのたわみ解析(積分法) 微分方程式を用いたはりの弾性たわみ曲線に関する演習問題を計算できる。
12週 (2)各種はりのたわみ解析(積分法) 微分方程式を用いたはりの弾性たわみ曲線に関する演習問題を計算できる。
13週 (3)各種はりのたわみ解析(不静定はり) 微分方程式を用いた不静定はりの支持反力や弾性たわみ曲線に関する演習問題を計算できる。
14週 (3)各種はりのたわみ解析(不静定はり) 微分方程式を用いた不静定はりの支持反力や弾性たわみ曲線に関する演習問題を計算できる。
15週 (4)はりのせん断力によるたわみ解析 はりに生じるせん断作用によって生じるせん断たわみについて説明できる。
16週 学年末試験、試験問題の解説及びポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。4前7,前8,後15
力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。4前3,前4
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。4前3,前4
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。4前3,前4
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。4前13,前14,前15
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。4前13,前14,前15
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。4前13,前14,前15
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。4後3
荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。4前1,前2
応力とひずみを説明できる。4前3,前4
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。4前5,前6
許容応力と安全率を説明できる。4前7,前8
両端固定棒や組合せ棒などの不静定問題について、応力を計算できる。4前11
線膨張係数の意味を理解し、熱応力を計算できる。4前11
引張荷重や圧縮荷重が作用する棒の応力や変形を計算できる。4
はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。4前13
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。4前14
各種の荷重が作用するはりのせん断力線図と曲げモーメント線図を作成できる。4前15
曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。4後1,後2
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を理解し、曲げの問題に適用できる。4後3,後4,後5,後6,後15
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。4後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14
材料引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。4前5,前6

評価割合

試験その他合計
総合評価割合8020100
知識の基本的な 理解641680
思考・推論・創造 へ の 適 応 力16420