材料力学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 材料力学
科目番号 0045 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 竹園茂男 著 「基礎 材料力学」(朝倉書店)
担当教員 高橋 明宏

到達目標

1)曲がりはりの応力分布と変形について解析できること。
2)ねじり作用を受ける棒のねじり応力とねじれ角を計算できること。
3)平面応力問題を理解し,主応力等を解くことができること。
4)座屈荷重および安全率を考慮して柱を設計できること。
5)ひずみエネルギーの基本的事項が理解でき,エネルギー法にて変形解析ができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)
評価到達目標項目1曲がりはりの応力分布と変形解析について理解し、応用問題を解くことができる。曲がりはりの応力分布と変形について基本的な解析ができる。曲がりはりの応力分布と変形について一部の説明ができる。
評価到達目標項目2各種断面の棒のねじり応力分布を理解できる。発展問題を解くことができる。ねじり作用を受ける棒のねじり応力とねじれ角の基本計算ができる。ねじり作用を受ける棒のねじり応力とねじれ角の一部を説明することができる。
評価到達目標項目3平面応力・平面ひずみを理解し,主応力等に関する応用問題を解くことができる。平面応力問題を理解し,主応力等の基本問題を解くことができる。平面応力問題を理解し,主応力等を解くことができること。
評価到達目標項目4各支持の柱における座屈荷重解析を理解し、安全率を考慮した柱が設計できる。オイラーの座屈荷重の式の解析を理解し、基本的な座屈荷重計算を解くことができる。座屈荷重に関して一部の説明ができる。
評価到達目標項目5ひずみエネルギーの基本的事項が理解でき,エネルギー法での変形解析の応用問題を解くことができる。ひずみエネルギーの基本的事項が理解でき,エネルギー法にて基本的な変形解析ができる。ひずみエネルギーの基本的事項(エネルギー解析法)の一部が説明できる。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
3年生で学んだ材料力学の基礎的事項を理解の上、曲がりはりの応力と変形、ねじりによる応力と変形、組み合わせ応力、柱の座屈問題、引張・圧縮・曲げ・ねじりによるひずみエネルギー、衝撃応力と変形、圧力円筒と回転円板など、3年生より高度な事項を学ぶ。
授業の進め方・方法:
2年次物理で習った「仕事と力学的エネルギー」、3年次微分積分学の微分方程式の基礎、3年次材料力学で用いたテキストの練習問題を十分自己学習し復習しておくこと。当授業で学ぶ各項目を授業前に読んで、例題を自力で解いて十分な自己学習をしておくこと。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明、曲がりはりと真直はりの相違 真直はりの復習を行い、演習問題を計算できる。
2週 曲がりはりと真直はりの相違 曲がりはりの概要を説明できる。
3週 曲がりはりの断面係数 曲がりはりの断面係数に関する演習問題を計算できる。
4週 曲がりはりの断面係数 曲がりはりの断面係数に関する演習問題を計算できる。
5週 曲がりはりの曲げ応力 曲がりはりの曲げ応力に関する演習問題を計算できる。
6週 曲がりはりの曲げ応力 曲がりはりの曲げ応力に関する演習問題を計算できる
7週 曲がりはりのたわみ解析 曲がりはりの変形に関する演習問題を計算できる。
8週 曲がりはりのたわみ解析、前期中間試験、試験問題の解説及びポートフォリオの記入 曲がりはりの変形に関する演習問題を計算できる。
2ndQ
9週 丸棒のねじり応力と断面二次極モーメント ねじり応力と断面二次極モーメントの演習問題を計算できる。
10週 ねじり変形 ねじり変形に関する演習問題を計算できる。
11週 演習問題(ねじり) ねじり応力とねじり変形に関する演習問題を計算できる。
12週 引張・圧縮・曲げ・せん断のひずみエネルギー 各種負荷様式に関するひずみエネルギーの説明ができ、演習問題を計算できる。
13週 コイルバネ コイルバネに関するひずみエネルギーの演習問題が計算できる。
14週 マックスウェルの定理とカスチリアノの定理 カスチリアノの定理を活用した変形解析に関する演習問題が計算できる。
15週 演習問題(ひずみエネルギー) カスチリアノの定理を活用した変形解析に関する演習問題が計算できる。
16週 前期末試験、試験問題の解説及びポートフォリオの記入
後期
3rdQ
1週 任意の点の応力状態と主応力 組合せ応力の概念を説明できる。
2週 任意の点の応力状態と主応力 組合せ応力の概念を説明できる。
3週 任意の点の応力状態と主応力、平面応力状態 二軸応力状態に関する演習問題を計算できる。
4週 平面応力状態 平面応力状態の演習問題を計算できる。
5週 曲げねじり 曲げねじりに関する最大応力の演習問題が計算できる。
6週 座屈変形解析 座屈現象について説明できる。
7週 座屈変形解析 座屈変形に関して説明でき、演習問題を計算できる。
8週 偏心荷重による座屈 偏心荷重が作用したときの演習問題が計算できる。
4thQ
9週 後期中間試験、試験問題の解説及びポートフォリオの記入
10週 薄肉円筒と球殻 薄肉円筒内に生じる各応力を計算できる。
11週 薄肉円筒と球殻 球殻内に生じる各応力を計算できる。
12週 厚肉円筒 厚肉円筒内に生じる応力を計算できる。
13週 厚肉円筒 厚肉円筒内に生じる応力を計算できる。
14週 軸のはめあい 厚肉円筒が重なった際に生じる応力分布を説明できる。
15週 回転円板 回転する薄肉円板内に生じる応力を計算できる。
16週 学年末試験、試験問題の解説及びポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学ねじりを受ける丸棒のせん断ひずみとせん断応力を計算できる。4
丸棒および中空丸棒について、断面二次極モーメントと極断面係数を計算できる。4
軸のねじり剛性の意味を理解し、軸のねじれ角を計算できる。4
多軸応力の意味を説明できる。4
二軸応力について、任意の斜面上に作用する応力、主応力と主せん断応力をモールの応力円を用いて計算できる。4
部材が引張や圧縮を受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。4
部材が曲げやねじりを受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。4
カスティリアノの定理を理解し、不静定はりの問題などに適用できる。4

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
知識の基本的な 理解8080
思考・推論・創造 へ の 適 応 力2020