工業力学

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 工業力学
科目番号 0048 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 青木弘共著「工業力学」(森北出版)
担当教員 佐藤 浅次,増井 創一

到達目標

1.力や力のモーメントを理解し、力の合成や分解および力のつり合いの計算ができること。
2.物体の重心位置、運動の法則、剛体の慣性モーメントを理解し、物体の運動を解析できること。
3.運動量と衝突現象を理解し、運動量保存則を利用して衝突の運動を解析できること。
4.仕事とエネルギー保存則を理解し、動力および位置・運動エネルギーを計算できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1力や力のモーメントを理解し、発展的な力の合成や分解および力のつり合いの計算ができる。力や力のモーメントを理解し、力の合成や分解および力のつり合いの基本的な計算ができる。力や力のモーメント、力のつりあいを理解し、説明できる。
評価項目2物体の重心位置、運動の法則、剛体の慣性モーメントを理解し、発展的な物体の運動を解析できる。物体の重心位置、運動の法則、剛体の慣性モーメントを理解し、基本的な物体の運動を解析できる。物体の重心位置、運動の法則、剛体の慣性モーメントを理解し、説明できる。
評価項目3運動量と衝突現象を理解し、運動量保存則を利用して発展的な衝突運動を解析できる。運動量と衝突現象を理解し、運動量保存則を利用して基本的な衝突運動を解析できる。運動量と衝突現象を理解し、運動量保存則を利用し説明できる。
評価項目4 仕事とエネルギー保存則を理解し、発展的な動力および位置・運動エネルギーを計算できる。仕事とエネルギー保存則を理解し、基本的な動力および位置・運動エネルギーを計算できる。仕事とエネルギー保存則を理解し、説明できる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標・サブ目標との対応 2-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
上学年で履修する機械、熱、流れの力学等の基礎知識として必要な静力学、運動学、動力学の基本的事項を理解し、工学上の問題を力学的に考察する能力を養う。
授業の進め方・方法:
講義形式での授業とし、授業後半では演習の時間を設け、課題を与える。時間内に終了しない課題は宅習課題とする。
電卓を持参すること。
注意点:
指定科目B

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明
2週 力・力の合成と分解 ・力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解できる。
3週 前回のつづき ・一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。
4週 力のモーメント ・力のモーメントの意味を理解し、計算できる。
5週 前回のつづき ・偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。
6週 力のつりあい ・一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。
・着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。
・運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。
7週 トラスにおける力のつりあい
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験問題の解説・ポートフォリオ記入
物体の重心
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。
10週 前回のつづき
11週 前回のつづき
12週 物体のすわり 物体の座りを理解し,説明できる.
13週 速度と加速度・直線運動 ・速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と距離の関係を説明できる。
・加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・距離の関係を説明できる。
・加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・距離の関係を説明できる。
14週 平面運動 ・周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。
15週 相対運動
16週 試験問題の解説・ポートフォリオ記入
運動の法則
後期
3rdQ
1週 慣性力 ・運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。
・運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる
・運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。
・向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。
2週 慣性モーメント ・平板および立体の慣性モーメントを計算できる。
3週 前回のつづき
4週 剛体の平面運動 ・剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。
5週 前回のつづき ・平板および立体の慣性モーメントを計算できる。
6週 前回のつづき
7週 回転体のつりあい ・剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験問題の解説・ポートフォリオ記入
運動量と力積,角運動量
10週 運動量と力積,角運動量 ・運動量および運動量保存の法則を説明できる。
11週 運動量保存の法則・衝突 ・物体が衝突するさいに生じる現象を説明できる。
12週 前回のつづき
13週 仕事,エネルギー,動力 ・仕事の意味を理解し、計算できる。
・エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。
・動力の意味を理解し、計算できる。
・斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。
14週 力学的エネルギー保存の法則 ・位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。
15週 摩擦 ・すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。
16週 試験問題の解説・ポートフォリオ記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。4前2
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。4前3
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。4前6
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。4前4
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。4前5
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。4前6
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。4前9,前10,前11
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。4前13
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。4前13
運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。4後1
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。4後1
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。4前6,後1
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。4前14
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。4後1
仕事の意味を理解し、計算できる。4後13
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。4後13
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。4後13
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。4後13
動力の意味を理解し、計算できる。4後13
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。4後15
運動量および運動量保存の法則を説明できる。4後10
物体が衝突するさいに生じる現象を説明できる。4後11,後12
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。4後7
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。4後2,後4

評価割合

定期試験小テストレポート ・課題口頭発表成果品実技その他合計
総合評価割合80020000100
知識の基本的な 理       解6002000080
思考・推論・創造 へ の 適 応 力200000020
汎用的技能0000000
態度・志向性 (人間力)0000000
総合的な学習経験 と創造的思考力0000000