科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 法学
科目番号 0075 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 伊藤真(2012)『伊藤真の法学入門 補訂版』日本評論社 978-4535522596
担当教員 吉井 千周

到達目標

1 法学について汎用な知識を習得できること
2 授業で取り上げた用語について理解し説明できること
3 新聞の法律に関する記事を過不足なく理解できるようになること
4 論理的な文章で、法に関する意見を著述できるようになること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(学生記入欄) 到達したレベルに〇をすること。
評価項目1基本的な法学の理論を支える用語を理解し、正しく使用し、自分の見解を述べる事が出来る。 基本的な法学の理論を支える用語を理解しているが、正しく使用することができず、あいまいながら自分の見解を述べる事ができる。基本的な法学の理論を支える用語を理解しておらず、正しく使用することができず、自分の見解を述べる事ができない。  A ・ B ・ C
評価項目2リーガルマインドを理解し、授業外でも一人で、現代社会について、法学的な視座から判りやすく説明することができる。リーガルマインドを理解し、授業内で補助者の下、現代社会について、法学的な視座からを判りやすく説明することができる。リーガルマインドを理解できず、授業内で補助者の下であれば現代社会について、法学的な視座から説明することができる。  A ・ B ・ C
評価項目3法学の理論に基づいた自己の主張を、適切な根拠に基づき、わかりやすく伝えることができる。 法学の理論に基づいた自己の主張が、適切な根拠に基づいて伝えられているが、話がわかりにくい。法学の理論に基づいた自己の主張を支える根拠に飛躍が見られる。  A ・ B ・ C

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
法という制度と仕組み、法が社会に置いて果たす役割、法が一般の人にとって日常生活にとってどのような意味を持つか理解することを目的とする。知的財産法および著作権法などの工業部門に親しい分野の法律についても随時とりいれていくが、現在の法制度を「覚える」のではなく、新しい「法」に接する時にもそれを運用し、自らの生活に取り込むような「法的思考」(いわゆる「リーガルマインド」)を身につけることを目的とする。
授業の進め方・方法:
法学に関する基礎的な知識を有しており、かつ、これに対する関心をもっていることが望ましい。またこの科目は5年で開講される『産業財産権』受講の際の必修科目となる。
注意点:
「法学を受講するに当たって、1年生の時に履修した「現代社会」並びに3年生の時に履修した「政治・経済」の教科書を再読しておくこと

ポートフォリオ

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 成文法と不文法/公法と私法 法源としての成文法/不文法について理解する。また公法と私法について違いを理解出来るようになる。
2週 国内法と国際法 国内法と国際法(条約など)との関係を理解する。
3週 裁判制度/判例の位置づけ 裁判制度を理解し、法源としての判例について理解する。
4週 法的三段論法とリーガルマインド 判決文に見られる法的三段論法とリーガルマインドについて理解する。
5週 法律の勉強の仕方/法律文書の書き方/六法全書の使い方 法制度を学ぶために必要な勉強方と記述方法、六法全書の使い方を学ぶ。
6週 判例の検索 判例の検索方法と読み方について理解する。
7週 法の解釈と運用 法の解釈と判例との比較について理解する。
8週 法実務と法理論 法実務における法理論の応用について理解する。
4thQ
9週 民法・商法 民法・商法の概略を理解する。
10週 刑法 刑法の概略を理解する。
11週 民事訴訟法・刑事訴訟法 訴訟法の概略を理解する。
12週 行政法・労働法 行政法・労働法の概略を理解する。
13週 知的財産権 知的財産権の概略を理解する。
14週 法曹職(パラリーガル)への応用 法曹職の役割と理系の学生でも取得できるパラリーガル資格について理解する。
15週 総括 1年間の学習内容を振り返る
16週 学年末試験
(17周目は試験答案の返却・解説及びポートフォリオの記入)
試験問題の実施・解説及びポートフォリオの記入

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合8020100
知識の基本的な理解60060
思考・推論・創造 へ の 適 応 力01010
汎用的技能01010
態度・志向性 (人間力)000
総合的な学習経験 と創造的思考力20020