メカトロニクス

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 メカトロニクス
科目番号 0077 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 メカトロニクスの基礎 渋谷恒司著 (森北出版) 978-4627675216  その他適宜プリントを配布
担当教員 髙木 夏樹

到達目標

1) メカトロニクス機器を構成する要素を理解し、システムの動作原理を説明できること。
2) アクチュエータやセンサについて、種類・機能などが説明でき、システムが必要とする仕様を検討できること。
3) 各機構について、種類・特徴が説明でき、システムが必要とする駆動機構が検討できること。
4) マイコンの種類・機能について説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)
評価到達目標項目1メカトロニクス機器を構成する要素について理解し、システムの動作原理を詳しく説明できる。メカトロニクス機器を構成する基本要素について理解し、システムの基本的な動作原理を説明できる。メカトロニクス機器を構成する要素の一部について説明できる。
評価到達目標項目2アクチュエータやセンサの種類・特徴・機能について詳しく説明でき、システムが必要とする仕様を具体的に設計できるアクチュエータやセンサの基本的な種類・機能などが説明でき、システムがに必要な仕様が検討できる。アクチュエータやセンサの基本的な種類・機能の一部を説明できる。
評価到達目標項目3各機構について、種類・特徴が説明でき、制約条件などを加味してシステムが必要とする駆動機構が選択できる。各機構について、基本的な種類・特徴が説明でき、システムが必要とする駆動機構が検討できる。各機構の一部について、特徴が部分的に説明できる。
評価到達目標項目4マイコンの種類・機能について詳しく説明できるマイコンの基本的な種類・機能について説明できる。マイコンの機能を部分的に説明できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
メカトロニクスは、機械工学と電気電子工学の様々な知識や技術を用いてシステムを構成するため、その構成上の重要部品としてセンサ、アクチュエータ、機構、マイコンに関する基礎知識を習得する。
授業の進め方・方法:
本講義は機械技術と電気電子技術に関する2つの内容で構成されている。電気電子技術に関しては、これまでほとんど学習したことがないため、授業内容だけで理解するのは難しい。適宜参考書などを活用して授業内容を補完すること。また、機械技術に関しても、これまでの授業内容を復習しておくこと。さらに、座学で得た見識を基にしたレポート課題を課すため、自己学習によって授業内容の復習および文献の調査を行い、レポートの作成を通じて本講義の理解を深めること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明
1 メカトロニクスの基礎
メカトロニクスの構成要素について説明できる。
2週 2 センサ
2.1 センサとは
メカトロニクス機器に用いるセンサの分類や信号の出力形式について説明できる。
3週 2.2 主なセンサの仕様・特徴 各種センサの仕様や特徴について説明できる。
4週 3 アクチュエータ
3.1 アクチュエータの種類と機能
メカトロニクス機器に用いる基本的なアクチュエータの種類や機能について説明できる。
5週 3.2 各種アクチュエータの特性・特徴 各種アクチュエータの特性や特徴について説明できる。
6週 4 機構
4.1 機構の基礎
4.2 動力伝達機構
メカトロニクス機器に用いられる基本的な機構の特徴について説明できる。
7週 4.3 運動変換機構 前回のつづき
8週 5 マイコン
5.1 マイコンとは
5.2 マイコンの機能・構成
メカトロニクス機器に組み込まれるマイコンの基本的な機能や構成について説明できる。
4thQ
9週 後期中間試験
10週 試験答案の返却及び解説及びポートフォリオの記入
11週 自学自習 最近のメカトロニクス技術に関する事例調査を行い、各種要素技術について理解し、その内容をレポートにまとめることができる。
12週 自学自習 前回のつづき
13週 自学自習 前回のつづき
14週 自学自習 前回のつづき
15週 自学自習 前回のつづき
16週 自学自習 前回のつづき

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計歯車列の速度伝達比を計算できる。4前6
力学運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。4前6
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。4前2,前3,前4,前5,前6
動力の意味を理解し、計算できる。4前4,前5,前6
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。4前4,前5,前6
計測制御代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。3前2,前3
自動制御の定義と種類を説明できる。3前1
ラプラス変換と逆ラプラス変換を用いて微分方程式を解くことができる。3前1
ブロック線図を用いて制御系を表現できる。3前1

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合6040100
知識の基本的な理解453075
思考・推論・創造への適応力151025